分娩前からリラックス!出産痛みに耐えるソフロロジー法や呼吸法! 

妊娠・出産

「出産は痛いもの」「痛みを乗り越えてこそ母親」など、昔から言われてきました。

出産はある程度、痛みを感じるのは当然です。

陣痛は、赤ちゃんからの「もうすぐ会えるよ」というサインでもあります。

 

ですが、痛みが強すぎる場合は、母体のみならず胎内にいる赤ちゃんまで悪い影響を与える恐れがあります。

そうならないためには、どのようなことが必要なのでしょうか。

 

今回は、分娩前からリラックスする方法や、出産の痛みに耐えるソフロロジー法や呼吸法をご紹介します。

分娩前からリラックス! 出産の痛みに耐えられる?

分娩前からリラックスする方法で、出産の痛みに耐えられるのでしょうか?

 

安産だった先輩方の体験を聞くと下記のような話が聞けました。

  • 赤ちゃんに早く会いたいと強く思っていたら、痛いけど耐えられた
  • リラックスできていたからか、あまり痛みは感じなかった
  • 呼吸法の練習をしていて、出産のときに「上手です」と褒められて嬉しくなった
  • 病院で好きな音楽をかけさせてもらった

 

皆さん、自分がリラックスできる方法を自分で考え、出産時にリラックス方法を実行していることが分かります。

 

なぜ、リラックスすることが大切なの?

人は未知の物事に対して不安を持つ生き物です。

その為に、「出産」という未知のものに遭遇すると不安な気持ちに陥ります。

それは、2人目や3人目の「出産」の時も同じように感じます。

前回安産だったとしても、次回の出産も同じとは限りません。

 

そんな不安を抱いている時、身体は緊張状態になります。

緊張状態になっている身体は、警戒心も強く、身体中の筋肉もこわばっています

身体がこわばっているときに、陣痛という大きな痛みが来た場合、さらにパニックになるでしょう。

そんな状態で、安産は可能でしょうか?

 

赤ちゃんが通る「産道」も筋肉です。

筋肉がこわばっているときは、産道もガチガチにこわばっています。

そんなガチガチにこわばっている産道を赤ちゃんが通るのです。

ガチガチの産道を「赤ちゃん」はすんなりと通れるでしょうか?

なかなか通れないですよね。

 

そんな産道を通る赤ちゃんも苦しいでしょう。

こんな状態の出産はどう考えても、時間がかかってきます。

おそらく「安産」とは程遠い状態であると言えます。

 

安産であるためには、赤ちゃんが産道をスムーズに通る必要があります。

その為には、産道がガチガチ(緊張状態)ではいけません。

産道のガチガチを無くすためには、身体の緊張状態をほぐすことが大切になります。

 

その為に「リラックスして身体の緊張状態をほぐす」ことが大切になります。

どんなリラックス方法がある?

分娩時もですが、出産前から身体をリラックスしている状態にしておくことも大切です。

お腹の中の赤ちゃんに栄養がいきわたる様に、赤ちゃんの成長を妨げないように子宮を柔らかくしておくことが必要です。

 

世間ではいろいろなリラックス方法がありますね。

いろいろなリラックス方法がありますが、合うかどうかは人それぞれでもあります。

これから、一般的なリラックス方法をご紹介します。

少しでも興味があれば試してみて下さいね。

【リラックス方法の例】

  • 本を読みながら好きな音楽をかける
  • 散歩する
  • 軽い体操や運動をする
  • 好きな香りのアロマを焚いて過ごす

基本的にリラックス方法とは、自分が落ち着ける方法です。

先生の許可が出れば、軽い運動もできるでしょう。

自分の一番好きなことをして過ごすことが、リラックス方法とも言えます。

上記でご紹介した方法以外にも、いろいろな方法があると思います。

先生と相談しながら、自分の落ち着ける方法を探してみて下さいね。

リラックスして、出産の痛みに耐えられる?

