暑い夏の日や寒い冬、ジメジメした梅雨の時期などに欠かせないのが『エアコン』です。
生活する上で、なくてはならない電化製品ですが、定期的に掃除していますか?恐らく「1度も掃除したことがない」という人の方が、多いのではないでしょうか。
しかし、エアコンは意外と汚れも溜まりやすく、清潔にしないことで様々なダメージを与えてしまうことにもなります。だからといって、何度も業者さんにお任せするのもお金がかかってしまいますよね…。
というわけで今回は!
「自分で簡単に出来るエアコンの掃除方法」を詳しく解説していきます。掃除に必要なアイテムや注意点なども一緒にお届けしていくので、是非参考にしてみて下さい。
まず手順を紹介する前に「なぜ定期的に掃除をしなければいけないのか」について、少しだけお話していきます。
定期的に清掃が必要な理由とは?
なぜ掃除が必要なのかを知ることで、やる気が出なかった方も「やらなければいけない」という気持ちに変わること間違いナシです!
年中お世話になっているエアコンが気づかないうちに、どういったことになっているのでしょうか…。
長持ちしない
エアコンは数ある電化製品の中でも高価な分類に入りますが、掃除を怠ることで機能に負担がかかってしまい、寿命が短くなる恐れがあります。
そのため、せっかく良い買い物をしても、不衛生にし続けることにより故障で動かなくなってしまい、もったいないことになってしまいます。
電気代がアップ
節電効果が高いタイプを購入しても、フィルターに油汚れやホコリなどが付くことで、動作が鈍くなってしまいます。そのため、よりパワーを使ってしまうことで、電気代がアップしてしまいます。
健康に悪影響
エアコンの内側は結露が発生しやすく、ホコリや汚れがプラスすることで、カビが発生してしまいます。そのカビや汚れが再び、吹き出し部分から排出されることで、部屋中に飛び散ってしまいます。
吹き出し口から出てくる汚れた空気やカビによって、健康に悪影響を及ぼす危険もあるので、不衛生にしておくのは人間の体にとっても、良くない事と言えるでしょう。
掃除に必要なアイテムとは?
簡単に行うためにも、必ず準備しておかなければいけないアイテムがあります。どれも100均などで手に入る道具ばかりなので、実行する前にきちんとそろえておきましょう。
【用意するもの】
- 雑巾(数枚)
- 割りばし
- 歯ブラシ(使い古しでOK)
- キッチンペーパー
- 掃除機
- タオル
- 輪ゴム
アイテムを見る限り、どれも家にあるものばかりなので、買い出しに行かなくても済むかもしれませんね!自宅に雑巾がなければ古着などでも代用できるので、着ない服や古い下着などを活用してみて下さい。
自分で簡単に掃除が出来る方法とは?
ここからは、自分で簡単に掃除が出来る方法を詳しく解説していきます。クリーニングの手順をきちんと踏むことで、決して難しくもなく、手軽に行うことができます。
それでは、ポイントもチェックしていきながら、一緒に見ていきましょう!
簡単な方法その1:フィルターを洗う
掃除を始める前に、まず必ず行ってもらいたいのが「コンセントを抜く」ことです。コンセントを付けたまま作業をしていると、感電する危険性があります。そのため、クリーニングの作業前にはコンセントを抜くことから始めましょう。
コンセントを抜いたら、エアコンパネルを上にあげます。両側にロックがあるので、ロックを解除してから押し上げましょう。その後、フィルターを外して、掃除機でホコリを吸い取ります。
フィルターの表側からホコリを吸い取ったら、次に裏側のホコリも吸い取ります。そして、そのままお風呂場に行き、シャワーの水と歯ブラシを使用しながら、こびりついた汚れを落としていきます。
その後、水洗いで綺麗になったフィルターはタオルで水気をふき取り、しっかり自然乾燥させておく。
簡単な方法その2:吹き出し口や周辺を拭く
パネルは押し上げたままにしておき、吹き出し口や周辺を綺麗にしていきます。割りばしの端にキッチンペーパーを巻き付け、輪ゴムでしばり、ホコリや汚れを落とす棒を作ります。
吹き出し口にはホコリがガッツリと溜まっているので、棒を使ってどんどん取り除いていきましょう。リビングのエアコンは特に、油汚れもプラスされているので、頑固な汚れが付いているかもしれません。
しかし、力強くこすったり、奥の方までグイグイ押し込むことで、細かい部品を壊してしまう恐れもあります。故障の原因にもつながる可能性もあるので、無理せず出来る範囲でOKです。
簡単な方法その3:冷却フィンのほこりを吸い取る
フィルターを外したら出てくるのが「冷却フィン」になります。フィルターを付けていても、冷却フィンにまで汚れは付いてしまうので、掃除機を使って吸い取っていきましょう。
奥の方にも、ホコリが残っている場合もありますが、冷却フィンはデリケートな素材でもあるので、表面の汚れだけで十分です。
後は、乾いたフィルターをセットして、パネルを元に戻し、コンセントを差し込めば終了です。表面的な部分は自分1人で簡単に掃除をすることができます。
気を付けておきたい注意点とは?
