夏の暑い日が続くようになると、赤ちゃんにも水遊びをさせてあげたくなりますね。
お庭やベランダにスペースがあればでビニールプールを広げるのも楽しみのひとつです。
ただ、乳児をプールで遊ばせるのはいつから良いのか聞かれると、すぐに答えられない人がほとんどなのではないでしょうか。
今回は、乳児のプールデビューはいつから良いのか、初めてのプールでの持ち物、乳児と行くプールの選び方、安全に楽しむための注意点などのほか、お家でも楽しめる水遊びの方法や、ベビースイミングを始めるならいつからかについても詳しくご紹介します。
乳児のプールデビュー、いつから?
赤ちゃんのプールデビューはいつから良いかというと、
おすわりが出来るようになってからというのがひとつの目安のようです。
では、おすわりはいつから出来るようになるのでしょうか。
早い子だと生後5~6か月くらいですが、遅くても生後9か月くらいまでには腰が据わり、おすわりの姿勢も安定してきます。
体力がないうちは水遊びはあまりおすすめ出来ないので、まだ早いかなと感じた時は無理せず赤ちゃんの成長を待ちましょう。実際に水遊びデビューをした人の体験談では、生後10か月を過ぎてからの方が遊ばせやすいと感じたようです。
ビニールプールの場合
赤ちゃんの腰が据わり、上手におすわりの姿勢が出来るようになったらビニールプールに入ることが出来ます。
大人が手を離しても支えなしで座れるようなら大丈夫。晴れてデビューですね!
公共のプールの場合
公共の施設の場合、おむつが取れて自分で立てるようになった3~4歳くらいがおすすめです。
多くのプールではおむつを着用した状態では遊泳が出来ず、多くの人が集まる中で自分で立てない赤ちゃんが入るのは危険なためです。ただし小さな子ども向けに水遊びスペースが用意されている施設などの場合、おむつが外れる前でも専用の水遊びパンツを着用していればOKというところもあります。施設によって年齢制限が決められている場合もあるので、事前に調べておきましょう。
初めてのプールに必要なもの、あると便利なものは?
初めての水遊びは、ビニールプールと水着があればいいというものではありません。
必要なものや、あると便利なものを確認しておきましょう。
■必要なもの
- バスタオルやブランケット、小さめのタオルなど
- 着替え
- 水遊び用のおむつ
- 紫外線対策グッズ(ベビー用日焼け止め、ラッシュガード、帽子など)
- 飲み物やミルクなど
■あると便利なもの
- 浮き輪
- 絆創膏などの救急グッズ
- 日よけ用のテントや日傘など
- ビニール袋
- レジャーシート
自宅でも、外で遊ぶなら水遊び専用のおむつを用意してあげましょう。ドラッグストアなどでも売っています。
日の当たる場所で遊ぶ際は紫外線対策をしっかりしましょう。赤ちゃんは肌が弱いので、長時間直射日光に当たるのは良くありません。外で水遊びをするならラッシュガードがあると便利です。
乳児と行くプールはどう選ぶ?事前に確認しておきたいポイント
乳児と水遊びの出来る施設に行く時は、大人や大きくなった子どもだけで行くときには気にしなくても良いいくつものポイントに気を配る必要があります。
具体的にはどんな内容なのか、詳しくご紹介します。
水遊びおむつでも入れる?
公共の施設などでは、基本的にはまだおむつが外れていない乳児はプールに入ることが出来ません。
ただ小さい子ども向けに水遊びエリアが設けられている施設などは、水遊び用のおむつを付けていれば入場可能というところもあります。
水遊びおむつを付けていても入れないエリアもありますので、どのくらい遊べるのかは事前に調べてから遊びに行くようにしましょう。
低年齢でも楽しめるエリアはある?
浅いプールがある、年齢制限のあるエリアがあるなど、小さな子どもが楽しめるかどうかは事前に確認しておきましょう。低年齢向けではない場所には乳児が入って遊ぶことはまず出来ません。
年齢制限も「○歳まで」ではなく「○歳から」ということもあり、その年齢に達していない乳児は入ることが出来ません。連れて行く子どもが入れる施設かどうかをチェックしてくださいね。
乳児が食事・休憩できるスペースはある?
