生後2ヶ月になると乳児は自分の周りのものごとに興味を持ち始めます。
外出して周囲から刺激を受けることは乳児の発達のためにも良いとされていますが、いきなり大人と同じような感覚で外出することはできません。
乳児が2ヶ月ごろになり初めて外出するときには、どんなことに気を付けたらいいのでしょうか?
今回は、乳児と外出するのはいつからOKなのか、どのくらいの時間ならいいのかということの他、2ヶ月の乳児と外出するときの持ち物や服装、外出するときの注意点や、2ヶ月目の乳児の様子について詳しくご紹介します。
2ヶ月乳児の特徴
手足の動かし方がスムーズになり、動くものを目で追うようになります。産まれた時に比べて首の筋肉が発達し、うつぶせの姿勢にすると首を横に動かしたり、首をあげようとすることもあるでしょう。
母乳やミルクの飲み方が上手になり、授乳に時間が徐々に短くなる赤ちゃんもいます。まだ完全には授乳時間や間隔は整いません。
昼夜の区別がつくようになり、夜中に起きる回数が徐々に減ってきます。
朝はカーテンを開け、夜は部屋を暗くするなど、生活リズムを整えてあげるようにするとなお良いでしょう。
乳児との外出はいつからOK?
生まれてから生後1ヶ月ごろの新生児の時期は、極力外出を避け、家で過ごすのが基本です。
1ヶ月検診でお医者さんから問題ないと判断されれば、少しずつ外に出てもOKと言われています。
1ヶ月検診やお宮参りのために生後1ヶ月で初めて乳児を外に連れて行ったという方も多いですが、本格的なお出掛けはこの頃にはまだ控えていたという人がほとんど。ですが、2ヶ月くらいになると徐々に赤ちゃんも体力がついてきます。季節や気候にもよりますが、生後2ヶ月ごろからというママが多いようです。
ママの体調はどう?
出産直後は、赤ちゃんだけでなくママの体調も気を付けなければいけません。
慣れない子育てで疲れも溜まっているので、ママの体調が良くないときはまだ外に出るのは控えましょう。
乳児との生活が安定し、1ヶ月検診でママも問題ないと判断されれば、赤ちゃんとママの体調に合わせて徐々に外の空気にも慣れていくと良いでしょう。
気候はどう?
産まれて間もない乳児はまだまだ体温調節機能が未発達です。
赤ちゃんやママの体調と合わせて、負担の掛からない快適な気温や気候を選んで出掛けるようにしましょう。
2ヶ月になったからと言って、真冬の寒い中いきなり外に出ることや、真夏の正午のお出掛けなどは推奨できません。快適な気温になる時間帯は季節によっても異なりますので、過ごしやすい時間帯に徐々に外に出る時間を増やしていきましょう。
2ヶ月乳児との外出はどのくらいの時間が適しているの?
生後2か月目の赤ちゃんとのお出掛けは、産後、体力が回復しきっていないママにも無理なくお出掛けできるよう短い時間から徐々に慣らしていくことが大切です。段階別にご紹介しますので、参考にしてくださいね。
まずは外気に慣れることから
初めて外に出る時は、お出掛けというよりも外の空気に慣れることから始めましょう。抱っこして庭やベランダに出て、赤ちゃんを外気に慣らします。
外気に慣れたら、最初は短時間のお散歩をしてみましょう。家の近くをぐるっと回るような短いお散歩から、少しずつ距離を伸ばしていくのもいいですね。
短めのお買い物でお出掛けデビュー!
近所のお散歩に慣れたら、スーパーへのお買い物など近くて短時間で済むお出掛けに赤ちゃんと一緒に行ってみましょう。まだまだママの身体も回復途中なので、最初から長時間滞在したり重たすぎる荷物を持つということは避けて、軽い買い物から始めてくださいね。
いよいよ遠方へお出掛け!
近場でのお出掛けに慣れた頃には、少し離れた場所へ出掛けるのも可能になるでしょう。
ご近所のお出掛けと違うのは、持ち物や移動方法に十分気を配る必要があるということ。お出掛けするのに適した場所と時間を選び、赤ちゃんもママも安全で負担なく出掛けられるようにしっかり準備しましょう。
2ヶ月乳児と外出する場所はどんなところがいい?
生後2か月の乳児とお出掛けするのに適した場所はあるのでしょうか。赤ちゃんとのお出掛けのときに気にすると良いポイントについて紹介します。
人混みは避けられる?
産まれてまだ2ヶ月しか経っていない赤ちゃんは、お腹にいる時に胎盤を通してママから受け取った免疫があるので、ある程度は守られています。
ただ、「ママが持っていない免疫」については赤ちゃんにも備わっていることはなく、最悪の場合重症化することもあります。
風邪などの感染症が流行っている時期は特に、多くの人で混雑するような場所へのお出掛けは避けましょう。
乳児のお世話が出来る場所はある?