エアコンを掃除する上で、注意しなければいけない点がいくつかあります。故障の原因にもつながる場合もあるので、しっかりチェックしておきましょう。
掃除方法の注意点その1:内部は触らない
せっかく綺麗にするのなら「内部の隅々まで徹底的にやりたい!」と気合が入る方もいるかもしれません。しかし、内部は精密で素人が触ることにより、部品が破損してしまったり、故障してしまう恐れがあります。
内部が汚れている場合は、自分で行うのではなく、業者さんにお任せした方が良いでしょう。毎回業者さんにお願いするのは金銭的にも負担が大きいですが、年に1回といった形なら、気負いせずにクリーニングしてもらうことができますよ!
掃除方法の注意点その2:細かい部品は外さない
フィルターなどを外すことは簡単なので、すぐに取り付けも可能ですが…。どんどん内部が気になり始めて、細かい部品まで外したくなる方も多いかもしれません。
しかし、部品を簡単に取り外せても、いざ戻そうとしたときに「これどこに付けるの?」といった迷いが発生することもあります。結局、元に戻せなくてバラバラな状態では意味がないので、余計なことはやめておきましょう。
掃除方法の注意点その3:フィルターは完全に乾かす
上記でもお伝えしましたが、フィルターを洗浄した後は、水気が残らないようにしっかり乾かしましょう。「ちょっとくらい大丈夫か」といった甘い考えは禁物です!
少しでも水分が残ることで、内部に水滴が浸入してしまい、故障や発火につながるかもしれません。濡れたフィルターは新聞紙などの上に置いて乾かし、水分がなくなったのを確認してから取り付けて下さい。
掃除方法の注意点その4:フィルターは柔らかいブラシを使用
使い古した歯ブラシや、その他のブラシでフィルターを磨く場合、硬いのではなく柔らかいタイプを使用しましょう。硬いタイプでゴシゴシ洗うことで、フィルターの繊細な編み目を傷つけてしまうことがあります。
フィルターは編み目が破れたり、広がってしまうことで、適切な機能を発揮せず、内部にホコリなどが入り込むため、優しくこするようにしましょう。
掃除方法の注意点その4:無理をしない
クリーニング初心者の方は特に、無理は禁物です。自分でやったことがないのに、内部にまで手を出してしまったり、市販の洗浄スプレーを使用することで、故障や破損にもつながります。
市販の洗浄スプレーであっても、慣れてない方にとっては、準備やフォローといった手間がかかるので、避けた方が良いでしょう。また、高い場所での作業はケガに注意が必要です。不安定な場所は特に気を付けて行いましょう。
まとめ
エアコンを自分で掃除をする場合は、とにかく無理することなく、出来る範囲の場所を定期的にクリーニングしていきましょう。そうするだけでも、清潔さが保たれて、優れた機能も発揮してくれます。
エアコンの外側もホコリが付きやすいので、普段からサッと拭きとって、見た目も綺麗にしてあげましょう。今回紹介した方法は、簡単に出来るやり方ばかりなので、是非挑戦してみて下さい。
ただし、頑固な汚れや内部のカビが気になる場合などは、業者さんにお任せしましょう!業者さんにお任せすれば、エアコンを丸まるクリーニングしてくれるので、年に1回はお願いしても良いかもしれませんね。