乳児とリトミックを楽しもう!リトミックの効果と遊び方

子育て・育児

皆さんは、「リトミック」という単語を聞いたことがありますか?
乳児の頃からはじめられる習い事の一つとして、近年注目度が高まっています。
曲や手遊びなどに合わせて体を動かしながら表現力を育むもので、楽譜を読んだり歌や演奏の技術を学ぶ音楽教室とは全く違う習い事です。

この記事では、乳児からのうちから出来るリトミックについて、その効果や教室の選び方、レッスン内容などのほか、自宅でできるやり方、気になる乳児の反応などについて詳しくご紹介します。

リトミックとは?

19世紀の終わりごろからヨーロッパで広まった音楽教育の手法のひとつです。

フランス語rythmique英語eurhythmics、ユーリズミックス、ユーリトミクス)19世紀末から20世紀初頭にかけて、新教育運動の絶頂期に、スイスの音楽教育家で作曲家でもあったエミール・ジャック・ダルクローズが開発した音楽教育の手法。

※参考:wikipedia

スイス・ジュネーブで生まれ、元々は子供のための情操教育として使われていましたが、音楽の力だけでなく人間性を高めることが出来る教育として発展し、世界の国々に広まっていきました。

日本では明治時代にヨーロッパで学んだ教育家や音楽家によって取り入れられ、現在では子どもの育成に関わる多くの分野で行われています。

ベビーリトミックとは?

0歳児に最適なカリキュラムを中心に構成されたものを『ベビーリトミック』と言います。

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ歌うことも踊ることもできません。
そんな中、リトミックのレッスンの中には0歳の乳児が反応する鍵となる「音」と「触れること」があるという部分に着目し、赤ちゃんでもできるベビーリトミックが生まれました。

子どもの可能性を育てること、大人が笑顔で育児できることに重点を置いたベビーリトミックは、親子でふれあいながら行うのが特徴です。

乳児のリトミックはどんな内容のレッスンなの?

0~1歳児は、親子でスキンシップを取りながら音や歌に慣れ親しんでいくことを中心にレッスンが行われます。
具体的にはこのような内容です。

  • ママが赤ちゃんを抱っこして音楽に合わせて動く
  • 音楽に合わせて赤ちゃんの体をさわったり、くすぐったりする

0歳から1歳の乳児ではまだ音に合わせて自分から体を動かすのは難しいので、親子で音に親しむことと、赤ちゃんが音やリズムを覚えていくこと、親子のふれあいに重点が置かれています。

どんな効果があるの?

音やリズムに親しむ中で自然と音楽への関心を育てることが出来ますが、それ以外にもさまざまな効果が得られることがわかっています。
培われるとされている能力には以下のようなものがあります。

  • 音感やリズム感…音楽に親しむ
  • 集中力…音を集中して聞く
  • 運動能力…体を動かす
  • 表現力…体や表情を使って表す
  • 協調性…周りのお友達やママと合わせる
  • 即時反応…音や動きに合わせてすぐに反応する

音楽を聞くことは自律神経の発達を促すとも言われています。乳児と一緒にママも心身のバランスを整えることが出来るでしょう。
子どもが生きていくための基礎的な力=『生きる力』を鍛えることが出来ます。

体操・おゆうぎとの違いは?

同じく子どもの習い事として人気のある体操やおゆうぎと比較されることがよくあります。身体を動かすという点ではどちらも同じですし、体操やおゆうぎでも音楽を使用することがあるので、似たようなものと思う人も多いようです。

体操・おゆうぎとの明確な違いは、「決まったやり方」や「正解」があるかどうかです。

体操やおゆうぎでは目指す姿を想定して練習を繰り返し、全員で同じ正解に向けて完成度を高めていきます。

一方、リトミックには正解はありません。
使うものにも決まりはなく、手作りのオリジナルな道具を使うこともあります。
音楽を聴き、感じたまま自由に表現するのがリトミックなのです。

 

体操教室では運動神経、おゆうぎではリズム感や音感を鍛えることを一番の目的にしていますが、リトミックでは音楽や運動能力に限らずさまざまな能力を伸ばすことを目的としています。そのことから、近頃はリトミック教室への関心が体操やおゆうぎに比べて高まっているようです。

乳児のリトミック教室の選び方

ここ最近での需要が高まっていますが、教室により内容はさまざまです。
ここでは、赤ちゃん向けの教室の選び方について詳しくご紹介します。

乳児のリトミックの教室選びのポイントは?

もし通える範囲に複数の教室があれば、より自分たちに合ったところを選びたいですね。
教室の選び方について、ポイントをいくつかご紹介します。

  • 子どもの年齢や発達度合いに合ったカリキュラムになっているか?
  • 音源は録音ではなくピアノや生演奏などで行われているか?
  • 講師やクラスの雰囲気が自分たちに合っているか?
  • レッスン費は内容に見合っているか?
  • 急な休みにも対応してもらえるか?振替制度などはあるか?
  • 無理なく通える距離にあるか?

これらを全て満たす必要はありませんが、気になる点があったら気軽に相談してみましょう。
また気になる教室があったら、すぐに申し込まずに必ず体験レッスンに行くことをおすすめします。

乳児のリトミック教室で行われるレッスンはどんな感じ?

