出産予定日が近づいてくると、いつ出産が始まるのかソワソワしてくるときだと思います。
この時期の心配ごとと言えば「出産」と「家族の食事」ではないでしょうか。
ですが、いざ出産を迎えて入院する時には、家族の食事が気になるのではないでしょうか。
旦那さんおひとりの場合なら、外食や自炊でなんとかできるかもしれませんが、旦那さんだけでなく他の子供たちも家にいる場合は、レトルト食品だけでは栄養面も心配になります。
退院後に自宅に戻っても、慣れない赤ちゃんの世話で食事の用意をする時間もままならないでしょう。
そんな時にとても役に立つのが「作り置き」です。
今回は、出産(前後)の作り置きレシピ集と、冷凍保存の方法やいつから用意するのかをご紹介します。
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出産(前後)の作り置きレシピ集!
出産(前後)の作り置きにおすすめのレシピをご紹介します。
産前と産後では作り置きをしておくメニューも、少しずつ変わってくると思います。
産前は手軽さ、産後は手軽で栄養が豊富なものという感じになるでしょう。
今回は、産前と産後におすすめの作り置きレシピをご紹介します。
出産前の作り置きにおすすめのレシピ
里帰り出産を選ぶ場合、旦那さんは自分で食事の用意をしないといけません。
里帰り出産をしない場合でも、入院中の家族の食事を用意していないと心配になりますよね。
「毎日外食」という訳にもいかないですしね。
レトルト食品もとても便利で美味しいですが、毎回レトルトでは飽きてしまいます。
栄養面も気になりますしね。
そこで、出産前から少しずつ保存ができる料理を用意しておきましょう。
これから、手軽にできるお料理のレシピをご紹介していきますね。
切って袋に詰めるだけ、「簡単なべ料理」
季節が肌寒くなってきてから春先までに限るかもしれませんが、手軽にできるのでご紹介しますね。
【なべの材料】
- 白菜
- 春菊
- きのこ類
- マロニー
- 肉・魚類
- 鍋の素
材料を切って、そのまま鍋に入れて煮込むだけの料理です。
あらかじめ材料は、一口大にカットして「保存袋」にまとめて入れておけば、そのまま鍋に入れて作ることができます。
お肉や魚も一口大に切って、野菜を入れた袋とは別の「保存袋」に入れて冷凍しておきましょう。
材料は、他にも「とうふ・ちくわ」などを入れてもいいのですが、とうふは冷凍保存にはあまり向かないので、旦那さんに自分でカットしてもらいましょう。
ちくわも入れる前に「豪快に手でちぎって鍋に投入」でも大丈夫です。
締めに「ごはんと卵」を投入すれば雑炊にもなりますから、身体も温まりますしボリュームも満点です。
他にもいろいろな具材があり、分量などもご家庭によりさまざまだと思いますので、自己流の具材・レシピで楽しむことができます。
最近は、「一人用の鍋の素」も販売されていますので、いろいろな種類の「鍋の素」を用意しておけば、しばらくは大丈夫ではないでしょうか。
炒めて簡単「肉みそそぼろ」
しっかりした味のガッツリ系のおかずです。
スタミナをつけたい時におすすめの一品です。
ご飯もよく進みますよ。
【材料】
- 豚ひき肉
- ピーマン…1㎝くらいの角切り
- ニンニク…みじん切り
『調味料』
- 塩 適量
- みりん 大さじ2
- みそ 大さじ1.5
- オイスターソース 大さじ1
【作り方】
- ニンニクを油でいためて、ひき肉と塩を炒めます(肉の色が変わるまで)。
