赤ちゃんの肌荒れは沐浴と保湿で予防しましょう

子育て・育児

赤ちゃんの肌はスベスベしていて、つい触ってしまいますよね。

肌荒れとは無縁に思えますが、赤ちゃんの肌はとてもデリケートなため、きちんと日頃からケアを行うことが大切です。

毎日の沐浴だけでは、肌のケアは十分とはいえません。

3歳までのケアが、その後の肌トラブルを抑える基本的な予防になるといわれています。

赤ちゃんの肌を守るためにはどうしたらよいのでしょうか。

赤ちゃんの肌荒れの原因と予防

スベスベとした綺麗な肌をしていますが、そもそもなぜケアが必要なのでしょうか。

生まれたばかりの赤ちゃんは、肌が弱く、機能も未熟なため肌荒れを起こしやすい状態です。

些細な刺激でも肌荒れを起こすので、日ごろから予防をしておく必要があります

肌荒れを起こしやすい子とそうでない子、赤ちゃんにも個人差があるので一概には言えませんが、よくある原因と対策を把握しておきましょう。

原因①皮膚が薄いから

赤ちゃんの肌はとてもデリケートなうえに、表皮は大人の約半分ほどの厚さしかありません

そのため、ダメージを受けやすいのです。

よだれや汗をふき取る際のささいな刺激も、皮膚が荒れる原因となります。

また、荒れた部分から細菌やウイルスが侵入することで、皮膚が炎症を起こし、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを招く可能性もあります。

