フローリングは、床面積の多くの部分を占めているため、ホコリやゴミが気になりますよね。特に、赤ちゃんがいる家庭では、お座りやハイハイをするようになると、フローリングに直接手で触れたり、その手を口に入れたりと、ゴミやばい菌を飲み込んでしまわないか心配です。ここでは、フローリングの正しい掃除方法についてご紹介します。赤ちゃんがいる家庭でも安心してできる方法なので、参考にしてみてくださいね!
フローリング汚れの原因はどんなもの?
フローリング汚れにはいくつか種類があります。まず、汚れの原因にはどんなものがあるか解説していきます。
〇ホコリや髪の毛
リビングや洗面所、寝室などはホコリや髪の毛がたくさん落ちています。1日生活すると、ホコリや髪の毛は目に付くようになります。フローリングの隙間にも、小さなゴミが溜まって汚れています。
〇食べこぼし
ダイニングテーブルの下は、食べこぼしで汚れがちです。特に、赤ちゃんや小さな子供がいる家庭では、食べこぼしが多く、放っておくと黒ずんで目立った汚れになります。
〇皮脂汚れ
フローリングを素足で歩いたり、赤ちゃんがハイハイしたりすると皮脂で汚れていきます。赤ちゃんの手はヨダレで濡れていたりするので、形が付いて目立ってしまいます。
〇油汚れ
キッチン周辺は、料理する際油が飛び散っています。油汚れはベタベタしており、頑固な黒ずみになります。放置しておくと、ワックスが変色を起こす原因となります。
〇カビ汚れ
洗面所や窓の近く、ラグやカーペットの下は湿気が多く、カビ汚れが多いです。薄黒いような斑点が気になるのは、カビで汚れているためです。
〇ワックスの劣化
ワックスはだんだんと劣化し、くすみや色むらが気になるようになります。ワックスが劣化したままだと、掃除しても綺麗に見えないので、定期的なお手入れが必要です。
基本のフローリングの掃除方法
フローリングの掃除頻度は?
日々のフローリングの掃除は、理想的なのは毎日行うことです。髪の毛やホコリは1日生活すると蓄積されています。特に赤ちゃんがいる場合、フローリングを直接触ったりするので常に綺麗にしておきたいものです。毎日が難しい場合は、2~3日に1回のペースで行うようにしましょう。
赤ちゃんがいても安心!フローリングの掃除方法
日々行う基本の掃除方法は、下記の3ステップです。
①ドライシートで小さなゴミやホコリを綺麗に取る
まず最初に、フローリングワイパーにドライシートを付けて、小さなゴミやホコリを取りましょう。ドライシートは掃除機よりもしっかりと細かいホコリやゴミを取ることができます。夜寝ている間に空気中のホコリが床に落ちて溜まっているので、朝一番に掃除するのがベストです。
②掃除機で隙間や隅のゴミ、大きなゴミを吸い取る
次に、掃除機でドライシートでは取り切れなかった大きなゴミや、フローリングの隙間、部屋の隅の方を吸い取っていきます。フローリングの隙間のゴミや狭い場所は、掃除機のノズルを変えて掃除します。ドライシートである程度ホコリやゴミを綺麗に取っているので、掃除機をかけてもホコリが空気中に舞いにくく、赤ちゃんがいても心配なく行うことができます。
③ウェットシートまたは雑巾で水拭きする
最後に、フローリングワイパーにウェットシートを付けて水拭きするか、硬く絞った雑巾で水拭きしましょう。ドライシートや掃除機でホコリやゴミは綺麗に取ることができますが、皮脂や油汚れなどは残ったままです。水拭きすることで、皮脂や油の汚れを取ることができ、フローリングが綺麗に仕上がります。特に赤ちゃんがいる家庭では、食べこぼしや皮脂汚れが多く、そのままにしておくと黒ずみになるので気を付けましょう。
毎日の水拭きが難しい場合は、2~3日に1回か週に1回はするようにしましょう。
頑固な汚れもキレイに!念入りな掃除方法
日々基本の掃除を行うことで、フローリングは綺麗な状態を保てます。しかし、頑固な黒ずみやカビ汚れなど、基本のお手入れでは取り切れないものもあります。そういった頑固な汚れは、別の方法で念入りにお手入れする必要があります。
【頑固な黒ずみの除去方法】
普段の掃除で落ち切らない頑固な皮脂や油の汚れは、黒ずみとなります。頑固な黒ずみを落とすには、アルカリ電解水か重曹を使って除去しましょう。
アルカリ電解水は、アルカリ性の性質を持ち、酸性のたんぱく質や脂質を分解する効果があります。そのため、皮脂や油汚れ、食べこぼしによる黒ずみを落とすことができます。
アルカリ電解水を雑巾にスプレーし、フローリングの汚れを拭き取るようにして使います。あまり強く擦ると、ワックスを剥がしてしまう恐れがあるので気を付けてください。
