妊娠が判明して、どんな子供に育てようかワクワクしているママは多いことでしょう。
赤ちゃんはお腹の中にいるときから、ママの声を聞き、その存在を感じています。
胎児期から教育を行うことを「胎教」と呼びますが、実践するママが増えているのはご存じでしょうか。
今回は胎教を行う方法やその効果をご説明していきます。
胎教とはどういうもの?
胎教が良い効果をもたらすものだということは、何となく理解している方も多いかもしれません。
しかし、実際にはどういうもので、どんな効果があるのでしょうか。
胎教の認識
近代の研究で、胎児には記憶力や聴覚があることが判明してから、早期教育として注目されてきたのが胎教です。
胎教と聞くと、お腹の中にいるときから音楽や英語の英才教育を行うというイメージがあるかもしれませんが、それは間違いです。
現在は教育をするというよりも、妊婦さんが安心して過ごすマタニティライフ全般を指すようになってきました。
どんな効果があるの?
胎教は母体である妊婦さんの精神状態を安定させ、胎児が健やかに育つための環境をつくることです。
胎教が、産まれてくる赤ちゃんに効果があるかどうかは、実は医学的には証明されていません。
しかし、こんな経験を話すママがいるのです。
・好きな歌をずっと歌っていたら、産まれてからもその曲に反応するようになった
・出産が怖くて、なるべく早くスルッと産まれてきてねとお願いしていたら、予定日2週間前に3時間という超安産で産まれてくれた。
医学的根拠はありませんが、ママの想いは赤ちゃんに届くのでしょう。
いつからするの?
妊娠初期はつわりがあったりと妊娠に身体が慣れていないので、無理に始める必要はないでしょう。
つわりが落ち着いて妊娠18週を過ぎ、胎動を感じるようになると、母親になる実感が湧いてきます。
お腹の中では赤ちゃんがどんどん成長しており、妊娠6か月頃には耳の機能が完成し、8か月になるとママと他人の声を聞き分けられるようになります。
いつ始めても遅いということはありませんが、妊娠5~6か月から始める妊婦さんが多いようです。
メリットやデメリットは?
胎教をすることで、赤ちゃんの存在をより身近に感じ、心が落ち着きます。
お腹の中で育つ我が子を想うことで、母親になるという自覚が芽生えるきっかけにもなるので、メリットはたくさんあるのです。
逆にデメリットはというと、イライラしたり落ち込んだ時に、赤ちゃんのことを意識するあまり神経質になってしまうことです。
パパと喧嘩してしまったあとに、「赤ちゃんに悪い影響があったらどうしよう」と考えすぎるのは逆効果。
気持ちを前向きに持って、我が子との時間を楽しく過ごしてくださいね。
胎教ってどうやるの?
では、実際に胎教とはどのようなことをすればいいのでしょうか。
先輩ママが実践していた胎教をいくつかご紹介します。
お腹に向かって語り掛ける
赤ちゃんが産まれてからすぐに母親を見つけられるのは、お腹の中にいるときから声を聞いていたからだと言われています。
羊水に包まれているのではっきりと聞こえるわけではありませんが、優しい声で語りかけてあげることが、何よりの教育になります。
ちょっと恥ずかしいという方は、胎児ネーム(お腹の中にいるときだけのニックネーム)をつけてあげると話しかけやすくなります。
「まめちゃん、今日は晴れていいお天気よ」
「ちびちゃん、元気に生まれてきてね」
そんな風に愛情をこめて語りかければ、お腹の中の赤ちゃんも安心しますよ。
読み聞かせや歌をうたう
音楽で胎教を行うというと、クラシックを聴かせるというイメージがある方もいると思います。
確かにクラシックにはリラックス効果がありますが、特にこだわる必要はありません。
自分が好きな音楽を聴くのが一番です。
また、赤ちゃんはママの声が大好きなので、産まれてからの予習として童謡を歌ってあげるのもおすすめですよ。
また、音楽と同様に本を声に出して読むのも効果があります。
特に子供向けの絵本を読むと、自然とゆっくり話すようになるので、赤ちゃんも心地よく感じることでしょう。
読み聞かせや音楽での胎教をするときは、テレビを消して静かな環境で行うといいですよ。
お腹を優しく撫でる
羊水の中にいる胎児には、ママのぬくもりが直接は届きません。
しかし、優しくお腹を撫でることで、母親の体内には愛情ホルモン「オキシトシン」が分泌されると言われています。
間接的にではありますが、妊娠初期から赤ちゃんとのスキンシップをとれるのは、ママにとって嬉しいことなのではないでしょうか。
キックゲーム
妊娠中期以降になり、頻繁に胎動を感じるようになったら行ってほしいのが、キックゲームです。
赤ちゃんが蹴った部分を、ママがお腹の外からトントンと優しく叩き返します。
慣れてくると、今度はママが触った部分を蹴り返してくれることも。
赤ちゃんと初めて行うゲームで、幸せいっぱいな気持ちになりますよ。
パパにも参加してもらって、家族で楽しむのがおすすめです。
母体が健康でいること
胎教のやり方をいろいろとご紹介しましたが、リラックスして健康に過ごすことが一番です。
心身ともに健康でいるために心がけることをいくつか挙げますと、
・バランスの良い食生活を心がける
・適度な運動を取り入れる
・ストレスを溜めない生活をする
・十分な睡眠をとる
・パパと仲良く過ごす
どれも簡単なことのように思われますが、妊婦さんの体はいつもとは違います。
ちょっとしたことでイライラしてしまったり、お腹がすいて食べ過ぎてしまったりして自己嫌悪に陥ってしまうことがあるかもしれません。
妊娠中はあまり深く考えずに、産まれてくる我が子との未来など楽しいことを考えるようにするといいでしょう。
パパができることもある?
男性は体の変化が起こらないため、パパになる心構えがなかなかできない人が多いでしょう。
しかし、パパにもできる胎教はたくさんあるのです。
ママのケアを心がける
妊婦さんは、つらいつわりや大きくなるお腹に加え、ホルモンバランスの乱れから情緒不安定になりやすい状態にあります。
家事が思うようにできないこともありますので、妊娠中は多めに見るだけでなく、何か手伝えることはないか尋ねるなど、ママの気持ちに寄り添ってあげましょう。
ママがリラックスすることで、赤ちゃんもお腹の中で安心して過ごすことができます。
優しく語りかける
少し恥ずかしいかもしれませんが、ママのお腹に向かって話しかけてみましょう。
いつも近くから聞こえる声とは違う、低く優しい声にパパの存在を感じることでしょう。
赤ちゃんは語り掛けられるときだけでなく、ママが他の人と会話する声も聞いています。
喧嘩する声さえも聞こえてしまうので、気を付けましょうね。
準備を一緒に行う
子供を迎える準備、パパも一緒に行っていますか?
家具の配置を変えたり掃除をしたりと、妊婦さんには難しい準備もたくさんあります。
子供用品の買い物はぜひママと一緒に行って、二人で選んでくださいね。
まとめ
胎教は赤ちゃんのためだけでなく、親になるという自覚を持つ意味でも、やって良かったという意見が多く聞かれます。
様々なやり方があるので、自分にピッタリの方法で実践してみてください。
赤ちゃんがお腹の中にいる時間は、長いようでとても短いです。
今しかできない家族のコミュニケーションを楽しんで、リラックスしたマタニティライフを過ごしてくださいね。