上記でもご紹介しましたが、落ち着いていると身体の緊張感がなくなり、身体もゆったりした状態になります。

筋肉も弛緩して、力が入っていない状態になっています。

お腹の赤ちゃんも、ガチガチに固まった産道を通るよりも、筋肉が緩やかになっている産道を通る方が楽でしょう。

 

お産で苦しいのは、妊婦さんだけではありません。

頑張って出てこようとしている赤ちゃんも苦しいのです。

赤ちゃんを苦しませないように、早めに出してあげる方法は、身体の筋肉を柔らかくして赤ちゃんが産道を通りやすいようにすることです。

赤ちゃんも早くお母さんに会えますし、早く赤ちゃんに会えるということは、痛みを感じる時間が短くなる=安産になるということです。

 

結論を言えば、「出産の痛みはあまり変わらないかもしれないけど、身体がリラックスすることによって、痛みを感じる時間が短くなる。」ということになります。

 

陣痛は必要な痛みですから、ある程度は痛みは必要です。

ですが、陣痛を長引かせないように、落ち着いてお産に挑めるように、自分にとってのリラックス方法を探してみて下さいね。

 

分娩前からのリラックス方法!ソフロロジー法とは

最近、分娩前からリラックスして前向きな気持ちでお産にのぞむ「ソフロロジーの分娩方法」が流行っています。

ソフロロジー法の分娩方法とは一体どんな方法なのかをご紹介します。

 

ソフロロジー法とは?

ソフロロジー法とは、「積極的リラックス法」を柱としています。

意識の変化による「心と体の安定・調和を得るための方法を学ぶ」という方法です。

とても簡単に言いますと下記のようになります。

物事を全て良い方向にとらえて前向きな思考(プラス思考)に進ませる

出産の不安をポジティブ思考に置き換えて、前向きな出産をしていくという方法です。

 

出産前から始めるソフロロジー法

赤ちゃんが産まれて「お母さん」になることは事実ですが、生まれる前から「お母さん」としての認識を強くするようになります。

 

検診の際に心音を聞いたり、超音波で赤ちゃんの存在を認識することで、母親としてのイメージを強くしていきます。

これは、少しずつ「母性を育んでいく」というイメージトレーニングです。

 

母親として、強く認識していく中でも「分娩時の痛みや不安」はつきものです。

このソフロロジー法では、この分娩時の不安をプラス思考に変えていくリラックス方法でもあります。

例えば

  • 陣痛ってどんなだろう(不安)→陣痛は赤ちゃんに会うための必要なサイン→赤ちゃんに会える!→楽しみ!(プラス思考)

という感じで、「出産を前向き」に考えられるように思考を変えていきます。

 

この思考を出産前からおこなっていき、いざ陣痛が来ても、落ち着いて出産に挑めるようになるのです。

 

ソフロロジー法の基本

ソフロロジー法の基本的なトレーニング法は3つあります。

これから一つずつご紹介していきますね。

 

ソフロロジー法の基本「エクササイズ」

ソフロロジー法は「ヨガ」の考えや動きを取り入れています。

基本的な姿勢は「胡坐(あぐら)」でおこないます。

 

自分の身体に意識を集中させ、心身ともにバランスを保つことを目的としています。

自分の身体と、おなかの赤ちゃんに意識を向けて、今自分の身体に起こっている変化を理解して受け止めることを目指しています。

 

ソフロロジー法の基本「イメージトレーニング」

ソフロロジー法では、特にこのイメージトレーニングを重要視しています。

  • リラックスすること
  • 気持ちをコントロールする

今までの楽しかったことや、これからの赤ちゃんとの生活をイメージして、気持ちをコントロールしていきます。

このような「イメージトレーニング」を積み重ねていき、出産への不安を「赤ちゃんと出会うための貴重な時間」と、前向きにとらえるようになっていくそうです。

前向きにとらえることにより、気持ちを落ち着かせていきます。

ソフロロジー法の基本「呼吸法」

ソフロロジー法でも呼吸法は大切です。

ソフロロジー法での呼吸法は腹式呼吸が基本です。

鼻からゆっくりと息を吸い込んで、口を少し開けて長くゆっくりと吐き出す方法です。

 

