皆さん、こんにちは!
今回は”子宮頸がん・その原因”についてお話していこうと思います。
女性にとっては、気付きにくく、デリケートな問題ですよね。”検査をするのは恥ずかしいし、行くのが億劫…”と感じている人は多いと思います。
私もそうなんです。検査に行きたい気持ちはあるのですが、近くの病院に女医さんがいないため、なかなか気持ちの踏ん切りがつかなかったんです。でも、いつまでも目を逸らしてはいけませんよね。
なぜならこの子宮頸がん、若い女性(20~50前後)の間では亡くなる確率が乳がんに次いで高い病気なのです。こう見ると、高齢になったから発症するというわけではないようです。女性であれば、誰でも発症してしまう可能性があります。
癌は早期発見が重要です。発見が遅くなると、他のところに転移してしまうかもしれません。そうなったら大変ですよね。
これから詳しく、原因や検査方法、予防方法も紹介していきます。
今からでも遅くはありません。これからも健康に過ごしていくために、ぜひお役立て下さい。
子宮頸がんの原因とは?
ほとんどが、HPV(ヒトパピローマウイルス)が原因です。
このHPVが子宮頸管の部分に感染すると、乳頭のようなイボ状態になります。HPVは100種類以上あり、性交渉経験のある70~80%の女性は一生に一度は感染するものだそうです。
HPVは子宮頸がんだけでなく、皮膚や粘膜にも感染して性病になってしまう恐れがあります。例えば”尖圭(せんけい)コンジローマ”。男女共になる性病の1つです。初期は痒みなどの自覚症状がないため、気付かない人が多く、悪化して痒くなったり痛くなったりすることで気付く人が多いようです。自然治癒する場合もありますが放置しておけば必ず治る、というわけではないので、違和感を感じたら病院に行くようにしましょう。
HPVの感染場所は子宮付近だけでなく、肛門癌や咽頭癌(喉)として発症する可能性もあります。肛門や口を使った性行為から移るためです。子宮頸管は大丈夫でも、肛門や喉にウイルスが残っている可能性がありますので気をつけて下さい。
子宮頸がんを発症しやすくする原因とは?
免疫力の低下です。菌やウイルスに勝って健康でいられるのは、私達の身体の中にある免疫のおかげ。
現在コロナウイルスが猛威を振るっていますが、免疫力の高い人は重症化しにくく、逆に免疫力の低い高齢者や、持病がある人は重症化しやすいと言われています。
それと同じで、身体の中を守ってくれる免疫力が高ければ”HPVを除去”しやすくなるのです。そのため、普段から免疫力を上げる事を意識する必要があります。
ちなみに…
- タバコ
- 食物繊維(野菜など)不足
- 寝不足
- ストレス などは免疫力を低下させるので、気をつけましょう。
もし当てはまるものがあれば、これからの生活で少し改善してみてはいかがでしょうか?
HPVの子宮頸がんになる確率は?
1000分の1といわれています。こう見ると、発症率は高くは無いように感じます。
しかし”自分が1000分の1に入らない”とは言い切れないので、注意は必要です。
HPVは癌にならない”良性”のローリスクと、危険性のある”悪性”のハイリスクの2つに分かれます。女性が悪性のハイリスクに感染する確率はなんと”50%”もあるそう。2分の1…なんだか怖いですよね。ここまで身近に感じる数値になると、他人事には思えません。
でも安心して下さい。ハイリスクに感染しても、90%くらいの確率で1~2年の間で自然治癒できるそうです。しかし残りの10%は、そのまま身体にずっと残っていると、一部のHPVが”子宮頸がん”になってしまいます。
ちなみにハイリスクは”子宮頸がん”ですが、ローリスクは尖圭コンジローマや”尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)”になります。症状は爪の下辺りにイボができる、爪の病気の1つです。性行為で感染した影響が爪に現れるなんて、ちょっと驚きですよね。
性行為未経験者は子宮頸がんにならないの?
残念ながら…可能性はあります。HPVのハイリスクは、子宮頸がんになる以上に”確率は低い”です。
かなり稀なケースのようですが0ではありません。”自分はまだ経験がないから大丈夫”とか”うちの子供は未経験者だから大丈夫”なんて事はありません。
経験・未経験に関わらず、確率は低くても可能性はあるので、定期的に行って診てもらう事をおすすめします。20歳以上の女性は、2年に1度の健診が推奨されています。
関係なくはない!男性へのHPVの影響は?