- 油がかなり出てくるので、キッチンペーパーで油をとります。
- ピーマンを入れて炒めます。そぼろ状になるように混ぜてください。
- みりん・みそ・オイスターソースを一つに混ぜ合わせておいて、炒めていたそぼろに混ぜます。
- 味が全体になじむように、しっかり混ぜ合わせます。
- 冷まして、小分けで保存してください。
疲れてキッチンに立ちたくない時ってありますよね。
そんな時にも、このメニューはレンジでチンして、ごはんの上にのせれば「そぼろ丼」として食べられます。
出産前だけでなく、出産後や普段の生活の中でもおすすめの「作り置きレシピ」です。
出産後の作り置きにおすすめのレシピ
退院後にそのまま自宅に帰ってくる場合、少しでも身体を安静にしておく必要があります。
上記の産前の作り置きレシピのように、レンジで解凍して食べられるものがいいでしょう。
里帰り後に自宅に戻る場合は、少しは身体も回復しているかもしれませんが、慣れない育児で大変な時です。
その為、この時期の作り置きレシピも基本的に「レンジでチンかフライパンで焼くだけ」料理がおすすめです。
更に、身体の回復のことも考えて「栄養が豊富なメニュー」を用意しておきましょう。
漬けておくだけ「鶏もも肉の塩レモン」
レモンの酸っぱさが、疲れた体を癒してくれますよ。
【材料】
- 鶏モモ肉 1枚(食べやすい大きさに切ります)
『塩レモンのたれ』
- 酒 大さじ2
- コンソメ 小さじ1
- 塩 適量
- コショウ 適量
- レモン汁 小さじ1~2(お好みで加減してください)
保存袋に上記の材料を入れて、そのまま冷凍保存ができます。
解凍して、耐熱のお皿に入れて軽くラップをしてからレンジでチンすればそのまま食べられます。
お弁当のおかずにもオススメです。
レモンの酸っぱさが気になる方は、レモン汁の量を加減して作ってみてくださいね。
ぶりの照り焼き
普段の食事でも人気のメニューです。
魚が苦手なお子さんが居るご家庭でも、おすすめです。
切り身を使うので、骨の心配もありません。
【材料】
- ぶりの切り身 3切れ
- 焼くための油 適量
『たれ(3人分)』
- しょうゆ 大さじ4
- さけ 大さじ4
- みりん 大さじ4
- 砂糖 大さじ2
【作り方】
- 先に「たれ」用の調味料を混ぜておきます
- フライパンに油を入れて温めてから、皮の付いている面からぶりを焼いていきます
- 両面に焼き目が付いたら、中まで火を通すために蓋をして蒸し焼きにします(2~3分)
- 混ぜておいた「たれ」を全体にかけます。時々、スプーンを使ってたれをぶりにかけてください(弱火)
- たれに照りが出てきたら完成です
- たれも一緒に保存容器に入れて、冷めたら冷凍庫に入れてください
このメニューは保存もできますが、焼くだけ・調味料を混ぜるだけなので、「時短レシピ」とも言えます。
急いでもう一品を作りたい時にもオススメです。
産前の食事もですが、特に産後の食事には栄養面も気にしておきましょう。
今回は料理のレシピをご紹介しましたが、「野菜を切って保存袋に入れておくだけ」でも、とても便利です。
玉ねぎを半分しか使わない場合でも、残りの半分を適度な大きさに切って袋に入れておけば、焼き物や味噌汁の具材の一品になります。
出産(前後)だけでなく、普段の生活でも「作り置きの一部」を用意しておけばとても便利になりますので、まずは手軽に「野菜のカット」から始めてみて下さいね。
知っておきたい栄養素!
