乳児のよだれが多いとダメ?よだれがでる原因と対策教えます!

子育て・育児

生まれたばかりの乳児にはあまり出ていなかったよだれ。

月齢が上がっていくと、ニコっと笑うとタラ~っと垂れることも。

とてもかわいい姿なのですがとめどなく流れてきて驚く方も多いかと思います。

こんなに多くて大丈夫なの?!少ないけど大丈夫なの??慣れない乳児のお世話に心配事は尽きません。

なぜ出るのか、注意しないといけない事とよだれで起こるトラブル、その対策をご紹介します。

乳児のよだれが出る原因と役割

よだれが出る原因

誰の口内にもある唾液、その唾液が口外へ出てしまったものをよだれと言います。

垂れてしまう原因は、乳児は飲み込む力が未発達だからです。成長すると食べたり飲んだりをするのが当たり前になりますが、生まれて間もない乳児は母乳やミルクを飲むだけです。飲み方も吸うように飲むため、口内にあるものを飲み込むことには慣れていません。そのために唾液があふれて口外へ出てしまうと言われています。また、口を閉じる力も弱いためどうしても口外へ出やすくなってしまいます。

よだれの役割

よだれ(唾液)には、食べ物の消化を助けてくれる消化酵素が含まれています。他には、口内を清潔に保ったり口内の乾燥を防いでくれたり口内の汚れを洗い流してくれる役割をしてくれています。

乳児のよだれはいつからいつまで?

乳児の唾液が出始める時期はその子によってそれぞれ違います。

唾液が作られる唾液腺が発達するのは生後4~5ヶ月頃で、その後、生後5~6ヶ月になる頃には唾液の量が増えると言われています。その頃からちょうど始まる離乳食の始めはゴックン期と呼ばれ、食べ物を飲み込む練習から始まります。徐々に飲み込むことが上手になり、口元の筋力が発達していくことで口を閉じておくことができるようになり、よだれを垂らさなくなってきます。こちらも個人差がありますが、1歳を過ぎると垂らすことが少なくなっていきます。

よだれが垂れてしまう原因は、乳児の唾液を飲み込む力と口を閉じる筋力が未熟なためです。上手にできる子もいれば苦手な子もいて個人差がありますが、成長の過程ですからあたたかく見守りましょう。

乳児のよだれは多い方がいい?少ない方がいい?

飲み込む力と口元の筋力には個人差がありますが、唾液の量も個人差があります。

スタイがすぐにびしょびしょになってしまう子もいれば、1日同じスタイで過ごせる子もいます。多いから、少ないからと言って良い悪いはないので他の子と比べる必要はありません。普段どのくらいのよだれが出ているか把握しておくことが大切です。

乳児のよだれが急に増えた!減った!

普段の量より急に増えたり減ったりした場合には、注意が必要です。

急に増えた時

唾液には、口内を清潔に保ったり汚れを流してくれる役割があります。普段より急に増えたときには、内炎や喉の炎症による痛みの刺激で唾液が増えていたり、痛みで飲み込めない可能性があります。溶連菌やヘルパンギーナと言う病気は喉に痛みが出やすく、手足口病は口内に発疹ができる病気です。口内に異常はないか、食欲はいつも通りあるか、熱はないかを確認しましょう。何らかの異常がある時は病院を受診しましょう。

逆に異常がない場合もあります。その時は歯が生えてきているのかもしれません。歯が生えてくる時に唾液は増えると言われ歯ぐきをかゆがりおもちゃを噛んだりすることがあります。歯固めなどの、口に入れても安全で洗って清潔を保てるおもちゃがあると便利です。

急に減った時

乳児が唾液を上手に飲み込めるようになると自然と減りますが、急に減った場合は口内が乾いてしまっている可能性があります。口内や唇が乾いていたり、おしっこの回数や量が少ないなどの症状は脱水症状の可能性がありますので、まずはしっかり水分を取らせてあげましょう。しっかり水分補給をしていても口内が乾いている状態が続いたり、ぐったりするようであれば病院で受診することをおすすめします。体調不良や水分不足の時のよだれは粘りがでることがありますので、それも併せて観察しましょう。

また、鼻水が出ていたり詰まっていると口呼吸になりやすく、口を閉じることができず垂れる量が増えたり、口内が乾燥して垂れる量が減ることもあります。

よだれが多くて起こるトラブルとその対応・対策

かぶれる

よだれが口周りにつくことにより、刺激となってかぶれてしまいます。

乳児の唾液の消化力は大人よりあると言われ、よだれが多く出る時期の乳児は肌のバリア機能と保湿機能が弱いと言われています。肌が弱い時期に刺激の強い唾液が多く出てしまうことで、よりかぶれを起こしやすくなっています。かぶれがひどい場合には、皮膚科を受診しましょう。かぶれは口周りに起きやすいですが、意外と手の甲や手首もよだれによるかぶれを起こす場合があるので注意しましょう。手もだんだんと自分の口元に持ってくるようになります。気が付かないうちに口周りと同じくかぶれてしまっていることがありますので注意しておきましょう。

