育児に奮闘中のママにとって、赤ん坊とふたりきりでの入浴は思った以上に難易度が高いもの。特に初めての育児ではワンオペの入浴は戸惑ってしまう人も多いかもしれません。
今回は、ワンオペでの乳児のお風呂の入れ方や、お風呂に入れる時期、乳児をワンオペでお風呂に入れる前に準備しておくもののほか、ワンオペで兄弟がいる時のお風呂の入れ方や、入浴後のスキンケア、乳児を温かくお風呂に入れる方法などについてご紹介します。
乳児とお風呂に入れるのはいつから?
産まれたばかりの乳児は1ヶ月頃まではベビーバスを使って沐浴をします。生後2週間~1ヶ月後頃に産院や病院で行われる1ヶ月検診で医師の許可が出れば、大人と一緒に入っても良いとされています。
乳児をワンオペでお風呂に入れる前に準備しておくもの
乳児とワンオペで入浴する時は、上がった後の分まで必要なものを準備しておくことが大切です。脱衣所や部屋に以下のものを準備しておいてくださいね。
- ガーゼ(赤ちゃんの体を洗うもの)
- ベビー用の石鹸またはシャンプー
- バスタオル
- おむつ
- 下着やパジャマなどの着替え
- おくるみ
- 赤ちゃんのボディケア用品
- 綿棒
- 水分補給用のお茶や飲み物など(授乳やミルクも可)
その他、必要に応じて使用するものを使いやすい場所に置いておきましょう。
乳児をワンオペでお風呂に入れるときのポイント
乳児をワンオペでお風呂に入れるときは、些細な事にも気を配る必要があるでしょう。気を付けるべきポイントをいくつか挙げてみました。
- お湯の温度を設定する(夏は38℃、冬は40℃以下)
- 冬場は赤ちゃんが冷えないよう工夫する
- 周囲に危険なものはないか確認する
- 長い時間、目を離さないように気を付ける
- 湯船に溜める湯量を少な目にする
乳児を待たせる時は、部屋を暖めておいたり、全部脱がすのは入る直前にする等で体を冷やさない工夫をしてあげると良いですね。
また浴室は、カミソリなど鋭利なもの、高い場所に置いたシャンプーなど落下すると危ないものなどが意外と多い場所。手の届かないところに置いたり、離れた所に置くなどして対処しましょう。
万が一の時のために、浸かるお湯の量を少な目にしている人も多いようです。たっぷりのお湯でリラックスしたいところですが、乳児優先の期間は安全第一ですね。
一緒に入る?脱衣所で待たせる?それとも…
ワンオペで入浴する多くの家庭では、一緒に浴室に入るやり方と、脱衣所で待機させて大人が先に入り、その後で乳児を洗うというやり方に分かれます。その他、大人は乳児が寝ている間に入ることにしている人も。
それぞれについて詳しくご紹介します。
一緒に浴室に入るやり方は?
浴室内で待たせている間に大人が頭や体を洗い、終わってから乳児の頭や体を洗います。ベビーバスやベビーチェアがあると便利です。寝返りしない低月齢の赤ちゃんなら柔らかいバスマットでもよいでしょう。
待たせている時はお気に入りのおもちゃを持たせたり、洗いながら話しかけたりすると赤ちゃんも不安にならずに待つことが出来ます。大人が体を洗い流す時は赤ちゃんの顔にシャワーやせっけんの泡がかからないように気を付けましょう。
乳児と大人の体を洗い終わったら、湯船につかり、のぼせないうちに出ます。一緒に入るときはあまり長湯せず、短時間で済ませるようにしましょう。
脱衣所で待たせるやり方は?
乳児を脱衣所に待たせておき、大人が先に頭や体を洗ってから、浴室に入れて洗うというやり方をしている人も多いようです。
脱衣所に用意したバスタオルやバウンサー、ベビーラックなどで赤ちゃんを待たせておき、先に大人が体を洗います。終わってから赤ちゃんを浴室に入れて洗い、一緒に入るときと同じように入浴します。
ママの姿が見えないとすぐに泣いてしまう赤ちゃんも多いでしょう。浴室で待たせる時は不安にさせないよう浴室のドアは開けておきます。
乳児と大人、別々に入るという人も!
乳児と大人は別々に入るという選択肢もあります。赤ちゃんは先に入れておき、赤ちゃんが寝ているときや、他の家族が帰ってきてから大人が入るという方法です。ゆっくりお風呂に入りたい時は、この方が良いですね!