リトミックは「自分の身体を使って表現する」ことを主体としているため、必ずこれをやると決まっているカリキュラムはありません。そのため、先生や教室によって内容はさまざまです。

赤ちゃんのレッスンは親子での参加が基本で、スキンシップを取りながら音楽や歌に親しみ、体を動かしたり一緒に遊んだりしながら過ごす教室が多いようです。

1つのテーマを5分程の短いもので区切り、30分~1時間程度で終わるのが一般的です。乳児に持たせても大丈夫な楽器や遊具を使ってレッスンすることもあります。

レッスン内容の例

実際にベビーリトミック教室で行われているレッスンをいくつかご紹介します。

  • 先生がピアノを弾き、音楽に合わせて動いたり止まったりして遊ぶ
  • 赤ちゃんをママのひざや太ももなどに乗せて、歌に合わせておうまさんごっこ
  • 赤ちゃんにおもちゃの楽器を持たせ、自由に遊ばせる
  • ママが赤ちゃんの前で楽器や体を使ってリズムを取り、みんなで歌う
  • ボールやロープなど赤ちゃんが好みそうな道具をリズミカルに動かしながら遊ぶ

初めて参加する親子でもすぐにできる内容がほとんどです。難しく考えず、リラックスしてレッスンに参加してみてくださいね。

家でもできる乳児とのリトミックのやり方

レッスン内容は自宅でもできるのでしょうか?ここでは、家でもできるやり方についてご紹介します。

教室が近くにない、けどやってみたい!

やってみたいけど、近くに教室がない。そんな悩みを抱えているママもいるのではないでしょうか。
リトミックは、時間や場所を問わず、自宅でも簡単に取り入れることが可能です。
ママがよく知っている童話を歌いながら一緒に体を揺らしたり、リズムに合わせて手を叩いてみたりと、家でも出来る方法はたくさんあります。
リトミックとは、音や歌を聞きながら曲に合わせて自由に表現をする教育法です。正解はありませんので、出来る手遊びから取り入れてみましょう。

どうしても思いつかないときは、インターネットで本を取り寄せたり、「リトミック」で検索して出てくる動画を参考にするのもおすすめです。
自分では思いつかなかった遊び方や、専門家のアドバイスが見つかるかもしれません。

乳児のリトミック遊びに必要なものは?

専用のアイテムは必要ありません。
道具や楽器があればもちろんそれを使ってもいいですが、家にあるものでも十分楽しむことが出来ます。

空のペットボトルや丸めた新聞紙で音を出すだけでも赤ちゃんは興味を持って反応してくれますし、タオルやハンカチなどをひらひらさせたりロープのようにしてリズムに合わせて軽く引っ張り合いをするのも楽しいでしょう。ママの膝の上で音楽に合わせて揺らしてあげるのも楽しいですよ!

乳児のリトミックはいつから始めたらいい?

いつ頃からはじめたらいいのかが気になるママも多いのでないでしょうか。
ここでは、リトミックをはじめる時期や、いつ頃から始めた人が多いかについてまとめました。

何歳からはじめると良いの?

始める年齢に決まりはありませんが、0~3歳のあいだに始めるのがおすすめと言われています。
産まれて間もない赤ちゃんは外部からさまざまな刺激を受け、その後の発育に影響をあたえると考えられているからです。

しかし0~3歳のあいだに始めたからといって、確実な効果が約束されるわけではありません。あくまでこの時期は赤ちゃんがいろいろなことを吸収しやすい時期であると捉えましょう。
ベビーリトミックとしては3歳頃までが目安ですが、リトミックそのものは3歳以降も多くの場で取り入れられています。

0歳からはじめた赤ちゃんが多数!

ベビーリトミックは、首が座ったお子さんならいくつからでも参加できます。
実際に0歳から始めたというご家庭が多く、早くから始められる習い事として多くの人が選んでいます。

リトミックは、子どもが幼いうちから将来の成長のために音楽を通して生きる力を身につけるのが目的。赤ちゃん同士やママ同士でのコミュニケーションの場にもなるため、レッスンを通していろいろな学びを得ることが出来ます。

気になる乳児の反応は?

実際に体験した赤ちゃんはどんな様子だったのでしょうか。
レッスンを体験したママの声を集めてみました。

  • 体を大きく揺らして喜んでいた
  • ママが歌ってあげると笑顔になった
  • リズムに合わせて楽しそうに楽器を振っていた
  • 音楽に合わせて動いたり止まったりと楽しそうだった
  • 音楽が始まるとビックリするくらい笑っていた

音に反応して楽しそうにしていたという声が多数でした。産まれたばかりの赤ちゃんでも、音楽や歌に合わせて体を動かすのは楽しい体験ということがわかるようです。

ママにとっての育児ストレス解消にも最適!

リトミックは乳児の発育を手助けするだけでなく、ママの育児ストレスの解消にも役立ちます。
音楽に合わせて子どもと一緒に動くことでママにとっても良い運動になり、またスキンシップを多く取り入れるため、ママにも赤ちゃんにもリラックス効果があります。

教室に通う場合は、自然と月齢の近い赤ちゃんが集まるため、ママ同士の交流の場にもなっています。同じ悩みを共有したり相談したりということが気軽にできるいい機会にもなります。

乳児の時期からリトミックを楽しもう!

ママと一緒に音楽に親しみ楽しんでいるうちに、大人になっても必要なさまざまな力が身につきます。
お子さんのこれからの成長のために、ぜひ取り入れてみてくださいね!

 

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