初めて来る陣痛は不安でいっぱいですよね?出産の予定日が近づき、腰やお腹に痛みを感じたら「すぐに病院へ直行する」というイメージがありますが、本来は違います。
陣痛には種類があり、まずは「前駆陣痛」から始まります。その他にも種類があるので、見分け方をきちんと知っておけば、安心してお産を迎えることができるでしょう。
というわけで今回は!
「見分け方や出産までの流れまで」について詳しく解説していくので、臨月のママさんは是非参考にしてみて下さい。可愛い赤ちゃんに出会えるまでもうすぐですよ♪
そもそも陣痛とは?
お産がスタートしたら、赤ちゃんを外へ押し出すために子宮が一定の間隔で収縮し、その際に痛みを感じるのが「陣痛」です。赤ちゃんが外に出よう出ようとする行動が骨盤や神経への圧迫となり、子宮の筋肉が収縮することにより、痛みが始まります。
赤ちゃんが誕生するためには、絶対に必要な痛みなのであまり怖がらず、リラックスした気持ちでお産を迎えましょう!
陣痛の種類は3つ
「前駆陣痛」「本陣痛」「後陣痛」と種類が3つもあるので、それぞれの特徴や痛みの度合いなど、詳しく解説していきます。そして、それぞれの見分け方も一緒にお届けしていくので、チェックしておきましょう。
ただし「皆さん必ずこのような形です」ということではなく、あくまでも目安なので参考程度に進めていって下さい。お産は1人1人違いがあり、その通りになるとは限らないので、自己判断はせず、病院の指示に従いましょう。
見分け方:前駆陣痛とは?
妊娠の37週前後からお産が始まるまで、お腹の張りなどが頻繁に起こることを「前駆陣痛」と呼びます。安定期のころもお腹の張りを感じていた方も多くいますが、そのときよりも張る回数や痛みの強さが増えます。しかし、続くことはなく、終わってしまいます。
本当の陣痛に痛みが似ているので、すごく焦ってしまいますが、まだお産が始まるということではないので、安心して下さい。
お産がスムーズに進むために、赤ちゃんが通る産道を柔らかくするための準備なので、リラックスした気持ちでいることが大切です。
痛みもそこまで強くなく、生理痛や下痢の腹痛によく似ており、痛みの間隔も不規則で、ずっと続かないのが特徴です。前駆陣痛が起きたら「すぐにお産がスタートする」ということはほとんどないので、焦ることもありません。
見分け方が分かりにくい方は「お腹が硬いか」をチェックしてみて下さい。お腹を触ってみて硬ければ、前駆陣痛なので、見分け方を覚えておくと良いでしょう!
ただし、下記のような症状が起こったら、必ず担当医師に連絡してください。
- 破水した
- 強烈な痛み(動けないほど)
- 痛みがずっと続く
前駆陣痛が来たら、リラックスして体を休めたり、普段通りに動くことが出来れば動いてもOKです!入院の準備に忘れ物がないかなど、確認しておくのも良いでしょう。
見分け方:本陣痛
本物がやって来たら「出産が近づいてきている」というサインになります。しかし、すぐにお産が始まるのではなく、痛みの始まりは前駆陣痛に似ているので間違いやすいですが、見分け方のポイントは痛みの間隔です。
痛みを感じてから収まるまでの時間を測り、不規則ではなく、規則的に起こっていれば本陣痛です。最近は間隔を測れるアプリなどもあるので、事前にダウンロードしておくと良いでしょう。
経産婦さんはお腹の張りが15分おき、初産婦さんは10分おきにお腹が張ってきたら、かかりつけの病院に連絡しましょう。そのときに「まだ様子を見ましょう」や「すぐに来てください」など、指示をしてもらえます。
経産婦さんは、出産までのスピードが早い場合もあるので「まだまだ大丈夫だろう」と、のんびりしすぎないように注意が必要です。
見分け方:後陣痛
無事に赤ちゃんも誕生して「ゆっくり休める!!」と、思っていた矢先…。赤ちゃんを育てるために大きくなっていた子宮が、元のサイズに戻るため、収縮をし始めます。
その際、生理痛に似た感覚や、キューッと子宮が締め付けられる痛みを感じることがあります。それが「後陣痛」です。「まだ痛さに耐えなけれいけないのか」と、テンションも下がってしまうこともありますが、我慢できる程度がほとんどなので、不安になることはありません。
ただし、痛みが強い場合などは我慢せず、先生や看護師さんに相談しましょう。
- 自分なりのリラックス法を見つける
- お腹周りを温める
- 寝る態勢を変える
- マッサージをする
など、痛みを和らげる方法はいくつかあるので、自分に合ったやり方を見つけてみて下さい。病院によっては、赤ちゃんのお世話もしなければいけないところもあるので、睡眠時間をしっかり取るようにしましょう。
そのためにも、心と体が休まる方法を見つけておく必要があります。
出産までの流れ
ここからは痛みが出て、病院についてから出産までの流れを解説していきます。必ずこの流れ通りになるということはありませんが、一般的な形という目安として見ていきましょう!
