子供の服の汚れを効率よく落とすには「汚れに合った落とし方」で対処しなくてはなりません。
子供が服を汚した瞬間に慌ててゴシゴシこすったりしていませんか?
何も考えずにただこすり洗いをしてしまうと、余計に汚れが広がってしまうこともあります。
手ごわい子供の服の汚れも、すっきりきれいにする方法を見ていきましょう。
子供服の汚れをキレイに落とすためのシミ抜きの注意点
キレイに落とす方法の前に、シミ抜きの基本を簡単に予習しましょう。
誤ったシミ抜きを行うと余計に落ちにくくなってしまう場合もあるので注意が必要です。
シミ抜きはできるだけ早く行う
服のシミをキレイに落とすには時間が勝負です。
シミを放置してしまうと、時間が経つにつれてどんどん落ちにくくなります。
外出中でもできる対策はあるので、できるだけ早く処理をしましょう。
シミ抜きは中心から行わない
シミ抜きを中心から行ってしまうと、輪ジミとなって余計に目立ってしまいます。
キレイに落とすためには、必ず周囲から中心にかけて落とすようにしましょう。
最後に境目をポンポンとしてぼかすことも輪染みを防ぐポイントです。
汚れの種類に合わせる
「シミ」と一言で表しても、シミとなった要因は大きく分けて3つほどに分けられます。
- 水溶性(水に溶けやすい)
- 油分を含む
- タンパク質を含む
それぞれの種類に合った落とし方でないと、変色してしまったり、逆にこびりついたりしてしまうこともあります。
必ず、汚した経緯を思い出してから、落とすようにしましょう。
子供が汚しやすい種類別の汚れの落とし方
ご飯中や遊びの最中など、子供は気づいたら服を汚しているものです。
そんな中でも、子供が特に汚しやすい6つのパターンに分けて対処方法をご紹介します。
子供服の汚れ1:食べこぼし
子供が服を汚す要因でダントツで多いのが食べこぼしです。
食べこぼしといってもケチャップだけの場合とお肉が入ったミートソースでは対処方法が異なります。
食べこぼしを水溶性、油溶性、タンパク質に分けて落とし方を確認していきます。
水溶性汚れの食べこぼしの落とし方
油分が混じっていない、水溶性の汚れの落とし方は非常にシンプルです。
- 乾いたタオルを敷き、シミとタオルが接するように置く
- 水をつけた歯ブラシで周囲から中心へ、トントンとたたいてタオルにシミを移す
- それでも落ちなければ洗濯洗剤を少量ほどつけてトントンたたく
- タオルに色が映らなくなったら水ですすいで境界線をぼかすようにたたく
- 洗濯機で通常の洗濯をする
油溶性汚れの食べこぼしの落とし方
油分が混じっている場合は、まずは油分を溶かす必要があります。
- 乾いたタオルを敷き、シミとタオルが接するように置く
- クレンジングオイルをつけて歯ブラシで周囲から中心へ、トントンとたたく
- 40℃前後のぬるま湯ですすぐ
- 食器用洗剤で1〜3を繰り返す
- 洗濯機で通常の洗濯をする
タンパク質を含む汚れの落とし方
牛乳や母乳と言ったタンパク質を含むシミを落とす注意点は「お湯はNG」ということです。
タンパク質は、高温で固まる性質があるため、必ず冷水を使いましょう。
- 洗いおけに冷たい水を張る
- 洗剤と漂白剤をいれて30分ほどつけ置き
- 洗濯機で通常の洗濯をする
子供服の汚れ2:泥や砂
土や砂の場合には水につける前に払い落とすことが大切です。
土や砂は水に溶けないため水につけると余計に繊維に汚れが入り込んでしまいます。
- 土や砂をを歯ブラシでかき出し、払い落とす(もし雨などで服がぬれていたらまず乾燥させる)
- 洗濯洗剤をつけてつまみ洗いする(落ちなければ洗剤を溶かしたぬるま湯に1時間ほどつけ置き洗い)
- 軽く洗ってから、洗濯機で通常の洗濯をする
子供服の汚れ3:クレヨンや油性マジック
クレヨンや油性のマジックをキレイに落とすポイントは「油分」を落とすことです。
食べこぼしの油分と同様の方法で落としていきます。
- 乾いたタオルを敷き、シミとタオルが接するように置く
- クレンジングオイルをにつけて歯ブラシで周囲から中心へ、トントンとたたく
- 40℃前後のぬるま湯ですすぐ
- 食器用洗剤で1〜3を繰り返す
- 洗濯機で通常の洗濯をする
子供服の汚れ4:おう吐物や排世物など
からだから出る汚れは、タンパク質です。
牛乳や母乳と同様にお湯ではなく、必ず冷水を使いましょう。
また、おう吐物の場合は水で流すと配管を詰まらせることにも繋がるため、キッチンペーパーや新聞紙で取り除いてから洗うようにしましょう。
- 手袋やマスクを着用(特におう吐物の場合)
- 冷たい水でよく洗う
- 洗剤をつけてよく洗う
- 落ちたら漂白剤をいれて30分ほどつけ置き
- 洗濯機で通常の洗濯をする
子供服の汚れに大活躍するおすすめ洗剤
これまで、汚れのタイプ別に落とす方法や使うアイテムをご紹介しましたが、酵素入洗剤や酸素系漂白剤と聞いてもピンとこない方も多いのではないでしょうか。
子供服のシミにマルチに使える洗剤が知りたいという方には以下の洗剤をおすすめします。
ウタマロせっけん
50年以上も前に発売したウタマロせっけんは現代でも本当によく落ちると話題の洗濯せっけんです。
水に溶けやすいせっけんであるため、汚れや生地にすーっとなじみやすいことがポイントです。
落とせる幅は広く、水性のシミにはもちろんのこと、油性のインクや泥にまで大活躍します。
使い方は、汚してしまった部分をぬらしウタマロせっけんを塗り込んで、もみ洗いした後に洗濯機に入れるだけ。その手軽さも家事育児に忙しいママにぴったりです。
ウタマロリキッド
ウタマロせっけんは弱アルカリ性で蛍光増白剤(白いものをより白くする成分)がはいっているので色物の衣類が白っぽくなってしまうこともあります。
そこで活躍するのが中性で蛍光増白剤が入っていないウタマロリキッドです。
ウタマロリキッドもウタマロせっけんと同じく、水性から油性まで幅広い汚れに大活躍します。
使い方もウタマロせっけんとかわらない手軽さです。
白くしたい子供の服や靴にはウタマロせっけん、色柄ものの服や靴にはウタマロリキッドというように使い分けをすると良いでしょう。
子供服の汚れにはもう困らない
子ども服の汚れは、通常の洗濯だけでは落ちきらないことが多く、その汚れの性質によって対処方法を分ける必要があります。
水に溶けるものなのか、油分を含むのか、たんぱく質を含むのかという3つのパターンさえ理解しておけば対処がより楽になります。
今日から実践できる簡単な方法ばかりなので、ぜひ取り入れてみてください。