陣痛がきた場合でも、無駄な力が入りにくいといわれているようですよ。

呼吸は身体中に酸素をいきわたらせるために、とても必要です。

お母さんにとっても、赤ちゃんにとっても大切なことですので、腹式呼吸の練習もしておきましょうね。

 

ソフロロジー法のメリット

上記で「ソフロロジー法」の考え方や、方法などをご紹介しました。

そこでソフロロジー法を取り入れた分娩のメリットもご紹介しておきたいと思います。

ソフロロジー法のメリット「出産に対して前向きになれる」

ソフロロジー法のイメージトレーニングを続けると、出産に対する恐怖や不安が薄れ、ポジティブな思考で出産に挑むことができます。

お母さんとしての、母性の認識も早くなります。

ソフロロジー法のメリット「陣痛の痛みを緩和する・分娩がスムーズ」

イメージトレーニングでポジティブ思考になり、お産に対してもリラックスした状態で挑めることができるので、身体も緊張状態をあまり感じず、分娩もスムーズになる場合が多いです。

ソフロロジー法のメリット「産後の回復が早い」

リラックスした状態で出産を迎えたので、身体への負担も少ない場合が多いです。

その為に、産後の回復も早くなります。

ソフロロジー法のメリット「赤ちゃんへの負担が少ない」

呼吸法によって、十分な酸素がいきわたっているため、産道を抜ける赤ちゃんにも酸素がいきわたっています。

その為に、赤ちゃんにも大きな負担は掛からず、元気に産声を上げるでしょう。

 

 

このようにソフロロジー法の分娩のメリットは、多数あるといえます。

正しい呼吸法を身に付け、前向きな気持ちでリラックスして挑めば、母子共にかかる負担も少ないのかもしれませんね。

ソフロロジー法のデメリット

上記でソフロロジー法の大まかな紹介とメリットの紹介をしました。

出産の不安や恐怖感を「ポジティブ思考」に変えて、陣痛を「喜びのための痛み」と思考を変化させて、身体をリラックス状態にしていく方法です。

お母さんの負担を減らせる良い方法ですよね。

そんな「ソフロロジー法」にデメリットはあるのでしょうか。

ソフロロジー法のデメリット「面倒がる人には向かない」

ソフロロジー法は「イメージトレーニング」を重要視しています。

何度もトレーニングを行い、思考を変化させていきます。

一度で終わる場合ならできても、何度もしないといけないなら「めんどくさい」という理由で、トレーニングをしない人もいるかもしれません。

その場合、トレーニングの成果が出るわけもなく…やはり「出産は痛かった」と感じて終了です。

 

もともとポジティブ思考の人なら、この分娩方法は向いているかもしれません。

楽観的な気分でお産を乗り越えられるかもしれませんね。

ソフロロジー法のデメリット「想像以上の痛みで成果を出せなかった」

ソフロロジー法のイメージトレーニングやエクササイズ・呼吸法を頑張って練習しても、陣痛が想像以上の痛みだった場合、パニックに陥ってしまう場合もあります。

 

出産は、千差万別で、同じ妊婦さんでも難産だったり安産だったりします。

どんなに身体がリラックスした状態であっても、想像以上の痛みに固まってしまうこともあります

トレーニングの成果が現れなかったのではなく、痛みが想像以上だっただけのことです。

ソフロロジー法のデメリット「うまくいかない場合もある」

人の性格に個性があるように「合う・合わない」もあります。

  • イメージトレーニングをしてもなかなか前向きになれない人もいる

という場合もあります。

特に、普段からちょっと「ネガティブ思考の人」の場合は、ポジティブ思考になることはかなり難しいです。

これはソフロロジー法が悪いわけではありません。

ただ、単に「向いていなかった」だけです。

 

上記のデメリットもありますが、ソフロロジー法の考え方や呼吸法を学んで損はないので、興味のある人はご自分が出産予定の産院にソフロロジー法の分娩は可能かどうかを聞いてみるのもいいですね。

 

分娩時のリラックス方法の呼吸法!