作り置きを用意することはとても大変ですが、ほんの少しアレンジを加えるだけでも、必要な栄養は摂れます。
特に、産後の身体は「出産のダメージ」をかなり受けている状態です。
その為に、身体の回復に必要な栄養素を知っておいたほうがいいでしょう。
これから、産後のダメージ回復のために特に摂っておきたい栄養素をご紹介していきますね。
産後の回復に摂っておきたい栄養「葉酸」
葉酸は、血液中の酸素や栄養を身体に送る役割があります。
妊娠中も「サプリメント」などで摂取していた人も多いと思いますが、産後の身体にも必要な栄養の一つです。
多く含まれる食品…ほうれん草など緑黄色野菜・納豆
産後の回復に摂っておきたい栄養「ビタミンC」
ビタミンCは鉄分の働きを助ける役目があるので、鉄分と一緒に摂っておきましょう。
免疫力を高め、美肌の素となるコラーゲンを作る役割もあります。
ビタミンCは自力で作れないので、食事から摂る必要があります。
なるべく意識して取り入れるように心がけていきましょう。
多く含まれる食品…柑橘類・緑黄色野菜
産後の回復に摂っておきたい栄養「タンパク質」
筋肉を作る役目を持っているタンパク質です。
産後にダメージを受けた身体の回復の手助けをしてくれます。
多く含まれる食品…卵・大豆・肉類・魚類
産後の回復に摂っておきたい栄養「カルシウム」
骨や歯を丈夫にしてくれるカルシウムです。
母乳を赤ちゃんにあげているときはカルシウムの消耗が激しいので、多めに摂取するように心がけましょう。
多く含まれる食品…乳製品・ひじき・いりこ・小松菜
産後の回復に摂っておきたい栄養「鉄分」
血を作る働きのある鉄分です。
出産のときには出血もありますので、葉酸と一緒に摂るといいでしょう。
ちなみにビタミンCの欄で紹介したコラーゲンですが、コラーゲンを作り出すためには、タンパク質・ビタミンC・鉄分が必要です。
出産で疲れた身体やお肌も、この三種類の栄養をしっかり摂って肌も回復させましょう!
多く含まれる食品…レバー・卵・ひじき・あさり
出産(前後)の作り置きレシピ!冷凍保存方法
出産(前後)の作り置きレシピの冷凍保存の方法をご紹介します。
入院のため、一時家を離れる場合にとても重宝するのが「冷凍保存」です。
すぐに(1日や2日)食べる場合なら、冷蔵保存でも大丈夫ですが、「長期間家を空ける場合は、冷凍保存」の一択になるでしょう。
そこで、冷凍保存する時の注意点をご紹介しておきます。
使用する容器や箸などを清潔に乾燥させておく
これは、冷凍保存だけではなく「冷蔵保存」する時にも気をつけてほしいポイントです。
容器の清潔さはもちろんですが、容器に水分が残ったまま「料理」を詰めると、料理が傷む原因になります。
冷凍保存する時は、小分けにする
冷凍保存する時は「小分け」に保存することが大切です。
冷凍保存をする料理に下記の代表的な料理があります。
- ごはん
- チャーハン
- 炊き込みご飯
- カレー
- シチュー
- 煮物
これらの料理は、必ず小分け(一回で食べる量)での冷凍が大原則です。
これらの料理を、2~3食分まとめて冷凍した場合、何度も温めてまた冷凍し直さないといけません。
何度も「解凍」を繰り返すと、料理の痛みも早くなり、食中毒になる恐れもあります。
冷凍保存する場合、料理が冷めてから冷凍庫に入れる
せっかく作った料理も、温かいうちに保存容器に入れてフタをした場合、料理の温かさで水蒸気が発生し、痛みの原因になります。
冷凍保存する時は、必ず料理が冷めてから蓋をして、冷凍庫に入れましょう。
冷凍保存の場合の保存期間
冷凍保存した食品のだいたいの保存可能期間をご紹介します。
冷凍保存はとても便利ですが、「冷凍しておけばいつまでも食べられる」というわけではありません。
冷凍といえども、それなりの期間が経てばそれなりに傷んでしまいますので、冷凍していても早めに食べきるように注意しておきましょう。
肉の保存期間は?
肉の種類によって、多少期間は変わりますが「大体一カ月」と見ていればいいでしょう。
肉に含まれる水分や、空気に触れる面が多いものほど傷みやすくなってきますので、よく注意しておきましょう。
肉を長期保存しておきたい場合は、「加熱調理や下味をつけておくこと」がおすすめです。
熱や調味料を加えると、繁殖を抑える働きがありますので、保存期間も1~2週間ほど延ばすことができます。
魚の保存期間は?
上記で肉の紹介もしましたので、魚の保存期間もご紹介しますね。
魚の保存期間も、魚の種類にもよりますが目安は「大体一カ月」となります。
ただし、2~3週間ほどで品質や味が落ちてくるのでなるべく早めに食べるように心がけてください。
魚を冷凍する場合の注意点ですが、内臓や頭の付いているものは「下処理」をしてから保存しましょう。
内臓や頭が付いたまま冷凍すると、解凍した時に生臭くなりますので、注意しておいてくださいね。
魚の切り身の場合も同様ですが、水分をしっかりキッチンペーパーでとってから冷凍するようにしてくださいね。
魚を長期保存したい場合は、お肉と同様に「加熱調理や下味をつける」ことが大切です。
下味をつけて保存しておくと、味が染みてとても美味しいですし、解凍した後は「焼くだけ・煮るだけ」なので調理する時間も短縮できます。
野菜の保存期間は?
