赤ちゃんが産まれるにあたって、準備しなければならないものの代表にチャイルドシートがあります。赤ちゃんを車に乗せる場合は必ず必要なものなので、出産後退院の時にはすぐ必要になります。現在はいろんなメーカーからたくさんの種類が発売されていて、どれを選んだらよいか迷う人も多いですよね!ここでは、チャイルドシートの選び方のポイントや、0歳の赤ちゃんでもすぐに使えるおすすめの製品をご紹介します。
チャイルドシートの役割や必要性について
チャイルドシートは、赤ちゃんや子どもを安全に車の座席に固定するアイテムです。
車に乗る場合は、前席後席に関わらずシートベルトの着用が義務付けられています。しかし、子供は体が小さいため、安全性能が十分でありません。そのため、6歳未満の子供においてはチャイルドシートを使用して乗車することが義務付けられています。また、6歳以上になっても身長が140㎝以下の場合は、使用した方が安全とされています。
車に乗る際チャイルドシートを使用していない場合、正しく使用している場合に対して、交通事故に遭った際の致死率が約13.4倍にもなります。また、事故でなくても急ブレーキなどの衝撃によって重傷を負うケースが多くなります。
赤ちゃんや子どもの安全を守るために、車に乗る時はチャイルドシートの使用を徹底しましょう。
チャイルドシートの選び方のポイント
年齢や体格に適したものを選ぶ
チャイルドシートは、大きく3タイプに分かれます。新生児~1歳ごろまでを対象とした乳幼児用のベビーシート、1~4歳ごろまでの利用が対象の幼児用のチャイルドシート、4~11歳ごろまでの利用が対象のジュニアシートです。それぞれ対象の年齢や身長体重が設定されているので、年齢だけでなく赤ちゃんや子どもの身長体重がその製品に適しているか確認して選ぶことが重要です。
3タイプの特徴を見ていきましょう。
【ベビーシート(新生児~1歳ごろ対象)】
首が座っていない新生児の頃から使用可能で、身長70㎝以下、体重約13㎏までの利用を対象としています。この特徴は、進行方向と後ろ向きに取り付けるようになっており、まだ骨格がもろい乳幼児が、万一の交通事故の衝撃を背面全体で受け止めるためとされています。
赤ちゃんを寝かせて乗せる「ベッドタイプ」と、座らせて乗せる「シートタイプ」の2種類があります。首が座ってない赤ちゃんには寝かせたまま乗せられるベッドタイプがおすすめです。ベッド型からイス型に角度を変えて使える製品もあります。
【チャイルドシート(1~4歳ごろ対象)】
身長65~100㎝、体重9~18㎏くらいを目安としており、首や腰が座り、1人でしっかり座れるようになって使います。こちらは、前向きに取り付けて使います。
最近では、ベビー兼チャイルドシートの製品も多く発売されており、最初は後ろ向きで使い、1歳を過ぎたら前向きに付け替えられるような新生児~4歳ごろまで長く使えるタイプが主要になってきています。
【ジュニアシート(4~11歳ごろ対象)】
身長145㎝以下、体重15~36㎏くらいを目安としています。ベルトやクッションがきつく感じるようになってきたら、ジュニアシートに買い替えましょう。
体重約25㎏までは背もたれがあるタイプを使い、それ以上は座面のみのタイプを利用するようになります。最近では、背もたれ部分が取り外せる製品もあり、長期間使えるようになっています。
車への取り付け方法を確認する
取り付け方法は、「シートベルト固定式」と「ISOFIX(アイソフィックス)対応」のものに分かれます。
近年では、車側の金具にチャイルドシートの金具を差し込むのみで取り付けすることができるISOFIX対応のものが主流になっています。このISOFIXは、すべての車に対応しているわけではありませんが、2012年以降に発売された車であれば、ISOFIXに対応することが義務化されているので、取り付け金具が必ず装備されています。
取り付けが可能な車であれば、ISOFIX対応のものを選ぶのがおすすめです。ISOFIX対応のものは、取り付け方法が簡単で確実に車に設置できるので、間違った取り付け方をすることはありません。
チャイルドシートを使用しているにも関わらず、正しく装着できていない場合がよくあります。これは、腰ベルトの締め付け不足や座席ベルトの通し方の間違いによるもので、シートベルト固定式を使用している場合に起こります。ベルトの通し方が複雑かつ強い力が必要なので、確実に固定するのが難しいのです。そういった間違った使い方を防ぐためにも、ISOFIX対応のものを選ぶのが良いでしょう。
回転式と固定式がある
シートには、回転式と固定式の2タイプがあります。
シート部分の向きを変えることができる回転式は、子どもを乗せ降ろしする場面で、ドア側に向けることができて便利です。
一方、固定式は、シンプルかつ軽量のものが多く、持ち運びが楽な点がメリットです。何台かの車に付け替えることがある場合は、固定式の方が使いやすいでしょう。
より安全性の高いものを選ぶ
日本では、安全性をより高めていくために、チャイルドシートの先進国と言われているヨーロッパを参考に、国連欧州経済委員会の決めた安全基準のECE規則を採用しています。ECE規則には、従来の安全基準R44と、さらに安全性を向上させたR129という基準があります。
R129の基準をクリアした製品は、基本的にISOFIX対応の製品で、さらに最新の安全テストや事故調査の結果に基づいて作られています。
より安全面を考慮し、最高レベルの安全性のものを選ぶのであれば、最新の安全基準R129に該当するものがおすすめです。
クッション性や素材にも注目する
衝撃吸収性能の高いシートや、頭部を万一の衝撃から守るサイドプロテクションが装備されているものは、クッション性が高くておすすめです。
また、赤ちゃんや子どもは汗っかきで暑がりなので素材にも注目しましょう。メッシュや吸水速乾の素材が、長時間座っていても蒸れにくく、背中部分のムレを軽減できておすすめです。
おすすめ人気商品!新生児から使えるものも
おすすめ①コンビ「クルムーブ スマート ISOFIX エッグショック JN」