しっかり乾けばアルカリ成分は残らないので、赤ちゃんがいる家庭でも安心して使えます。
また、重曹もアルカリ性で頑固な黒ずみの除去に効果的です。
重曹をそのまま使うと、ワックスを剥がしてしまう恐れがあるので、濃度を3~5%に薄めて使います。1リットルのぬるま湯に大さじ2~3杯の重曹を入れてよく混ぜ、できた重曹水をスプレーボトルに入れて使います。油汚れにスプレーを直接吹きかけ、雑巾で拭き取れば汚れを綺麗に落とせます。また、重曹水に雑巾を付けて絞って使ってもOKです。
重曹は安全な天然素材でできているため、赤ちゃんがいる家庭でも安心して使えます。
【カビ汚れの除去方法】
洗面所や窓際、カーペットの下に発生しやすいカビ汚れは、普段のお手入れでは除去できません。
カビが気になる場合は、無塩エタノールスプレーで綺麗に落とすことができます。無塩エタノールと水を8:2の割合で入れてよく混ぜ、スプレーボトルに入れて使います。黒ずみが気になる部分にスプレーを直接吹きかけ、濡れた雑巾で拭き取ります。
エタノールを使う際は、火気厳禁なのでキッチン周辺やタバコなど引火するようなものはないか、十分注意して、換気しながら行いましょう。赤ちゃんや子供は別の部屋に移動させて掃除するようにしてください。
【ワックスの劣化の対処法】
フローリングのワックスは、2~3年経つと徐々に劣化していきます。劣化したワックスをそのままにしておくと、色むらやくすみが気になるようになり、普段のお手入れをしても綺麗に見えません。
ワックスが劣化して汚れが目立つようになった場合は、今塗っているワックスを剥がして、再度塗り直す必要があります。ワックスを剥がすには、専用のワックス剥離液を使います。ワックスを塗る方法は、スプレー、シート、液体とありますが、自分で行う際はスプレータイプかシートタイプがおすすめです。スプレーには、無添加のワックスの種類もあるので、赤ちゃんがいる家庭でも安心して利用できます。シートは、ウェットシートを使うのと同じような手順で手軽にワックスがけをすることができます。
赤ちゃんがいる家庭で無理なく掃除するコツ!
赤ちゃんのお世話が日々大変で、毎日フローリングの掃除をするのはなかなか大変な時もありますよね!無理なく掃除するコツを身に付けたり、便利な道具を利用したりして、負担になりすぎないようにしましょう。
〇赤ちゃんが朝起きる前、お昼寝中に行う
赤ちゃんが起きていると、なかなか思うように掃除が進まないこともありますよね。また、育児や他の家事が大変で後回しにしてしまうこともあると思います。そんな時は、掃除のタイミングを赤ちゃんが起きる前かお昼寝中と決めておくと日々の習慣としてやりやすくなります。掃除機の音で赤ちゃんが起きてしまう場合は、おんぶ紐で背負うなど、工夫してみましょう。
〇水拭きは毎日できなくても良い
フローリングの掃除は、ドライシートや掃除機だけでなく、水拭きまでするのが理想ですが、毎日となると難しいこともありますよね。そんな時は、水拭きは3日に1回や週に1回など自分のできる範囲で行い、負担になりすぎないようにしましょう。
〇ロボット掃除機を使う
部屋全体のフローリングを掃除するとなると、けっこうな時間がかかりますよね。なかなか時間が取れない場合は、ロボット掃除機を使うのも1つの手です。最近のものには、水拭きができる機種もあります。お出かけ時間に合わせて設定しておけば、外出中に綺麗に掃除してくれます。また、掃除音がかなり静かなものもあるので、夜寝ている間に設定することもできます。
〇頑固な汚れにはスチームクリーナーもおすすめ
普段の水拭きだけでは落とせない頑固な汚れは、スチームクリーナーを使うのもおすすめです。スチームクリーナーは、皮脂や油汚れを綺麗に落とすことができます。
〇ワックスの塗り直しはプロの業者に依頼する
ワックスの塗り直しは頻繁に行うものではありませんが、自分でするとなるとなかなか手間がかかります。また、自分で上手く塗り直しできるか心配な場合は、プロの業者に依頼することもできます。古いワックスを剥がすところから塗り直しまで綺麗に仕上げてくれるのでおすすめです。
日々の掃除でキレイなフローリングを保とう!
赤ちゃんがいる家庭では特に、皮脂汚れや食べこぼしなどフローリングの汚れが目立ちます。ハイハイやお座りをし出すと、ホコリやゴミが気になるので、日々の掃除をきちんと行い、綺麗に保てるように心がけましょう。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。