衣替えをして洋服を取り出してみたら穴が開いていたという経験、誰もが一度はしたことがあると思います。
「せっかくとっておいたのに…」「この服とても気に入っていたのに…」とショックを受ける事も多く、保管にしている間に大切な洋服に穴が開いてしまうのはできれば避けたいものです。
そこで今回は子供服を虫食いから防ぐ為に今すぐ実践できる予防対策を紹介しています。
子供服はお下がりで回す為にも保管する人が多いので、ぜひこの記事を参考に虫食い対策を実践してみてください。
また虫食いが起きてしまう原因や実際に穴が空いてしまった洋服の対処法も紹介していますのでぜひご参考ください。
子供服に穴が開いてしまった!子供服に虫食いが起きる原因
洋服に穴が空く虫食いが起きる原因は、害虫が繊維を食べる事で起こります。
幼虫が衣類の繊維を食べることで成長し、成長した後はどこかへ飛んでいってしまいます。
虫食いを起こすのは「カツオブシムシ」と「イガ」の2種類が代表的とされています。
この2種類は普段は屋外で生活していますが、洗濯物や外出時に衣類に付着する事で家の中へと入ることが多いです。
特に白い色を好む傾向にあり、白いTシャツや白いシャツなどにくっついてくることが多いです。
服を食べるのは害虫が幼虫の間でカツオブシムシは10ヵ月、イガは約1ヵ月~4ヵ月とされています。
成虫の間には約100個以上の産卵をします。
その為1匹が保管している洋服の中に侵入すると、多くの幼虫が増え何世代も続いて住み続ける可能性があるのです。
また害虫は「暗い・狭い・湿気がある」場所を好む特性があります。
衣替えをして保管している洋服は害虫にとって最高の条件が整っています。
特に同じ入れ物を使って洋服を保管し続けている場合、住み続けている害虫が次々と洋服を食べてしまったり、保管環境が害虫にとって好条件なために虫食いが発生してしまう事があります。
そして害虫はウール・カシミヤ・シルクなどの動物性繊維を始め、綿、麻などの植物性繊維も好みます。
ポリエステルなどの化学繊維はあまり好みませんが、汚れがあると食べられてしまう可能性があります。
子供服は汚れやすく臭いもつきやすい特徴があります。
綿などの植物繊維のみならず、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維も虫食いが起きる可能性が高いです。
子供は日常生活から洋服を汚しやすいので、保管する前にはより注意が必要です。
子供服虫食いの予防対策
では具体的にどのようにして子供服の虫食いを予防すればよいのでしょうか。
その方法は以下の通りです。
よく洗濯する
洋服についた食べ残しの汚れ、汗の臭いなどがついたままだと、その汚れやにおいを嗅ぎつけて虫が寄ってきてしまいます。
特に子供服は食べ残しや汗染みが付きやすく注意が必要です。
これらが原因で半合成繊維や合成繊維も虫食いが起きる場合があります。
その為保管する前には一度でも着たものは洗濯したり、クリーニングに出してから保管しましょう。
子供服は汚れやすいので洗い残しがないかの確認も併せて行いましょう。
衣類を立てて収納する
洋服を積み重ねるのではなく、立てて収納する事で虫食いの被害を最小限にすることができます。
害虫は光を避けるように下へ下へと移動する習性があるので重ねてあると上から下へ移動する時に次から次へと虫食いをする可能性が出てきます。
子供服は大きさもそこまで大きくなく嵩張りにくいので、ぜひ立てて収納するようにしましょう。
収納スペースを換気する
気温20~25度の間、湿度60%以上になると害虫が増えやすいと言われています。
その為天気の良い日はクローゼットや収納ケースを開いて空気の入れ替えをしましょう。
扇風機の風を当てて喚起すると湿気対策にもなるのでより効果的です。
衣替えも換気をしながら行ったほうが良いので、できれば湿度の低い晴れの日に行うようにしましょう。
家の構造的に湿気が多い場所に収納しなくてはならない場合は「除湿剤」を入れておくのも効果的です。
収納場所の掃除
害虫はほこりやゴミも好みます。
その為洋服を保管している場所は定期的に掃除するように心がけましょう。
クローゼットの隅、ハンガーラックなどもほこりがたまりやすいです。
もし直接幼虫や成虫を見つけた時には殺虫用エアゾールを使用しましょう。
駆除しないと卵を産み被害が拡大する恐れがあるので、虫がいないか気を付けながら掃除をしましょう。
防虫剤を使う
虫食いの被害を減らす為にも防虫剤の使用は欠かせません。
防虫剤は洋服の一番上に置き全体に防虫剤の効果がいきわたるようにしましょう。
収納ケース内に入れる防虫剤はパッケージに書いてある使用方法を必ず確認してください。
また効果が発揮できなくなるので、違う種類の防虫剤は同じケース内で使わないようにしましょう。
服を詰めすぎない
クローゼットや収納ケースに洋服をしまう場合、洋服を詰め込みすぎず少し隙間ができるくらいの余裕を持たせてしまいましょう。
これは湿気対策にとても有効的です。
子供服は嵩張りにくいのでついつい詰め込みがちですが、洋服一枚分の余裕があるように収納してみましょう。
クローゼットに洋服をかけて保管する場合は服同士の距離を少し開けて、クリーニングに出したものはビニールを外して保管するようにしましょう。
アイロンをかける
子供服の中でも特に大切なお洋服は、一度アイロンがけをしてから保管する事が推奨されています。
害虫は熱に弱く、アイロンで加熱する事で死滅する事ができます。
低温の110度くらいでも有効なので、一度アイロンがけをしてから保管するようにしましょう。
虫食いがあった子供服の対処法
衣替えをした時に子供服に虫食いがあった場合、害虫の卵や幼虫がいる可能性があるので除去する事が大切です。
まず子供服を閉まっていた場所・容器を掃除して清潔な状態にしましょう。
その後に洋服は全てもう一度洗いましょう。
保管している間についた卵や幼虫が残っている可能性があるので洗い流しましょう。
クリーニングに出していた物は一日陽の光に当てて干しましょう。
穴が開いていない洋服は、洗って乾いた後そのまま着て大丈夫です。
穴が空いてしまった洋服は補修する事も可能です。
綿素材の場合は穴の部分と同じ色の糸で穴の近くの糸をすくうようにして縫いましょう。
すくうように縫う事でシワができるのを防ぐことができます。
ニット素材の場合はニットと同類の毛糸でフェルティング用ニードルを使って穴を塞いでいく方法があります。
抜き刺しすることで毛糸を馴染ませることができます。
また穴が空いてしまった物に色が近い「補修用の布」がある場合は、裏面から補修布を当てて縫い付ける事もできます。
補修布は手縫いだけではなく、アイロン用接着剤を使ってアイロンの熱で補修する事もできます。
縫う事で生地が吊り上がってしまい違和感が出てしまいそうな場合にはこのアイロンで補修する方法がオススメです。
まとめ
子供服は大人より汚れやすい特徴があるので、綿製品でも虫食いが起きやすく一緒に保管していた洋服も被害を受けてしまいがちです。
しかしこの記事で紹介したように、ポイントを押さえて収納すれば虫食いの被害を最小限に抑えることができます。
子供服は衣替えもそうですが、サイズアウトした物をお下がりで回す為に取っておく人も多いかと思います。
子供服を長く使うためにも、今回紹介した子供服の虫食い対策方法をぜひ試してみてください。