離婚が子供に与える影響は?子供への負担や悪影響を少なくする対処法

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離婚を考えている夫婦にとって、一番気がかりなのが子供への負担や影響です。自分たちにとっては最善の選択だとしても、子どもにとってはそうでない事が多く、決断し切れずにいる夫婦も少なくありません。ここでは、離婚が子供に与える悪影響、その反対の良い影響について解説していきます。また、子どもへの負担をなるべく減らす対処法についてもご紹介します。

親の離婚が子供に与える悪影響はどんなもの?

悩む男の子

〇捨てられる恐怖を覚える

今まで当たり前に一緒に生活していた父親と母親のどちらかがいなくなることは、大きな衝撃となります。離れて暮らす方の親に自分は捨てられたんだという不安や恐怖を覚えます。その経験から、一緒に暮らす方の親へも不安を覚え、また捨てられるかもしれないという気持ちを抱えてしまうことがあります。

〇愛情に疑問を抱きやすくなる

両親は家族であると同時に、子供にとっては一番身近な夫婦の存在です。その父親と母親が離婚するとなると、どんなに一緒にいても結局は別れてしまうんだ、家族も夫婦もそこまでのものだと思う可能性があります。そういった考えが、友人や恋人など様々な人間関係や物に対しての愛情にも疑問を抱き、愛情が薄れてしまうことがあります。

〇成績や社会的地位が低くなる可能性がある

家庭内の環境が悪かったり、家族のことで悩みがあると、勉強に集中できず、学校の成績が下がってしまうことがあります。子供は大人よりも感受性が高く、不安定になりやすいので、家庭内のことが成績に影響することは多いです。また、成績が悪いと、その後の進路や就職先にも影響を及ぼす可能性があるので、結果的に社会的地位が低くなる場合があります。

〇結婚した際の離婚率が上がる

両親が別れている場合、そうでない場合に対して、将来自分が結婚した際の離婚率が約3倍になると言われています。一番身近で見てきた夫婦=両親が別れるのを目の当たりにすると、自分にとっての離婚のハードルも下がる傾向があります。

〇精神的に不安定になり、トラブルを起こしやすくなる

今まで当たり前にいた父親と母親のどちらかと離れ、家族の形が変わることは、大きなストレスとなり、精神的に不安定になります。心が不安定だといろいろな方面に影響が出やすいので、学校などでトラブルを起こしやすくなったり、体調不良になったりする場合があります。

〇生活スタイル・生活環境が変わる

生活していくために、今まで専業主婦(主夫)やパートだった親が、フルタイムで長時間働くようになり、生活スタイルが大きく変わることも珍しくありません。また、離婚によって引っ越すこととなり、住む場所や学校が変わることもあります。こういった事は、ストレスや不安、寂しさを感じる原因となります。

親の離婚が子供に与える良い影響はある?

〇家庭の雰囲気が良くなる場合がある

両親が激しい口論や喧嘩をしたり、逆に全く会話がなかったりすると、家庭内の雰囲気は常にピリピリしています。そんな雰囲気を子供は敏感に感じ、辛い思いをしています。離れ離れになることによって、親子共そういった悪い環境から解放されると、明るさを取り戻し、家庭の雰囲気が良くなる場合があります。

〇DVやモラハラから解放される

DVやモラハラを夫または妻から受けているのであれば、離婚が及ぼす悪影響よりもDVやモラハラの元で生活していることの方がかなりの悪影響です。その場合は、すぐにでも別れて、DVやモラハラから解放されることが、親子にとって最善の道です。

〇自立心が養われる可能性がある

まだ幼かったとしても、両親の離婚を経験することで、自分が母親または父親を支えよう、少しでも力になろうという気持ちが芽生えます。そういった思いが自立心に繋がり、同世代の子達に比べて自立が早くなる可能性があります。

