乳児は1日のほとんどが布団やベッドで過ごしているため、どうしてもダニに刺されやすいんですよね。
可愛いほっぺに小さな赤いプツンを見つけたママは「湿疹?」と、心配になることもありますが…その赤いプツンの正体は、ダニ刺されということが多々あります。
というわけで今回は!
家に潜むダニの種類から、対策法や刺された時の対処法など、気になる内容を一気にご紹介していきます。大切な赤ちゃんを守るため、是非参考にしてみて下さい。
ダニの種類と症状
ダニは1種類だけではなく、家に潜む害虫はいくつか存在します。その中でも代表的な種類と共に、噛まれた時の症状なども一緒にお届けしていきます。
イエダニ
この害虫はネズミに寄生して、主にネズミの血を吸いながら生息していますが、哺乳類なら何でもOKなので、もちろん人間の血を吸いに家までやってきます。
噛まれたときの症状は、赤く腫れて、かなり強い痒みを発症します。また、噛まれた箇所から2~3㎝ほど赤く広がるので、炎症を見つけたらすぐに分かるはずです。
就寝中に噛まれることが多く、起床時に痒みを感じて気づくようです。特に肌の柔らかい乳児を含めた子供たちや、女性が狙われやすいのが特徴です。
ツメダニ
この害虫は他の種類と比べて若干サイズが大きく、鋭い爪があるのが特徴です。家の中では他の種類の害虫を捕まえて、体液やリンパ液を吸いながら生きているため、人間にわざわざ近づいて吸血することはありません。
しかし、人間と接触したときに刺すこともあり、約7時間後くらいに痒みや発疹を発症します。乳児が刺された場合、水膨れになってしまうことがあり、どんどんトビヒしてしまう恐れがあります。
コナダニ
この害虫は和室やキッチンに生息していることが多く、人間にほとんど害がないので、気づかないままにしている方もいるのではないでしょうか。
しかし、この害虫を狙うハンターもおり、違う種類のダニが増える恐れもあるため、注意が必要です。また、小麦粉や味噌などの食品を好み、繁殖力がとても強いのが特徴です。
ヒョウダニ
この害虫はじゅうたんや布団、枕などに多く生息し、人間を刺すことはないですが、フンや死骸を吸い込むことで、アレルギーを引き起こす原因となります。
乳児がいるご家庭は、特に注意して頂きたいので、しっかり退治しておかなければいけません。エサは、人間の皮脂やアカ、フケやホコリになります。
これらの害虫は、高温多湿の場所に潜むことが多いため、気温が高い時期にいるイメージがありますが…近年は、冬でも暖かい家が多いため、寒い時期でも害虫に悩まされることが増えています。
発生しやすい場所とは?
ダニから乳児を守るために、まずは「発生場所を知ること」がとても大切です。憎き害虫は乳児が過ごす場所を特に好むので、対策を練るためにも一緒に見ていきましょう!
枕
「枕に発生するの?」と、驚いている方も多くいるかもしれませんが…実は、枕も要注意すべきアイテムなので、乳児を守るためにも対策が必要です。
枕には髪の毛から出るフケがたくさん落ちているので、エサの宝庫となっています。乳児に枕を使用している場合「フケを狙って、赤ちゃんが寝ている枕に迫ってきている」と思うと、ゾッとしますよね。
マットレス
マットレスは湿気が溜まりやすいので、ダニが好んで近づいてくる恰好の場所です。しかし、マットレスは洗浄が難しいため、こまめな掃除が必要となります。
乳児が寝ているベットには、マットレス付きが多いので、痒がっていれば、奴らが潜んでいる可能性があります。
掛け布団
寒い冬の時期に欠かせないのが、掛け布団です。掛け布団にも乳児の髪の毛やフケ、皮脂などが付きやすいので、エサがたっぷり集まっています。
ぬいぐるみ
乳児が寝ている布団の近くに、ぬいぐるみを置いていませんか?布団に潜んでいるダニが、ぬいぐるみに近づくことがあります。乳児がぬいぐるみを触ったり、口に近づけたりしないためにも、常時綺麗にしておく必要があります。
知っておきたい対策法
乳児が過ごす場所に奴らが潜むことが分かったので、あとはしっかり対策をしていくだけです!必ず毎日しなければいけないことではないので、忙しいママたちも安心して下さい。
それでは、気になる対策法を一緒に見ていきましょう!
