赤ちゃんの誕生はとても喜ばしいことです。可愛くて癒され、明るい気持ちになりますよね。
そこで今回は、出産にまつわるお祝い事について、マナーなどをまとめてみました。
出産祝いのメッセージや一般的なマナー、そしてビジネス場面における職場に関する方へのメッセージ、会社の取引先へのお祝いプレゼントのマナーや選び方をご紹介します。参考にして頂けたら幸いです。
出産祝いメッセージマナー
一般的な出産祝いのメッセージマナーについて、項目ごとに詳しくご紹介します。
メッセージを贈る時期
産後のママは、お産の疲労感に3時間おきの授乳、おむつ交換など慣れない育児に奮闘しています。
そのため、お祝いのメッセージを贈るタイミングは、産まれてから1週間から1ヵ月が適切な時期です。
手紙と一緒にプレゼントを贈ることもあります。ママと赤ちゃんの様子を見ながら、メッセージやプレゼントを贈りましょう。
メッセージを贈る方法
「手紙」にメッセージを書くことが一般的です。
手紙は相手への敬意の気持ちが伝わりやすい手段です。プレゼントと一緒に贈る場合は、「メッセージカード」を添えることもあります。手書きのメッセージは、好印象で相手側も喜びます。
祝福の手紙やプレゼントは、手渡しでも郵送でもどちらでもかまいません。近年では、メールまたはLINEでメッセージを送る場合もあります。親しい友人以外は、手紙やメッセージカードで祝福しましょう。
出産祝いのメッセージで避けるべき言葉
「死」「病気」を連想させる言葉やネガティブな言葉などは、避けるべき言葉です。以下に例を挙げます。
死を連想させる言葉
死ぬ、失う、消える、亡くなる、別れる、など
病気を連想させる言葉
病む、枯れる、朽ちる、苦しい、衰える、裂ける、薄い など
ネガティブな言葉
敗れる・冷める・終わる・帰る・離れる など
その他に、「頑張れ」という言葉も疲労困憊の産後のママにとっては負担になります。他の言葉を選びましょう。
出産祝いメッセージにおすすめのキーワード
祝福の意を込めて、明るい気持ちになるような言葉選びが大切です。
以下の例のように、幸福感のあるワードを使いましょう。
キーワード
楽しい・幸せ・かわいい・健やか・健康・笑顔・ニコニコ・嬉しい・たくましい・にぎやか・成長・協力するよ・無理しないでね など
ポジティブなメッセージの言葉として、ご参照ください。
職場の方に向けての出産祝いメッセージ
職場の目上の方から同僚や後輩へ、ビジネス場面における祝福の文章について、参考文を交えてご紹介します。
目上の人(上司・先輩)
上司や先輩など、自分よりも目上の方への文章は、丁寧な文面で敬意の気持ちを伝えましょう。
以下の例文を参考にしてください。
<例文①> 上司へのメッセージ
◯◯様、ご出産おめでとうございます。
赤ちゃんのご誕生、心からお慶び申し上げます。
ご家族のご健康とご多幸をお祈りしています。
<例文②> 先輩へのメッセージ
◯◯さん、ご出産おめでとうございます。
今後、ますますお忙しくなるかと思いますが、お身体にはお気を付けください。
赤ちゃんの健やかな成長を祈っています。
同僚や後輩
同僚や後輩など目上ではない立場の方へ向けた文章は、柔らかくて親しみのあるものにしましょう。
産後なので子育てに専念できるよう、仕事に関する文面は控えてください。以下の参考文を参考にしてください。
<例文①>
○○さん、ご出産おめでとうございます。
母子ともにお元気とのこととても嬉しく思います。
かわいい赤ちゃんを迎えてますます明るい家庭になりますように願っています。
<例文②>
○○さん、赤ちゃんのご誕生おめでとうございます。
ご家族が増えますます賑やかになりますね。
無理せずゆっくりとお過ごしください。
取引先に向けての出産祝いメッセージ