ヘッドレストを8段階調整することができ、身長や体重に合わせて新生児から4歳ごろまで長く使えるコンビの人気商品。わずかな衝撃も吸収するコンビ独自の「エッグショック」を搭載しています。コンパクトな作りで、360度簡単に回転させることができ、乗せ降ろしも楽々。ISOFIX対応なので、取り付けも安心確実に行えます。
おすすめ②アップリカ「クルリラプラス 360度セーフティ AB」
新安全規則R129を適合した、より安全性の高いアップリカの人気商品。新生児から4歳ごろまで長く使えるタイプです。ドア側からの守りを強化したサイドシールドと、頭から足先まで守ってくれる全身マモールクッションで、赤ちゃんを衝撃からしっかり守ります。また、クッションは洗うことも可能で清潔に保てます。ISOFIX対応の製品です。
おすすめ③KATOJI「ジョイー Arc360°」

新生児から4歳ごろまで長く使えるISOFIX対応のジョイーの人気商品。ワンタッチで簡単に360度回転させることができ、乗せ降ろしを楽にできます。本体や各所に風の流れを良くするエアホールが設けられており、通気性も抜群です。
おすすめ④チャイルドガード「タカタ04 アイフィックス」
本体とシートを分離することができ、付け替えや持ち運びが簡単なタカタの人気商品。ISOFIX対応でありながら、軽量なので複数の車に付け替える場合に特におすすめです。サイドプロテクションやブレスエアーを採用しており、安全性もしっかりしていて安心です。新生児から4歳ごろまで長く使うことができます。
おすすめ⑤コンビ「ジョイトリップ エッグショック GH」

背もたれの取り外しが可能で、1歳ごろから11歳ごろまで長く使えるコンビの人気商品。全面3Dメッシュシートと本体エアゲートで、通気性がよく長時間の移動も快適に過ごせます。また、柔らかく包み込むヘッドサポートとランバーサポートが、頭と腰をしっかり支えるので安心です。
おすすめ⑥アップリカ「エアグルーヴ プレミアムAD」
子供の成長に合わせて1歳から11歳ごろまで長く使えるアップリカの人気商品。深いヘッドとボディサポートで全身をしっかり包み込み、正しい姿勢もサポートしてくれます。また、ヘッドサポートは5段階に調整可能なので、身長に合わせて最適な位置で頭を守ることができます。カバーは簡単に取り外し可能で、洗えるのも嬉しいポイント。
まとめ
チャイルドシートは、車に乗る際赤ちゃんや子どもを安全に守る必需品です。年齢や体格、安全性などを考慮しながら、子どもに適したものを選びましょう。また、装着間違いのないように、正しく車に取り付けることにも気を付けたいですね。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。