男性もHPVのハイリスクに感染すれば”陰茎がん”になりますし、尋常性疣贅にもなります。
男性の場合は尿路にも感染します。でも女性と比べると発症率は低く、30~40%だそう。少しホッとしたかもしれませんが、0ではありません。それに男性が過去にHPVの女性と性行為して感染していた場合、新しい恋人に知らない内に移してしまう可能性があります。このように”女性から男性に”感染するだけではなく、”男性から女性に”感染するケースもあるのです。自分にとって大切な人に、こんなウイルスを移したくはないですよね…。
子宮頸がんの検査方法は?
- エコー
- 子宮頸部細胞診
- MRI検査 など
エコーは、膣に機械(センサー)を入れて中から超音波で調べる方法です。センサー自体は細いので痛みはあまりないようです。
子宮頸部細胞診は綿棒などで頸部の組織を採って顕微鏡で検査する方法。稀に血が出たり痛みを感じる人もいるので、”子宮頸がん検診は痛い”というイメージがあります。私も、この検査方法は経験した事があります。血は出なかったのですが、一瞬チクッと痛かったです。
MRI検査は”骨盤腔MRI検査”で腰痛が酷い人や、上記の方法では調べられないという人が利用します。痛みもなく放射線の心配もありません。子宮頸がん・卵巣がん・子宮がん・子宮筋腫まで見つけられる検査方法です。痛みも恥ずかしい思いもしなくていいのは凄く便利ですよね。
でも問題があります。それは料金が高く、およそ1万円~2万円ほどの費用がかかることと、MRIの機械がある病院でないと受けらないため、どこの病院でも受けられるわけではないこと。
病院によって受けられる検査方法は違うので、近くの産婦人科に電話して聞いてみて下さいね。
子宮頸がんの予防は?
ワクチンを打つ事です。国内で承諾されているワクチンは2種類あります。
2価ワクチンは子宮頸がんや陰茎がんの主要な原因となるHPV16型および18型(高リスク型HPVに含まれるもの)に対するものであり、一方4価ワクチンは16型・18型だけでなく、尖形コンジローマの原因となる6型・11型(低リスク型HPVに含まれるもの)を含む4つの型に対するものです。
この他に”9価”もあります。海外では使われることが多いそうで、2価・4価よりも予防効果が期待できるといわれています。病院によっては取り寄せて扱っている所もあるそうですが、国の承諾がないため”何かあっても全て自己責任”。自分で何とかしなければいけません。
2価と4価の値段は1回”1万4千円前後”で、これを1年に3回打ちます。3回で合計”4万2千円前後”になります。結構高額ですが、これは安心料だと思いましょう。実際に子宮頸がんになったら、こんな金額では済みません。”どのワクチンを打つのか”は、よく考えてからにしましょう。
9価の値段はおよそ”3万円”で1年に3回なので、合わせて”9万円”です。高額なため手が出しにくいかもしれません。
免疫力を上げよう
適度な運動・睡眠・バランスの良い食事をしましょう!
上記でもお話ししましたが、免疫力が高ければ自然治癒力で治る可能性があります。その確率を1%でも上げたいですよね。そのために必要なのは”運動と食事”。運動不足は体力の低下や筋肉低下、睡眠不足(身体が疲れないため)を招きます。運動すれば体力が上がり、ストレスを解消する事ができます。筋肉量も維持する事ができますよ。
バランスの良い食事…野菜・タンパク質・炭水化物を偏らずに食べる事で、免疫力の低下を防げます。実はお腹、腸の中には70%の免疫力があります。そのため腸内環境を整えれば、その分の免疫力が働いてくれるのです。下痢や便秘で腸内環境が悪いと免疫力が低下しているかもしれません。
ぜひ、適度な運動・睡眠・バランスの良い食事を心がけて、予防して下さいね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。子宮頸がんについて、理解できましたか?
女性特有だと思われがちですが、男性にも危険性がある事に驚かれたのではと思います。
HPVは性行為経験が1度でもあれば感染している可能性が高くなります。その中でハイリスクとローリスクがあり、ハイリスクは子宮頸がんになります。女性は50%もハイリスクになる確率がありますが、90%は身体の自然治癒力で治ります。
未経験者の女性も可能性は0ではないので、心配な人は検診に行くようにして下さいね。
ワクチンを打ったり、免疫力を高めたりして、しっかり予防するようにしましょう!