布団は洗濯機を使用
乳児が使用する布団はサイズも小さいので、2か月に1回を目安に洗濯機で丸洗いしましょう。赤ちゃんの成長は早いため、布団も安いもので十分です。
洗濯機の容量が小さく、布団が入らない場合はコインランドリーがおすすめ。コインランドリーには乾燥機も一緒に置いているので、一気に乾かすこともできます。
ついでに、ぬいぐるみや掛け布団、枕カバーや毛布なども洗濯しちゃいましょう。
掃除機を使用する
赤ちゃんが寝転んだりするカーペットや敷き布団は、掃除機をかけましょう。カーペットの掃除はこまめにする必要がありますが、布団は週1ペースでOKです。
食べカスや髪の毛など、カーペットに落ちていることが多いので、清潔にしておくと良いでしょう。汚れを見つけたらすぐかけられるように、重たい掃除機よりも使いやすい、コンパクトで軽いタイプがおすすめです。
マットレスも洗濯ができないので、掃除機をかけてあげるとダニ対策に有効です。
布団乾燥機を使用する
布団や毛布を天日干しにすることもありますが、この方法はあまりダニには効果がありません。その理由は、50℃の熱がなければ死滅させることができないからです。
天気が良い日に天日干しをしたとしても、50℃まで上がることはないので、死滅まで至ることができません。そこで、おすすめなのが布団乾燥機です。
布団乾燥機は50℃以上で一気に乾燥させてくれる「お助けアイテム」です。布団乾燥機は種類も豊富なので、ベビーベッドに使えるタイプなど、ライフスタイルに合ったモノを探してみて下さい。
ベッド下もチェック
ベッドの下をチェックしたことはありますか?ベッド下はホコリが溜まりやすく、髪の毛やゴミの宝庫です。そのゴミたちを狙ってきて、どんどん増殖していくので、定期的に掃除機をかけましょう。
換気をする
ダニは高温多湿を好むので、定期的に部屋の換気を行いましょう。特に、梅雨の時期などは洗濯ものを部屋干しする方もいますが、その衣類から発する湿気が寝室やリビング、押し入れまで広がることもあります。
寒い冬の時期でも、エアコンで暖かくなった部屋は奴らを喜ばせるだけなので、窓を開けて空気の入れ替えを心がけましょう!
ダニに刺された時はどうすれば良いのか?
ダニに刺されたら痒くて、かいてしまいますよね?特に赤ちゃんは我慢できないので、無意識でもかいてしまい、どんどんトビヒしてしまう恐れも…。そこで、悪化しないためにも、刺されたときの対処法を紹介します。
- 刺された場所を流水でしっかり洗ってあげる。(こすったりする必要はなし)
- 水気をしっかりふき取ったら、赤ちゃんが使用できる市販の虫刺され用の薬を塗る。
- かかないように、ガーゼなどで保護をする。
刺された患部をしっかり洗うことで、痒みを軽減させることができます。その後、濡れたタオルなどを使い、患部を冷やしてあげても良いでしょう。そうすることで、痒みが和らぎ、炎症も抑えることができます。
ここで、注意しておきたいことは、ダニ以外の虫や、他のことが原因で発疹や痒みがある場合もあります。そのときは、自己判断とセルフケアは禁物です。必ず、かかりつけの小児科や皮膚科に相談しましょう。
また、薬を塗っても「治らない・悪化する・長く続く」などが起きたら、こちらも必ず受診してください。
まとめ
赤ちゃんの肌が赤く腫れていたり、発疹を見つけても「これはダニだな」と、自己判断するのは少し難しいかもしれません。赤ちゃんは「痛い・痒い・しんどい」など訴えることもできない上、症状も悪化しやすく、長引くこともあります。
そのため、少しでもおかしいことや、いつもと違うことがあれば、すぐに小児科や皮膚科の先生に診てもらいましょう。その点を踏まえた上で、赤ちゃんが快適に過ごすためにも、できるだけ清潔にしてあげる必要があります。
部屋の中のダニを完全にゼロにすることはできなくても、減らすことは可能です。ダニが原因でアレルギーを発症してしまうこともあるので、しっかり対策を行いましょう!