赤ちゃんはよくおしっこやうんちをしますし、月齢が低いほど生活リズムが整っておらず、授乳やミルクも頻繁にあげる必要があります。
家の近く程度でしたらそこまで気にする必要はありませんが、少し離れた場所へのお出掛けのときは、おむつ替えや授乳などお世話が出来る場所があるかどうかを事前に調べておくことをおすすめします。
最近ではショッピングモールやデパートなどではおむつの交換台や授乳室が整っていることがほとんどです。場所によっては調乳用のお湯が用意されていることもあり、赤ちゃん連れでのお出掛けがしやすくなっているのがありがたいですね。
2ヶ月乳児、外出時の服装と持ち物
赤ちゃんの外出の際の服装は、温度調節がしやすいように重ね着をしていくと便利です。暖かい時期には薄手のものを、寒い時期には防寒対策が出来るものを用意し、汗をかいているときや寒そうなときなど上着の脱着で調整が出来ると安心です。
多少荷物が多くなりますが、ないと困るものは忘れずに持って行った方が安心です。
- 抱っこ紐
- おむつ、おむつ替えセット
- 着替え一式
- タオルやガーゼ
- ビニール袋(汚れたものを入れるため)
- 授乳ケープ
- (ミルクの場合)哺乳瓶と粉ミルク、調乳用のお湯
- お気に入りのおもちゃ
- 母子手帳
母子手帳は必須ではありませんが、赤ちゃんとのお出掛けは何が起こるかわからないもの。急に体調が悪くなった時などに備えて、保険証と一緒に持ち歩くことをおすすめします。
2ヶ月乳児の外出の注意点
生後2か月の赤ちゃんとお出掛けするときに注意するべき点はどのようなものがあるでしょうか。特に気を付けるべき点について詳しくご紹介します。
屋内との寒暖差が少ない時間帯を選ぶ
過ごしやすい気候の時期なら昼間の明るい時間帯は問題ありませんが、夏や冬など屋内と屋外で寒暖差が発生しやすい時期は出掛ける時間帯を意識しましょう。夏なら涼しい午前中、冬ならあたたかくなる昼過ぎがおすすめです。
長時間の外出は避け、乳児に無理をさせない
まだ体力が少ない赤ちゃんにとって、長時間のお出掛けは体にも負担がかかります。特に夜遅くまで外出するのは赤ちゃんにもママにも疲れが溜まり、せっかく定着し始めた生活リズムが崩れてしまいます。出来るだけ昼のうちに短時間で済ますようにしましょう。
車で移動するときに気を付けること
産まれて間もない赤ちゃんとの移動には、不特定多数の人が集まる電車やバスなどの交通機関よりも自家用車での行動のほうが安心。でも車に乗る時はいくつか注意すべき点があります。
6歳未満の子どもを車に乗せる時は、ベビーシートやチャイルドシートの着用が義務付けられています。赤ちゃんを車に乗せる予定がある時は必ず用意してください。
首が座る前の乳児を載せる時は、後ろ向きになるようにベビーシートを設置します。その際は必ず後部座席に設置するようにしてください。助手席に設置すると、万が一エアバッグが作動した時に衝撃が大きいため非常に危険です。
2ヶ月までは外出NGと言われても…。2人目のときはどうしたらいい?
初めての出産なら赤ちゃんひとりに合わせて行動すればよいけれど、2人目となると既に元気な上の子がいる状態です。赤ちゃんを連れてのお出掛けは控えてと言われても、代わりに上の子と出掛けてくれる大人がいるとは限りません。
先輩ママは2人目のときはどうしていたのか、2人目の時に気を付けることをそれぞれご紹介します。
2人目の外出、実際いつからしてましたか?
一般的には生後2カ月からと言われていても、そうはいかないのが2人目以降のママ。産後2週間を過ぎると、新生児を連れて出掛ける方が増えてくるようです。
早い方だと2週間で1ヶ月検診に向かうこともあり、また上の子の幼稚園や保育園の送迎の為に短時間はどうしても外に出なければいけないという方が多いようですね。
2人目の外出時に気を付けること
どうしても新生児を連れて外に出なければいけないときは、直射日光と体温調節に注意してあげましょう。
紫外線は新生児の肌にとって負担となります。日差しの強いときは日傘を使ったり、スリングの中に入れてあげるなどの対策をするとよいですね。
また、新生児は体温調節機能が非常に未熟です。暑すぎる、寒すぎる時間のお出掛けはなるべく控えましょう。どうしても出なければいけないときは短時間で済ませることを意識し、用が済んだらすぐに部屋に戻るようにしましょう。
2ヶ月目の乳児との外出は徐々に慣らしていこう!
赤ちゃんとずっと家の中で過ごしていると、ママも外が恋しくなるかもしれません。
あるいはまだ体力が戻っておらず、2カ月を過ぎても外に出る気力がないというママもいるかもしれませんね。
赤ちゃんとお出掛けできる時期というのはあくまで目安で、いつを過ぎたらお出掛けしなければというものでもありません。赤ちゃんの機嫌がいいときやママが元気な時に徐々に外の空気に慣らしていけば、成長と共にお出かけの範囲が自然と広がるようになるでしょう。
赤ちゃんもママも、無理せず外出を楽しんでくださいね!