妊娠から出産までエコー写真で思い出作りを

妊娠・出産

妊婦健診で行われる超音波検査は胎児と会うことができる機会です。お腹の中にいる赤ちゃんの姿を見るととても感動します。毎回成長していく姿が見られるので楽しみにされているお母さんも多いのではないでしょうか。健診の後、病院でエコー写真を貰うたび、日々の成長が記録されて嬉しいですよね。

とは言え、妊娠初期の頃は小さすぎてよく分からなかったり、大きくなっても2Dだと説明してもらわないとどこの部分が映っているのか分からないことも。

また、エコー写真に書かれている記号は何のことかもよく分からないままになっていませんか。

今回はエコー写真の見方を妊娠の経過別にご紹介します。

超音波検査の目的は ?

エコー写真がもらえる超音波検査は妊娠周期によって違う目的のために行われます。初期の超音波検査の主な目的は正常妊娠かどうかの確認や、胎児が一人か複数かの確認、心拍の確認、妊娠週数の算出、胎児の形態に異常がないか、子宮や卵巣に異常がないかなどを確認することです。

中期以降の超音波検査は胎児の発育状態の確認、胎児の形態や向きの確認、羊水の量や胎盤の位置の確認、子宮頚管長の測定、臍帯の確認を目的として行われます。胎児の向きは32週から36週頃に逆子だと医療機関によっては分娩方法の説明がある場合があります。

また形態異常が見られる場合でも、形態異常があるからといって必ず病気があるとは限らないですし、ないからといって必ず病気がないとも限りません。全ての形態異常を超音波検査で発見できるわけではないということを覚えておきましょう。

エコー写真とは?

子宮と胎児の断面図の写真。超音波検査で超音波が跳ね返る性質を利用し、得られた情報を画像化したものです。硬い骨などは白く、羊水や血液などの液体は黒く、筋肉や内臓、脂肪などは灰色に映ります

エコー写真の種類

昔はエコー写真といえば2D(平面の断面図)が主流でしたが、最近では目鼻立ちもしっかりわかる3D(立体静止画)のものや赤ちゃんの表情やリアルな動きも確認できる4D(立体動画)のものなど、赤ちゃんの様子がより鮮明に分かるようになりました。

エコー写真で性別が分かるようになるのはいつから

性別は早ければ妊娠20週以前に確認できますが、一番確認しやすいのは妊娠25週頃といわれています。男の子と判定されるのは股の部分にピーナッツ状の突起物として陰茎が確認された場合です。胎児が成長すると陰茎の根本に陰嚢が2つ確認できるようになります。女の子の場合は木の葉状・コーヒー豆状の大陰唇が見られます。子宮と膀胱が2つの黒い点で確認できることもあります。

しかし性別は必ず確認できるわけはありません。胎児の体勢によっては下腹部が見えないこともありますし、羊水の量が少ないと画像が見にくくなり判断が難しくなります。また男の子の精器がへその緒や股に隠れて女の子と判定されたり、女の子のへその緒を男性器だと勘違いされたりする場合もあり、超音波検査での性別の判定が100%正しいというわけではありません

エコー写真の見方って?知っていると分かりやすい用語の解説

よく使われる略語について解説します。

EDCとGA

EDCは分娩予定日、GAは在胎期間です。

「GA 18w2d」というように表され、wはweek、dはdayのことで、この場合妊娠18週2日という意味です。

これを知っていれば後から見た時にいつのものだったかがわかりますね。

FEW

FEWは胎児の推定体重です。胎児の頭、お腹、大腿骨の長さから算出されます。この推定体重と妊娠週数を比べることで胎児が順調に成長しているかどうかを判断することができます。

SD

SDは標準偏差といって、胎児の大きさが基準の値とどのくらい離れているかを表します。在胎週数に対して標準ぴったりの場合は「0.0SD」、それより大きい場合は「+SD」、小さい場合は「-SD」と表示されます。

AFIとAFP

AFIは羊水インデックス、AFPは羊水ポケットのことで、どちらも羊水の量をみる指標です。

羊水が少なすぎたり、多すぎたりしないかを判断し、胎児の推定体重を測る指標となります。

BPDは頭の横幅、ACは腹囲、APTDはお腹の縦幅、TTはお腹の横幅、FLは大腿骨の長さを表しています。

妊娠中の経過別エコー写真

では実際どんな様子が確認できるのか、妊娠周期別にご紹介します。

妊娠2か月(4週~7週)