分娩:第一期
本陣痛がスタートしてから、子宮口が全開になるまでの間のことを「分娩第一期」と呼び、定期的に痛みの間隔が10分くらいになれば、病院に連絡をして、指示をしてもらいます。
病院に着いたら、子宮の開き具合を確認してもらいます。子宮口が0~2.5㎝の状態なら、まだ痛さに耐えられるくらいです。時間の間隔も10分以内で、1時間に6回ほど痛さがやってきます。
まだ気持ち的にも余裕があるので、この間に食事をしておいたり、体力をつけておくために睡眠を取るのも良いでしょう。
子宮口が2.5~4㎝まで開いたら、少しずつ痛さが強まり、間隔も5~7分おきになります。子宮口が全開になってくると強烈な痛みが始まり、間隔は3分と短くなります。
だんだん会話をするのも辛くなってくるので、飲み物を近くにおいてもらったり、付き添いの方にマッサージをお願いしましょう。
そして、子宮口が9~10㎝になると、間隔は1~2分になり、痛さにずっと耐え続ける形となります。その流れで、破水する場合もあり、次の段階へ進んでいきます。
分娩:第二期
激痛に耐えながら、子宮口が全開に広がり、赤ちゃんが誕生するまでの間のことを「分娩第二期」と呼びます。ここで、子宮が全開になったら、病室から分娩台へと移動します。
やっといきめるので、気持ち的にもホッとする瞬間かもしれません。ただし、自分勝手にいきむのは禁物です。助産師さんの指示を無視して、勝手にいきむことで、会陰が避けてしまったり、赤ちゃんの頭を締め付けてしまう場合があります。
助産師さんが上手にいきむタイミングを教えてくれるので、その指示に従いながら、上手に分娩を進めていきましょう。
赤ちゃんが出てくるまでの時間は人それぞれですが、子宮口が全て開いたら、もうひと踏ん張りです!骨盤の入り口に赤ちゃんの頭が入り、回りながら進んでいきます!可愛い赤ちゃんに出会えるまでもう少しなので、頑張りましょう。
分娩:第三期
赤ちゃんが誕生して胎盤を出すまでの間を「分娩第三期」と呼びます。赤ちゃんが生まれたら「お疲れ様♪」というわけではなく、胎盤を出さなければいけません。
産後、胎盤が剥がれていくので、取り出す必要があります。胎盤を出すときは、少し違和感を感じますが「痛い!」と感じるほどもないので、不安に思うことはありません。
その後も、さまざまな処置があったり、体を休める必要もあり、病室に戻るまで時間がかかるので、覚えておきましょう。
赤ちゃんに出会えた感動の方が大きいので、産後の処置はいつの間にか終わっていたような感覚ではないでしょうか。
まとめ
陣痛は1つだけではなく3種類もあり、それぞれ痛みや時間の間隔にさまざまな違いがあります。人によって見分け方にも違いがあるかもしれませんが、時間の間隔が「規則的か不規則なのか」や「お腹の硬さ」など、チェックをしておくことで、ある程度の目安にはなります。
初めてのお産は不安と緊張で大きいので、普段の様子と少し感覚に違和感があっただけで「お産が始まる?」と思いがちですが…。お産がスタートするまでにはある程度順序があり、慌てる必要はありません。
ただし、出血が出たり、激痛が続いたり、赤ちゃんの胎動を感じなくなるなど、何か異変があれば、必ず病院へ連絡をしましょう。
「こんなことで電話したら恥ずかしいかな?」「迷惑かな?」「これくらい我慢できるかな」といったことは思わずに、不安なことがあれば自分で解決せず、かかりつけの先生に相談して下さい。
本陣痛がやってきたら、赤ちゃんにやっと出会えます!出産の辛さが飛んでしまうくらいの感動が待っているので、その瞬間を楽しみに待ちましょう♪