肉や魚の紹介をしたので、野菜の紹介もしておきますね。
野菜も、葉物野菜や根野菜などは冷凍することができます。(ただし、冷凍保存に向かない野菜もありますので注意してくださいね。)
その保存期間の目安は「大体一カ月」くらいになります。
葉物野菜は、「生の状態」のままでも冷凍保存ができますが、他にも保存しないといけないものがあるのですから、「茹でて保存」が場所をとらないのでおすすめです。
茹でる加減は、少し固めが良いでしょう。
野菜の調理をするときは、凍ったままで料理に使うこともできますので、一回分の量を小分けにしてラップに包み、種類ごとに保存袋に入れておきましょう。
出産(前後)の作り置きレシピ、いつから用意する?
出産(前後)の作り置きレシピは、いつから用意するのかをご紹介します。
いつから用意をするべきなのかを考えるためには、どのくらいの期間分を用意しないといけないのかを知ることも必要になってきます。
どのくらいの期間分が必要か、いつから用意すればいいのかをご紹介していきます。
どのくらいの量の作り置きを用意する?
退院後、すぐに自宅に帰る場合は「家にいない期間と身体を休ませる期間分」も必要になってきます。
里帰りをする場合も、「家にいない期間分」の作り置きが必要になってきます。
一般的に、乳児検診を受けてから自宅に戻るパターンが多い様に思います。
その為、退院後すぐに自宅に戻る場合と里帰りをする場合を考えたら「約一カ月分の作り置き」の用意が必要でしょう。
いつから用意する?
上記で、冷凍保存の期間の目安をご紹介しました。
お肉・魚・野菜共に大体「一カ月」の保存期間があります。
加熱調理をすればもう少し保存期間を長くすることも可能です。
とすれば、作り置きメニューを作る順番も考えていきましょう。
作り始める順番は下記の順がいいのではと思います。
【作り置きメニューを作る順番】
- 加熱調理
- 下味をつけて調理した食品
- 生をそのまま冷凍
加熱調理が一番保存期間が長いので、加熱調理したメニューから作っていきましょう。
これは「作り置き」としてではなく、普段、料理をする時にいつもよりも多めに作り、冷凍分を一食分ずつ小分けに保存していくという感じでいいでしょう。
この順に作り始めるとして、いつから作り始めるかが問題です。
臨月に入ると体調の変化もいろいろあります。
ですが早めに作り過ぎても、保存可能期間を過ぎてしまう場合もあります。
私は、「予定日の1~2週間ほど前」から作り始めていくのがいいのではないかと考えます。
予定日の2週間前くらいから「加熱調理」の作り置き分も含めた料理を作り始めて、一週間後に「下味をつけた作り置き」という感じで、一気に作らず体調を見ながら少しずつ作っていけば楽ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
出産(前後)の作り置きレシピ…まとめ
今回は、出産(前後)の作り置きレシピ集と、冷凍保存の方法やいつから用意するのかをご紹介しました。
産前は、用意するものが多い上にお腹も大きくなって動くにも一番大変な時期です。
旦那さんが料理が得意でも、仕事が終わって疲れた身体で料理を作るのは、旦那さんにとっても負担になるはずですし、心配になると思います。
となると、作り置きを作っておいて、レンジでチンして食べてもらうか、フライパンで焼いて食べてもらうのが一番良い方法だと思います。
レトルト食品も一緒に利用していけば、負担も軽くなるのではないでしょうか。
産後も出産を終えたばかりの身体では、キッチンに立って料理を作ることは難しいです。
里帰りする・しないに関わらず、ある程度の「作り置き」は必要になります。
それに産前産後だけでなく、普段の生活の中でも「野菜をカットして保存」しておくだけでも、かなりの手間や時間が省けて楽になりますよ。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。