かぶれの対策

1番の対策は、こまめにやさしく拭きとってあげることです。

濡れたままにしておくとかぶれを起こしやすくなります。授乳後や離乳食後の口周りは母乳やミルク、食べ物で汚れています。授乳後・食後には濡れたタオルやガーゼで汚れを優しく拭きとってあげましょう。

拭いた後には、保湿することも重要です。ワセリンや保湿剤でしっかり保湿をします。授乳前や食前にワセリンなどを塗っておくと直接肌に汚れがつかないので刺激が少なく済みます。

口周りだけでなく、胸元も濡れてしまいがちです。洋服を濡れたままにしておくと胸元のかぶれの原因となりますので、濡れてしまった時は着替えを、濡れるのを防ぐためにはスタイをしましょう。1日何回もスタイを取り替えると足らなくなってくることでしょう。スタイを買い足す時は、大きめで吸収力のある素材のスタイやオーガニックコットンなどの肌に優しい素材のスタイがおすすめです。スタイは母乳やミルクの吐き戻しが多い新生児の時期には便利なアイテムです。スタイをつけていれば洋服が汚れてしまうのを防げます。とても便利なスタイですが、窒息事故を防ぐために乳児が寝ている時は外し、近くに置かないよう注意しましょう。

むせる

飲み込むのが上手ではないのでとてもむせやすく、自分のよだれでもむせることがよくあります。授乳していてもむせてしまうことがありますよね。

むせたときの対応

むせている時は苦しそうでかわいそうですよね。そんな時は縦だっこをして背中を優しくトントンしてあげましょう。落ち着いたら水分を少しずつ含ませるようにしてあげましょう。

寝ている時のよだれ

乳児は鼻呼吸をしています。しかし何らかの理由で口呼吸になっていると寝ている時に口が開きよだれが垂れて寝具を汚してしまっていることがあります。口呼吸の原因は、横向きやうつ伏せになっているため鼻呼吸がしにくい体制になってしまっていることです。

寝ている時のよだれ対策

横向きやうつ伏せではなく、仰向けに寝かせてあげましょう。うつ伏せ寝は乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症を起こす原因のひとつと考えられています。自分で寝返りが自在にできるようになるまでは仰向け寝をさせましょう。

お部屋の掃除

乳児がハイハイをするようになると、よだれを垂らしながら自分で部屋の中を移動するようになります。その頃にはなんでも口に入れて確かめるようになり、床を舐めることもあります。そうなってくると部屋を清潔に保ちたいところです。床の拭けるところは水拭きをしましょう。雑菌の繁殖が心配な場合は、重曹を水で薄めたものや雑菌の繁殖を抑えるお酢を薄めたものを使って拭き掃除をすると安心です。

おもちゃの掃除

おもちゃを口に入れるようになるとおもちゃの汚れも気になります。洗える場合は洗い流し、消毒液や湯せんで消毒ができるおもちゃは消毒しましょう。洗い流しや消毒のできないおもちゃは、拭き掃除をします。

なんでも口に入れてしまう時期は、おもちゃは洗えた方が衛生的です。可能であれば洗えるおもちゃを選ぶと手入れに苦労しません。

トレーニング法?!

口を閉じておく筋力が未発達なために唾液が口外へ流れてしまいます。成長すると徐々に筋力がついてきますが、遊びながら筋力アップのトレーニングを取り入れてもいいかもしれません。

ラッパのおもちゃを吹いてみたり、たんぽぽの綿毛をふ~っと吹いてみたり。あひるのマネをしてみたり、あぷっぷ~とにらめっこをしてみたりと唇をとがらせるような動きを遊びに取り入れると口元の筋力が発達します。

おわりに

慣れない育児によだれが多くても少なくても大丈夫なのかな?と心配になってしまうと思います。

多い少ないはあまり関係なく、個人差がありますから気にしすぎないようにしましょう。

多いとかぶれになりやすかったり、洗濯物が多くなったりと負担が大きくなりますが、成長するといつの間にか負担も減っています。

スタイをしたり、食前は口の周りにワセリンなどを塗ってかぶれを予防したり、できる対策はありますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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この記事を書いた人
のん

現在小学5年生の息子と夫の3人家族。
令和3年1月に11年ぶりの出産をひかえています。
毎日喧嘩ばかりの母と子ですが、3人で過ごす残り少ない時間を大切に…と思いつつ怒鳴り声が響いているにぎやかな我が家です(^u^;)

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