水の中は思ったよりも体力を消耗します。まだ体力のない赤ちゃんは長時間水中の中にいると疲れてしまうので、おやつを食べたりミルクを飲んだり、疲れてお昼寝してしまってもある程度大丈夫なスペースがあると遊びやすいでしょう。
施設内では飲食禁止の場所も多いので、水から上がってすぐに食事や休憩が出来るスペースがあるかどうかもチェックしておきましょう。
乳児が安全にプールを楽しむための注意点
水の中で遊ぶときは、普段の遊びとはまた違った注意点がたくさんあります。
どんなことに気を付けるべきか、詳しくご紹介します。
水深や水温
赤ちゃんを初めてプールに入れる時は、水の深さに気を付けましょう。
10cmもあると万が一転んだ時に溺れる危険があります。初めは足元がわずかに水に浸かる程度でも十分遊べます。また、水を張ってすぐは水温が冷たく、赤ちゃんの体に負担がかかります。遊ぶ時間よりも前に水を入れておき、水温が25℃くらいになってから入れるのが良いでしょう。
熱中症や脱水症状
屋外で水遊びをする時は、熱中症や脱水症状に気を付けましょう。
直射日光に当たり続けることは避け、帽子を被ったり日陰になる場所を用意するなど工夫してください。
また常に水に触れているので忘れがちですが、体内の水分が足りなくなると大変です。手の届く場所に飲み物を用意し、こまめな水分補給をするように心掛けましょう。
紫外線
赤ちゃんは肌が弱いので、紫外線の強い直射日光に長時間当たるのは良くありません。
外で遊ぶならラッシュガードがあると便利です。日焼け止めを塗るときはベビー用のものを用意しましょう。
感染症
大勢の人が集まる公共の施設などで気になるのは衛生面や感染症です。
体力のない赤ちゃんがプール熱などの感染症にかかると症状が重くなってしまうこともあります。
もし感染症が流行しているという知らせがあるときは、水遊びに出掛けるのは控えておいた方がいいでしょう。
食後は控える
赤ちゃんはまだ胃の発達が十分ではありません。食べてすぐの水遊びは赤ちゃんの体に負担をかけてしまうので控えましょう。授乳や食事のあとは1時間程度の時間を空けるか、遊んだあとに食事にすることをおすすめします。
長時間はNG
水の中は体力を消耗します。まだ体の小さい赤ちゃんは体力もないので、デビューのときは5分程度から様子を見て始めましょう。長くても30分程度で切り上げるようにし、赤ちゃんの体温が下がっていないか常に確認してください。
短時間でも目を離さない
赤ちゃんはたった10cmの水でも溺れてしまう危険性があります。また、溺れる時は音もなく静かに沈んでいることが頻繁にあります。少しの時間でも目を離さないことが大事だということをしっかり覚えておいてください。
乳児にプールの塩素…大丈夫?
公共のプールや施設では、消毒のため塩素が使われています。
感染症の原因となるウイルスを死滅させてくれる働きがありますが、赤ちゃんの弱いお肌には刺激となることもあります。塩素はしっかりと洗い流し、その後は保湿も忘れないように心掛けると良いでしょう。
家でも十分楽しめる!おうちプールのススメ
まだおむつが取れず歩くこともできない乳児のうちは、大掛かりな施設で遊ぶのは難しいこと。
でも気を落とさなくて大丈夫。お家でも十分水遊びは楽しめます!
赤ちゃんが楽しく過ごせるおうちでの水遊びのポイントについて、詳しくご紹介します。
まずは水に慣れさせる
一番大切なのは、赤ちゃんが水に慣れることです。
大掛かりなビニールプールを広げなくても、ビニールシートやベビーバスなどに赤ちゃんを座らせて水を掛けてあげるだけでも十分水遊びが出来ます。
最初は水に触れることを楽しんでもらい、遊びの感覚で徐々に慣れてもらいましょう。
水遊びグッズや家にあるものを使う
お風呂で使っているおもちゃや水遊び用のグッズを用意しておくと、赤ちゃんも水遊びを楽しめます。
専用のおもちゃを新しく用意しなくても、空のペットボトルや水に浮くものなど家にあるものでも十分遊ぶことが出来ます。発泡スチロールのトレイや紙コップなど、軽くて安全なものがおすすめです。
乳児にプール教室(ベビースイミング)はおすすめ?
赤ちゃんのプールと言えば、ベビースイミングに興味を持つ人も多いようです。
ベビースイミングとは何なのか、いつから始めるのがいいのか、またメリットやデメリットについてそれぞれ詳しくご紹介します。
ベビースイミングって?大人の水泳との違いは?
ベビースイミングとは、親子でコミュニケーションを取りながら水遊びを楽しむ習い事のひとつです。
子どもの泳ぐ様子を見るのではなく、親も一緒に入ります。泳ぎ方を教わる大人のスイミングスクールとは違い、赤ちゃんが楽しみながら水に慣れること、そしてパパやママのエクササイズに焦点を当てているのが特徴です。
ベビースイミングはいつから始める?
スクールによって異なりますが、ベビースイミングは生後6か月ごろからレッスンに参加できるところが多いようです。赤ちゃんの月齢に合わせるのも大切ですが、一緒に参加するママの体調も大事なポイント。まだ産後の回復が思わしくなかったり、育児で疲れ切っているようなら無理はしないようにしましょう。
対象年齢は2歳半や3歳頃までとなっているところが多いので、6か月になったからといって焦って始めなくても大丈夫ですよ。
ベビースイミングのメリット・デメリット
気になるベビースイミングのメリットやデメリットについて、考えられる内容には以下のようなものがあります。
■メリット
- 親と一緒なので、安心して水に慣れることが出来る
- 集団行動の基礎が出来る
- 親同士の交流の機会がある
■デメリット
- 塩素による肌荒れの可能性がある
- 感染症にかかるリスクがある
- 親子で入ったからと言って水に慣れるのが早いとは限らない
赤ちゃんの中には、水に漂う様子が気に入ってすぐに慣れる子もいれば、親と一緒でも怖がって泣いてしまう子もいます。ベビースイミングが気になったら、体験レッスンなどでお試ししてみると良いでしょう。
乳児のプール遊びは安全第一で!
暑い時期には少しでも気持ち良く過ごせるように、赤ちゃんにも水遊びを楽しんでほしいもの。
安全に気を付けて、楽しい時間を過ごしてくださいね!