取引先への祝福メッセージは、丁寧で尚且つ敬意を込めた文面が求められます。
今後もビジネス場面でお世話になるので、失礼のないようにしましょう。以下の参考文を参考にしてください。
<例文①>
○○様
平素より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度は、赤ちゃんのご誕生おめでとうございます。
とても元気なお子様でしかもご安産とのこと、重ねてお喜び申し上げます。
○○様もいよいよ父親となられ、公私ともにお忙しいことと拝察いたしますが、私でお役に立てることがあれば何なりとお申し付けください。日頃のご恩に報いることができましたら幸いと存じます。
末筆ながら、○○様ご一家のお幸せとご健康を心よりお祈り申し上げます。
<例文②>
◯◯様、ご出産おめでとうございます。
お子様の健やかな成長と、ご家族の方々の幸せを心よりお祈りしております。
心ばかりのお祝いを贈らせていただきます。
ご受納いただければ幸いです。
取引先への出産祝いプレゼント
ビジネスの場面では、日頃お世話になっている取引先へお祝いを渡すことがあります。
取引先への出産に関するお祝いのマナーについて説明していきます。
取引先に渡す出産祝いの金額
ビジネスにおける取引先へ渡すお祝いの金額は、3,000円~10,000円程度が妥当な金額です。
現金や商品券をお祝いとして渡す場合は、金額が明確に出るので考慮した上で渡しましょう。金額が分かりづらいプレゼントを贈ることも1つの手段です。取引先との関わり方や立場を考えたうえで、金額を決めましょう。
取引先への出産祝いの「のし」の書き方
「のし」の表書きには、「御祝」「御出産祝」「御出産御祝」のいずれかを書きます。
のし紙を書くときは、濃墨を使用するのが一般的です。そして、おめでたい慶事なので、のし紙は紅白で蝶結び(花結び)のものをかけます。お祝い事に準ずるマナーで対応しましょう。
取引先への出産祝いプレゼントのマナー
ビジネスにおける取引先へのお祝いプレゼントは、会社からの贈答品なので会社名で贈ります。
そして、郵送などで職場宛に届くことが多いですが場合によっては、女性社員の自宅宛に送付することもあります。
お祝いのプレゼントを渡す時期は、産後1週間から1ヶ月です。
プレゼントと一緒に「手紙」を添えるのがマナーです。
取引先へ出産祝いプレゼントの選び方
ビジネス場面でお世話になっている取引先へのプレゼントについて、避けたほうがよいものと一般的な選び方について紹介します。
お祝いのプレゼントに避けたほうがよいもの
出産はお祝い事なので、「切れもの」として包丁やカッター、はさみ、ナイフは避けましょう。
理由として「縁が切れること」を意味するからです。
ビジネス場面においても「切れる」ことがないよう配慮しましょう。プレゼントは、上記に記載した目安の金額とします。高額なプレゼントは、相手側に気を遣わせてしまうので気を付けましょう。
プレゼントの選び方
赤ちゃんの使用頻度の高い消耗品である、タオル、ガーゼ、スタイ、紙おむつ、おしり拭きなどは喜ばれる傾向にあります。
取引先の方に選んでもらいたい場合は、カタログギフトが定番です。子ども向けのカタログギフトもあります。
今までのプレゼントは一般的なものですが相手の方に喜んでもらうために、欲しい物を直接聞くこともひとつの手段です。ぜひ、参考にしてください。
まとめ
今回は、ビジネスに関する出産祝いのメッセージと取引先へのお祝いプレゼントについてご紹介しました。
ビジネスに関する方へのお祝いですので、相手へ敬意を込め、丁寧で失礼のない対応が必要となります。
新しい命の誕生に、素敵で幸福を込めた「メッセージ」と「贈答品」は、相手との信頼も深まることでしょう。
そんな橋渡しの機会になって欲しいですね。