子育て中のママを悩ませる「癇癪」は子供の成長過程で誰もが一度は経験します。
しかし泣きわめいたり、乱暴な態度を見てどう対応すれば良いのか難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は乳児が癇癪を起こす原因を詳しく説明していきます。
その際に実践したい対処方法と避けたいNG対応を紹介していますので、この記事を参考に試してみてください。
大人も大泣きにお手上げ!幼児が癇癪を起す原因
癇癪は感情を抑えることができず気持ちのコントロールがうまくできない為、大声で泣いたり、奇声を発したり、物を投げて暴れたりする行動の事を示します。
1~4歳頃に成長の一環として見られることが多いです。
これはまだ言葉で自分の気持ちをうまく伝えられない事から起こりやすく、特にイヤイヤ期に目立って現れる感情表現の1つです。
床にひっくり返って泣き叫んだり、物を投げたり、叩いたりします。
しかしこれはずっと続くわけではなく、言葉で上手くコミュニケーションがとれるようになる5歳頃には落ち着く事が多いです。
乳児はまだ自分の言葉で伝える事ができない為、癇癪を起す原因は主に3つ「うまく伝えられない」「自分のやりたいことができない」「体調不良や気分が悪い」などが積み重なって起こると言われています。
「うまく伝えられない」という理由は、本人の単語量が少なく言語化できない故に大人に気持ちが伝わらない事が原因とされています。
例えばもう少し遊びたいと本人は思っていても大人は帰ろうとしたり片づけし始めてしまうと、本人は遊びたい意思を伝えられないので泣いたり嫌がったりして表現します。
「自分のやりたいことができない」というのは、乳児の体は未発達な事が多く、思ったように体が動かない事、うまくできないことにイライラしてしまいがちです。
例えば右から左におもちゃを移動させたいのに手のひらで持ち切れず落としてしまう事にイライラしてしまうなど、できると思ってやっている事ができないので泣いて嫌がります。
「体調不良や機嫌が悪い」という理由は、乳児は自分の状態をどう表現すれば伝わるのか本人自身がまだ分かっていません。
例えばどこか痛い、なんだか悲しいなどを伝える事ができない為、自分ができる方法として今感じている感情を表に全て表すだします。
その結果グズグズしたり、大声で泣いたり叫んだりしてしまいます。
癇癪を起した時に実践したい対処方法
では実際に癇癪を起した時、どのように対応するのが良いかその対処方法を紹介します。
落ち着かせる
心身共に興奮状態なので落ち着かせる必要があります。
まずは椅子に座らせて落ち着くまで待ちましょう。
その間にママが抱きしめてあげたり、背中をさすってあげたりすると安心することができます。
安心する事で泣き止む事ができるので「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせながら泣き止むまで待ちましょう。
座るのを嫌がる場合は抱っこしても大丈夫です。
落ち着くまで少しの間抱っこして様子をみましょう。
共感する
乳児はまだ言葉で何が嫌だったか伝える事ができません。
その為「●●が嫌だったんだね」「こうしたかったんだね」と子供の気持ちを代弁して声にして共感してあげましょう。
子供は親が共感することで分かってくれたと思い落ち着きを取り戻すことができます。
その後に「じゃあ次はこうしようか~」などと声掛けをしながら別な事に関心を示すように促すのがオススメです。
場面を切り替える
癇癪を起してしまってどうしようもできないという場合、場面を切り替える事で冷静さを取り戻すことができます。
例えば室内にいる場合は外に連れ出す、外にいる場合は室内に入るなど環境を変えてみましょう。
立っている場合や床に寝転んでしまっている場合は座らせるのも有効的です。
目の前の状況を変えてあげる事で冷静さを取り戻すことができます。
狭い空間にいてそこから移動できない場合は座っている向きを変えるだけでも有効です。
今自分がいる状況を少しだけ変えてあげましょう。
乳児が癇癪を起した時のNG対応
大人の対応の仕方によっては、状況を悪化させてしまう恐れがあります。
癇癪を起している時に避けたい大人のNG対応は以下の通りです。
感情的になる
乳児が癇癪を起すとイライラしてしまいがちですが、大人も向きになってしまったり感情的になるとお互いがヒートアップしてしまいます。
乳児は興奮状態にいるので、落ち着くまでは何を言われても頭の中に入ってきません。
その為親が先に冷静になる必要があります。
まずは深呼吸して大人である自分を落ち着かせましょう。
その場で色々話しかける
公共の場などでどうにか落ち着けたいがために「どうしたの?」「痛いの?」「何かあったの?」などと質問攻めにしてしまう人が多くいます。
しかし興奮状態の子供は思考停止に近い状態なので更に混乱を招き、なかなか落ちつけずにいる原因に繋がってしまいます。
また乳児の場合目の前の状況しか見えていないので、今とにかく泣いているこの状況を苦しく感じている事が多いです。
せかすように話しかけるのは止め、話しかけるのは落ち着いてからにしましょう。
モノでつる
騒がしくて参った時にお菓子、おもちゃや何かしらのエサを渡して落ち着かせようとしてしまいがちです。
しかし子供は癇癪を起せばエサがもらえると覚えてしまい、騒げばいい、泣けばいいと頭で理解してしまいます。
どうしてもの場面では有効的ですが日常的にエサでつるのは止めたほうが良いでしょう。
癇癪の意外な原因
実は癇癪は日常の食生活も影響を与えていると言われています。
特に「砂糖」の取りすぎは感情のコントロールがうまくできなくなると言われています。
砂糖を取りすぎると「機能性低血糖症」という砂糖が足りなくなると極端にイライラする状態になってしまうリスクが高いと言われています。
砂糖を取りすぎるとキレて怒りやすいという特徴も出てきます。
乳児の性格にも影響が出てきてしまうので砂糖の取りすぎには注意が必要です。
子供に食べさせているお菓子を始め、パン・ご飯・麺類などの糖質も血糖値を上げる原因になります。
その為砂糖の量を控えることはもちろん、日常的にバランスの取れた食生活を取り入れることが大切です。
特に大豆製品・乳製品・魚や卵に含まれている「トリプトファン」、牡蛎・レバー・卵・乳製品に含まれている「亜鉛」はセロトニンやドーパミンの分泌を促す作用があり、癇癪改善に繋がります。
和食はこれらの食材を多く使うことができるので、素材の味を生かしバランスの取れた栄養価の高い食事をとるようにしましょう。
お菓子も食べてはいけないわけではなく、食べるものを見直しましょう。
砂糖の多い食べ物を毎日食べていた場合いきなり減らすのは難しいので、少しずつ量を減らしてみましょう。
おやつにチョコレートやクッキーを食べていた場合は、おせんべいや小さなおにぎりなど少し内容を変えてみるのもオススメです。
まとめ
癇癪は乳児の成長の一環であることが多く成長と共に治まることが多いです。
しかしながら癇癪を起こされてしまうと大人もパニックを起こしやすく、どうにか静かにさせようと頑張ってしまいがちです。
乳児は冷静にさせる為には、まずは本人が泣き止むまで待ったり場面を変えたりと少し工夫が必要です。
また大人がついやってしまいがちな行動が状況を悪化させている可能性もあり、大人自身の発言や行動も気を付けなければなりません。
この記事では癇癪を起した時の対処法や大人が避けたいNG対応、また改善につながる食生活について紹介しましたのでぜひ参考にしてください。