分娩時のリラックスする方法で、呼吸法をご紹介します。

呼吸法は、陣痛が始まったら痛みから気をそらして、心身ともにリラックスするための一つの手段です。

 

代表的な方法に「ラマーズ法」がありますよね。

昔から取り入れられているので、一般的な呼吸法と定着しています。

上記でご紹介した「ソフロロジー法」が取り入れられていない場合でも、この「ラマーズ法」は取り入れられているはずです。

ですので、「ラマーズ法」の呼吸法を練習していきましょう。

 

呼吸法(ラマーズ法)の練習をしましょう。

分娩が始まると、助産師が呼吸のリズムを教えてくれますが、妊娠中から練習していれば、役に立つと思います。

少しずつでいいので、時間があるときにリラックスしながら練習してみて下さい。

ラマーズ法の練習方法①「練習時の服装や姿勢」

まず、呼吸法の練習は楽な服装でおこないます。

胡坐(あぐら)をかいた状態か椅子に座った姿勢から始めます。

息を吸ったり吐いたりしているときに、おなかや胸が膨らんだり凹んりしているかの確認をしてくださいね。

慣れてきたら、あおむけになって練習してみて下さいね。

ラマーズ法の練習方法②「息の吐き方を意識する」

分娩時は「鼻からゆっくり息を吸って、口から吐く」という呼吸法になります。

その中でも「息を吐くこと」を意識することが大切です。

息を「短く吐く(ヒッ)・長く吐く(フー)」ことが、できているかを確認してください。

 

助産師が「はい、ヒッヒッフー」とよく言っているのは、「短く2回息を吐いて、息を長く吐く」という指示です。

そのまま「ヒッヒッフー」という単語を声に出していれば、それと同じような息遣いになるので、実際に声に出してみると呼吸の仕方を意識できるようになります。

呼吸法の練習の目的

呼吸法を練習する目的は、ラマーズ法の場合は、分娩時に陣痛に合わせて呼吸を整えていくという方法です。

ソフロロジー法の分娩も、身体をリラックス状態にしてお産を軽くして、母子ともに酸素を行きわたらせるという方法です。

どちらの呼吸法も、「身体に酸素を行きわたらせる」という目的があります。

 

「息を吐く」ということは、自然に「息を吸う」ということになります。

実際のお産では、あまりの痛みに「息をのむ・踏ん張る」という状態になり、気が付けば「息を止めている」場合があります。

 

そうなれば、身体中に酸素がいきわたらなくなってしまい、まだお腹の中にいる赤ちゃんも酸欠になってしまいます。

そうならないように、どちらの呼吸法でもいいので、少しでも練習して呼吸法を身に付けて下さい。

分娩前からリラックス…まとめ

分娩前からリラックスする方法や、出産の痛みに耐えるソフロロジー法や呼吸法をご紹介しました。

 

分娩時の不安や恐怖はつきものですが、できる限り落ち着いた状態でお産に挑んで「安産だったね」と言われたいですよね。

今回は、ソフロロジー法の考え方と、昔ながらの呼吸法でもある「ラマーズ法の呼吸方法」をご紹介しました。

 

リラックスする方法は、人それぞれです。

ソフロロジー法を取り入れて、分娩前から前向きにお産に挑めるようにトレーニングをして、リラックスしながらの出産もいいですし、好きな音楽をかけてもらってラマーズ法で出産するのもいいですよ。

 

妊婦さんが「リラックスした状態でお産に挑める」ならば、どちらの方法でもいいでしょう。

ソフロロジー法の前向きなイメージを取り入れて、ラマーズの呼吸法で出産を迎えてもいいでしょう。

自分が一番楽で落ち着ける方法をいろいろ試して、分娩に臨んでみて下さいね。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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この記事を書いた人
あやぱん

ちょっぴりわがままな長女と、とってもマイペースな次女を持つママライター。
都内で美容師を経験し、今は現役専業主婦でまだまだ忙しい子育て・家事に追われてます!
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