〇親子の絆が強くなる

離婚して片親と暮らすことになると、親の方は寂しい思いをさせまいという気持ちで接すると同時に、子供の方も自分が親を守ろうという思いが芽生えます。そういった気持ちがお互いに積極的にコミュニケーションをとろうとするようになります。また、離れて暮らす方の親とも、面会日などで定期的に会う機会があれば、今までよりもしっかりと話す時間がとれたりするものです。

子供への負担が少ない離婚のタイミング

親子をイメージさせる指

両親の離婚は大きな衝撃で、良い影響を与える場合もありますが、やはり悪い影響が気になる場合が多いです。悪い影響を少なくできるのはいつなのか、子供への負担を減らすタイミングを解説します。

〇成人後

一番良いと考えられるのは、子供が成人した後です。成人後であれば、一人の人間として自分で生活していく力が必要となりますし、親の離婚について冷静に受け止められることが多いです。すでに一緒に暮らしていない場合であれば、影響を受けることは少ないでしょう。また、法律的に親権を決める必要もないので、父親・母親のどちらかを選ぶといった辛い決断をしなくても済みます。

〇学校の入学・卒業のタイミングに合わせて

両親の離婚によって、苗字が変わったり引っ越したりする場合は少なくありません。学校に通っているうちは、学校でそういった影響を大きく受けることとなります。学年途中で苗字が変わったり、親しい友達がいる通いなれた学校を途中で転校することは、大きなストレスとなり、精神的に不安定になる原因となります。学校の入学・卒業に合わせれば、転校を避けることができ、苗字が変わったとしても周りの目は気になりにくく、比較的スムーズに受け入れられることが多いです。

〇記憶に残らない幼少期

ある程度成長すると、父親と母親のこともしっかり認識し、離婚のことも記憶に残ります。幼少期のまだ記憶にはっきりと残らない時期であれば、覚えていないものです。父親または母親と離れて暮らすことになったとしても、大きな衝撃や不安は少ないです。子供が成長して理解できるようになった時に、きちんと話すことができます。

子供への悪影響を減らす離婚の伝え方

いざ子供に伝えるとなると、どう話してよいのか、なるべく傷つけずに伝えたいという思いがありますよね。ここでは、悪影響を減らす伝え方について解説します。

〇子供が原因ではないことをきちんと伝える

無意識のうちに、両親が別れてしまうのは自分のせいだと思ってしまい、辛い思いをすることが多いです。そういった辛さを取り除くために、子供のせいでは全くないことをきちんと話す必要があります。

〇今後も父親・母親であることに変わりはないとしっかり伝える

離れて暮らすようになる片親に対して、もう自分の親ではなくなってしまうのではないか、見捨てられたのではないかという気持ちを抱きます。不安や孤独感を少なくするためにも、今まで通り父親・母親に変わりはないこと、愛情はしっかりあることを伝えるようにしましょう。

〇父親または母親の悪口を言わない

相手が酷い夫または妻で不満があったとしても、それを話してはいけません。子供にとっては、唯一の父親・母親であり、愛情があります。親がどちらかの悪口を言っているのを聞くと、子供は深く傷ついてしまいます。

〇嘘をつかない

理由などについて説明しづらいことがあっても、嘘をついてはいけません。例えば、父親または母親は死んでしまったなど、後々嘘だったことがバレると、それこそ信用を失い、親子関係が崩れてしまいます。話せる真実のみ伝えるようにしましょう。

まとめ

子どもを納得させる母親

両親の離婚は、子供にとって大きな衝撃となり、少なからず悪影響を与えることとなります。離婚のデメリット・メリットを理解して、なるべく子供への負担を減らせるように、時期や伝え方などに配慮したいですね。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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aotokakka

旅行会社に7年勤めた後、出産を機に退職し、現在は2歳になる息子の育児中。
最近は、外遊びが大好きな息子と、公園や児童館に行って過ごす日々です。
年に一度の家族旅行が楽しみ。

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