原因②皮脂の分泌量が低下するから

赤ちゃんは、胎脂とよばれる成分に肌を守られて生まれてきます。

胎脂は、生まれたばかりの赤ちゃんの未熟な肌を保護し、乾燥を防ぐ働きをします。

しかし、生まれて数日以内に胎脂は落ちてしまい、肌を守るものが無くなってしまうのです。

また、生後1ヶ月ごろまでは、ママからもらったホルモンにより、皮脂の分泌が活発に行われ、汗を頻繁にかき、乳児湿疹が起こりやすくなります。

ところが、生後2~3ヶ月ごろからは、皮脂の分泌量が減少し、肌の水分も不足しているので非常に乾燥しやすくなるのです。

日ごろからスキンケアを

肌荒れの原因である乾燥を防ぐためには、丁寧に保湿を行うことが大切です。

ベビーローションやベビーオイルなど、赤ちゃんにも使える保湿グッズは数多くあります。

赤ちゃんの肌に合うものを選び、朝の洗顔や沐浴後に塗りましょう。

よだれかぶれなど、こまめにふき取りが必要な場合は、その都度保湿も行うとより安心です。

保湿で肌のバリア機能を高めて、肌荒れから赤ちゃんを守りましょう。

肌荒れの種類

毎日保湿を行っていても、肌荒れが起きることは多々あります。

小さい体で痛々しい姿をしていると、大丈夫なのかと心配になりますよね。

その原因のほとんどは赤ちゃん特有のもので、一時的なものだったり、正しいケアをすると治ったりするので過剰に心配をする必要はいりません。

この時期に起こる肌荒れには、どのようなものがあるのでしょうか。

乳児湿疹

生まれてから1歳になるまでの間に、さまざまな原因により湿疹や炎症が起きます。

それらをまとめて乳児湿疹と呼びます。

皮脂の分泌が盛んな生後1ヶ月頃は、おでこや頬にできる新生児ニキビをはじめ、脂漏性湿疹という、頭や顔にかさぶたやブツブツのようなものができる症状がよく起こります。

生後2~3ヶ月以降には、肌が一気に乾燥することによる湿疹が多くなってきます。

乳児湿疹は、赤ちゃんの成長にともない、肌も強くなってくるので自然と治ることがほとんどです。

あせも

汗っかきな赤ちゃんは、特にあせもができやすいといわれています。

あせもは、汗腺がふさがり、汗に含まれる成分によって炎症を起こすことが原因です。

首まわりや背中、ひざの裏や腕などの汗をかきやすい部位によく起こります。

軽度のうちは、自宅でのケアで治せますが、放置しておくと重症化するので、日ごろから観察をしておきましょう。

おむつかぶれ

赤ちゃんは頻繁に排泄を行うため、尿や便が刺激となりお尻に炎症が起こります。

夏場は特にお尻が蒸れて、お尻がダメージを受けやすい状態になります。

また、おしりふきで強くこすったり、肌に合わないおむつやおしりふきを使ったりすることも原因と考えられます。

おむつはこまめに交換し、刺激の少ないものを選ぶように心がけましょう。

よだれかぶれ

よだれかぶれとは、主によだれで口のまわりがかぶれてしまう症状です。

また、よだれだけではなく、ミルクや母乳の飲みこぼしや、離乳食の食べこぼしなどもよだれかぶれを起こす原因となります。

皮膚に炎症が起きると、アレルゲンが炎症部分に付着してしまい、食物アレルギーを引き起こす場合もあります。

優しくよだれをふき取り、よだれかけの交換はこまめに行いましょう。

口まわりは、ふき取る度に保湿をすることが大切です。

まずは沐浴で体を綺麗にする

肌を守るために欠かせない保湿ですが、まずは沐浴で体を清潔にしましょう。

綺麗にした肌に、たっぷりの保湿剤を使うことで効果が発揮されます。

生後1ヵ月頃までは、沐浴で体を綺麗にしましょう。

大人が入る浴槽は、掃除をしても多少の雑菌が発生しています。

そのため、免疫力の低い新生児が浴槽に入るのは危険だとされているのです。

生まれてから1ヶ月ほどは、ベビーバスを使って沐浴を行うのが安心です。

沐浴をするにあたり、心がけておきたいことがいくつかあります。

沐浴は毎日行う

沐浴は、毎日行いましょう。

赤ちゃんは新陳代謝が活発で汗っかきなうえに、頻繁な排泄やよだれなどで体が汚れているからです。

また、清潔を保つのはもちろん、全身の状態を確認でき、親子のふれあいの時間でもあります。

もし、赤ちゃんの調子が悪かったり、ママやパパが体調不良だったりする時は、無理に沐浴をせずに、ガーゼで優しく体を拭くだけでも問題ありません

洗い方のコツ

綺麗にしようとするあまり、強くこすったり、長時間入れたりするのは控えましょう。

肌を傷つけたり、乾燥させる原因となります。

手のひらやガーゼなどで洗い、肌に負担をかけないことが大切です。

石鹸は、ベビー用や低刺激のものなど赤ちゃんでも使えるものを準備します。

しっかりと泡立てて、たっぷりの泡で丁寧に洗うことがポイントです。

口まわりは、よだれや吐きこぼしでよく汚れるので優しく洗いましょう。

また、首まわりやわき、シワの間や耳の後ろなどの見えにくい部分の洗い忘れに注意してくださいね。

全身をくまなく丁寧に洗うように心がけましょう。

全身を洗い終わったら、ベビーソープを残さないように洗い流すことも大切です。

桶やバケツにお湯を用意しておき、最後に上がり湯をかけましょう。

沐浴剤を使う

慣れない沐浴で、石鹸を泡立てて入れるのは心配だというパパやママは沐浴剤を使ってみましょう。

沐浴剤とは生まれてすぐから使用できる、洗浄と保湿を同時に行える沐浴グッズの一つです。

洗い流し不要なので、沐浴に不安があるパパやママの強い味方になるでしょう。

しかし、洗浄力は落ちるので、沐浴に慣れてきたらベビーソープを使うなどの使い分けをこころがけましょう。

保湿をきちんとする

沐浴を終えたら、必ず保湿を行いましょう。

沐浴で綺麗になった肌に潤いを与えて、刺激から保護します。

保湿をしないと乾燥したままなので、外部の刺激から守るためのバリア機能が弱まります。

赤ちゃんのスベスベな肌を守ることにつながるので、沐浴後に保湿を行う習慣を身につけておくことが大切です。

では、保湿を行う際にはどのようなことを意識したらよいのでしょうか。

全身にまんべんなく塗る

保湿を行う際には、全身にまんべんなくベビーローションやベビーオイルを塗りましょう。

保湿剤の冷たさに赤ちゃんが驚く場合があるので、塗る直前にはパパやママの手にとって温めておくと安心です。

顔や体に保湿剤を点々と乗せ、手のひらや指の腹などで優しく塗っていきましょう。

刷り込ませるように強く塗ると、デリケートな肌を傷つける恐れがあるので、なじませるようそっと塗ることが大切です。

また、首や耳のまわり、脇やシワの間などの見えにくい部分もきちんと塗っておきましょう。

ティッシュペーパーが肌に貼りつくぐらいたっぷりと塗るのがポイントです。

保湿の際に確認すること

①使用期限を確認する

ベビーローションなどの保湿剤は、赤ちゃんにも使えるように配慮した成分で作られています。

そのため、防腐剤の有無によっては品質が劣化しやすいものもあります。

劣化したものを使用すると、赤ちゃんの肌にダメージを与えかねません。

使用期限を確認し、香りや手触りに少しでも違和感がある場合は使用を中止しましょう。

保管をする際には直射日光や高温多湿を避けて、早めに使い切るように心がけてくださいね。

②事前にパッチテストを行う

新しいものを使用する前には、必ずパッチテストを済ませましょう。

含まれている成分によっては、アレルギー反応が起きる場合があります。

赤ちゃんに合うかをきちんと確認することが大切です。

一般的な確認方法としては、少量の保湿剤を一か所に塗り、しばらく様子を見ます。

肌に反応が出たり、かゆがったりしなければ問題ありません。

もし、反応が出た場合はすぐに洗い流しましょう。

③成分を確認する

保湿剤を選ぶ際は、赤ちゃんに優しく低刺激のものを選びたいですよね。

購入の際には、ボトルにある成分表にも目を通しているママもいることでしょう。

さまざまな種類の商品が販売されていますが、どの成分に着目するとよいのでしょうか。

例えば、ヒアルロン酸やセラミド、アミノ酸などが含まれた保湿剤は、特に保湿効果が高いので肌荒れ予防に向いています。

また、オーガニック製品なら、農薬を使わずに有機栽培された植物由来で、余計な化学成分が含まれていないため、敏感な赤ちゃんにも安心して使用できます

赤ちゃんの肌への負担の少ない保湿剤を選ぶように心がけておきましょう。

まとめ

沐浴も保湿も、慣れるまでは慌てたり、緊張したりしますよね。

沐浴で清潔に保ち、毎日こまめに保湿をすることで、肌荒れを防ぎ、赤ちゃんの綺麗な肌を守ることができます。

保湿を続けても湿疹がよくならない場合は、早めに病院を受診してくださいね。

スキンシップの時間でもあるので、気負いすぎずに、楽しい沐浴と保湿の時間にしましょう。

 

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この記事を書いた人
あやぱん

ちょっぴりわがままな長女と、とってもマイペースな次女を持つママライター。
都内で美容師を経験し、今は現役専業主婦でまだまだ忙しい子育て・家事に追われてます!
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