妊娠初期はまだ赤ちゃんが小さく膣から超音波検査を行うのが一般的です。妊娠2ヶ月にあたる4週目~7週目のエコー写真では、赤ちゃんの入っているという袋が確認できます。胎嚢の中の赤ちゃんは胎芽と呼ばれ、まだ二頭身の姿をしています。妊娠2ヶ月後期になると心拍が確認できるようになります。

妊娠3か月(8週~11週)

この頃になると赤ちゃんは胎児と呼ばれ、心拍が確認ができるようになります。10週を過ぎると、胎児が手足を動かす様子を確認できるようになり、だんだん赤ちゃんらしい形になってきます。赤ちゃんの頭からおしりまでの長さを測り、順調に成長しているかを確認します。

妊娠4か月(12週~15週)

この頃になると赤ちゃんの頭と胴の区別ができ、内臓はほとんどが完成します。まだ全身がエコー写真内に納まる大きさです。

妊娠5か月(16週~19週)

この頃になるとエコー写真に映る赤ちゃんの割合が胆嚢より多くなってきます。赤ちゃんの体勢によっては男の子か女の子かがわかる場合もあります

妊娠6か月(20週~23週)

赤ちゃんの骨は固くなり骨格がしっかりしてきて、見た目は新生児に近づきます。超音波検査では赤ちゃんの背骨も見ることができるでしょう。赤ちゃんは成長し、写真に全身が入りきらないくらいまで大きくなります。妊娠6ヶ月になると3Dや4Dエコーを実施している病院が多いです。

妊娠7か月(24週~27週)

この頃になると赤ちゃんは自分の意志で体を動かせるようになりますまた、味覚や嗅覚の発達やまぶたができ、まばたきをすることもできるようになります

妊娠8か月(28週~31週)

赤ちゃんは40cmを超え、体重も1,500gを超えてきます。赤ちゃんの器官のほとんどは完成間近、明るさを感じることができるようになります赤ちゃんの色んな表情が見られるかもしれません。

妊娠9か月(32週~35週)

エコー写真に赤ちゃんの全身が入りきらなくなるくらい、赤ちゃんは大きくなります。だんだんおなかの中が狭くなり、胎動も少しずつ減ってきます。34週頃には肺が完成し、生まれるための準備が始まります

妊娠10か月(36週~39週)

いよいよ臨月です。赤ちゃんの器官は全てが完成し、頭が骨盤内へと下りてきて位置が固定される時期です。もうすぐ赤ちゃんに会えるのが楽しみですね。

エコー写真は大切に保存しておきましょう

エコー写真は消えやすい

エコー写真は感熱紙という紙を使っているため、時間が経つにつれて色が薄くなります。

どんなに保存状態が良くても、そのまま保存しておくといつかは消えてしまいます。また、感熱紙は、熱を感知することで色が変わるため、ストーブの前に置いたり、日光に当てたり、ラミネート加工をするなど写真を温めたりしないでください。

おすすめの保存方法

そのまま保存しておいて、大切なエコー写真が消えてしまったら大変です。スマホやデジカメで撮影したり、スキャンしてデータとして保存しましょう。データのまま保存しておくのもよいですが、そのデータを使ってアルバムとして残しておけば家族みんなで見ることができてよいですね。

アルバムにする際も、写真だけでなく妊娠週数に合わせたお母さん自身や家族の写真、その時感じたことなどをメモしておくと後で見た時の楽しみが増えるのでおすすめです。

妊娠してから出産までの思い出を

赤ちゃんがおなかにいるのが分かってから初めてもらうエコー写真には特別な思いがありますよね。検査結果でおなかに赤ちゃんがいることが分かっていても、実際目で確認すると、その小さな命が自分の中に宿っているという実感がわき感動します。最初は小さな小さな胎児が妊婦健診の度に大きく、人間らしくなっていく姿はまさに生命の神秘ですね。

子供はよく妊婦さんを見ると、自分がおなかにいた時はどうだった?と聞いてきます。

その時々で感じたことをエコー写真の裏にメモしておいてアルバムを作れば、赤ちゃんが生まれて大きくなった時に、アルバムを一緒に見ながらおなかにいた時の思い出話ができますね。きっと大きくなった赤ちゃんも興味深くアルバムを見て話を聞いてくれることでしょう。

エコー写真とその時のお母さんの気持ちを大切に残して素敵な思い出を作ってくださいね

 

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この記事を書いた人
あやぱん

ちょっぴりわがままな長女と、とってもマイペースな次女を持つママライター。
都内で美容師を経験し、今は現役専業主婦でまだまだ忙しい子育て・家事に追われてます!
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