乳児の月齢・発達に合わせたお風呂の入れ方
月齢・発達に合わせて入れ方も少しずつ変わってきます。沐浴が終わってからの入れ方をそれぞれご紹介します。
1ヶ月~おすわりまで
一緒に入る場合は柔らかいバスマットやベビーチェアーに寝かせ、脱衣所で待たせる時はタオルやバウンサー、ベビーラックなどに寝かせます。
大人→乳児の順に体を洗い、湯船につかります。上がったときのためにバウンサーにタオルを敷いておくと便利です。
おすわりが出来てから~つかまり立ちまで
一緒に入る場合はお風呂用のベビーチェアーを用意し、脱衣所で待たせる時はバウンサー(体を固定しておけるもの)に寝かせます。おすわりまでの頃と同じく大人→乳児の順に体を洗い、湯船に入ります。
バウンサーから抜け出してしまう時や大人しく待っているのが難しくなったら、脱衣所では待たせず一緒に入るようにしたほうが良いでしょう。
つかまり立ちが出来るようになってから
つかまり立ちが出来るようになったら、浴槽のふちに赤ちゃんをつかまり立ちさせて体を洗います。
つかまり立ちが出来るようになるとバスチェアーなどのベビーグッズがなくても入浴が楽になりますよ。転倒防止のため、柔らかいバスマットを敷いておくとよいでしょう。
乳児にシャワーを使っても大丈夫?
嫌がらないようなら、少しずつシャワーを使ってみても大丈夫でしょう。
いきなり直接シャワーのお湯を当てると驚いてしまうので、沐浴用のガーゼを掛けた状態で足~お腹の順にゆっくりかけてみてください。ガーゼがない場合は、大人の手に当てたお湯を体に当たるようにしてもOK。
赤ちゃんにシャワーを使う時は、強く出さない、温度は38~39℃程度にする、赤ちゃんが嫌がる様子を見せたら無理に使わないなどの点を頭に入れておいてくださいね。
ワンオペ育児で兄弟がいる時の入れ方
低月齢の赤ちゃんの他に兄弟がいる時は、ふたりきりで入る時よりもさらに大変です。それでも別々に入れるよりもみんな一緒に入る方法を取っている人が多いそう。確かに、別々に入れているとお風呂だけでかなり時間がかかってしまいますね。
兄弟と一緒に入るときの決まりはありませんが、上の子の年齢や性格によって洗う順番を決めている家庭が多いようです。お風呂遊びが好きな場合は上の子を先に洗ってお湯につかりながら遊んでもらい、出る時も一番最後。上の子が自分で身体を洗える場合は、赤ちゃんと2人きりで入るパターンに後から上の子を足すイメージで良いでしょう。
パパが帰ってきた後や手伝いを頼める人がいる時など、下の子を見てくれる大人がいるのであれば上の子と下の子を別々にお風呂に入れても問題ありません。目が離せない子供2人を一度にお風呂に入れるのは本当に重労働なので、無理せず各家庭に合ったやり方が見つかると良いですね。
入浴後の乳児のスキンケアは?
産まれて間もない乳児の肌は、水分も油分も少なくとっても繊細な状態です。お風呂から上がったら、ベビー用の保湿剤を顔や体に優しく塗ってあげましょう。
デリケートな赤ちゃんの肌には余分なものが含まれていない安全なスキンケアアイテムがおすすめ。迷ったら天然由来のオーガニック製品を選ぶと良いでしょう。
ワンオペ育児でも乳児を温かくお風呂に入れる方法
家中が寒くなる冬場は、浴室はもちろん、脱衣所や部屋の室温も入浴前に十分に温めておくことが大切です。
ワンオペでも温かくお風呂に入れてあげるには、以下のような方法も活用してくださいね。
- 浴室の予備暖房機能を使用する
- 脱衣所と部屋をつなぐドアを開けた状態で暖房を使用する
- 赤ちゃんの服を脱がせるタイミングはお風呂に入れる直前にする
- お風呂に入れるまでの間、おくるみや毛布などを掛けておく
特に脱衣所は家の中でも寒くなりやすい場所です。脱衣所で待たせる場合は赤ちゃんの体が冷えないように工夫してあげたいところ。ただし、赤ちゃんが火傷してしまう可能性のある暖房器具を近くで使うのは、大変危険ですので控えましょう。
ワンオペ時、乳児とのお風呂で便利なグッズ
ワンオペで入浴する時に活躍するお助けアイテムには、便利なものがたくさんあります。一例としてはこのようなものです。
- ベビーバス
- ベビーチェア
- バンボ
- ソフトトイ
- バウンサー
- 大人用のバスローブやタオルキャップ
ベビーバスやベビーチェアには使いやすく扱いやすいものが多数あり、空気で膨らませて不要なときはコンパクトにたためるものや、軽量の発泡素材でひんやりしないものなどがあります。
大人用のバスローブやタオルキャップは、お風呂から上がった後の身支度にかかる時間を短縮できるため重宝します。
乳児を待たせるにはバウンサーは必須?
脱衣所で赤ちゃんを待たせて入る場合、バウンサーがあると便利という先輩ママの声を多く見かけました。バウンサーは他の場面でも便利なため、持っているママも多いようです。
とは言え、絶対ないといけないという物ではありません。あれば便利ではあるので、使ってみたいと思ったらベビー用品売り場などで見てみると良いでしょう。
ワンオペ育児は無理をしないことが一番!
ワンオペでの育児はとっても大変です。いろいろな方法をご紹介しましたが、疲れた時や調子が良くない時などは無理せず、一日くらいお風呂を休んでも大丈夫!そのくらいの気持ちで、余裕を持って育児を楽しんでくださいね。