3歳ごろから子供たちは習い事に通い始めることが多いですが、幼児の習い事にも様々種類があり、子供達の可能性を広げてくれます。プールでのスイミング、ピアノ、英語、リトミックなど、体を動かすものであったり、音楽的なものであったり、楽しく子供達の世界を広げて能力を高めてくれます。幼児のうちは習い事をしない家庭も約半数いる中で、おすすめの習い事のプールを掘り下げてご紹介いたします。
幼児の習い事の不動のナンバーワンは水泳教室
小学校就学前の子供達に一番人気の習い事は水泳教室です。小学生低学年の習い事でも水泳は3人に1人が通っていると言われています。丈夫な体を作り、いざという時に自分の身を守ることができる水泳であり、子供たちからすると楽しいプールなので、親にも子供にもプラスとなり、続けやすいことも理由の一つであるように思います。用意にお金もそれほどかからず始めることができ、才能が開けばオリンピックを目指すこともできるスポーツでもあります。アスリートとして通わせたいママもいるでしょうし、何かスポーツをどれでもやらせたい、と思っているママにも、ベースとなる強い体を作ってくれる水泳はとても魅力的です。
プールでの習い事は何歳からがいい?
プールに通わせたいママさんたちの最初の疑問はいつから始めたらいいのか、ということですが、答えはいつでもOKです。水泳のアスリートとして育てたい場合は早い方がいいでしょうが、丈夫な体を作りたい、水泳の技術を学ばせたい、と思ってプールに通わせたい場合はいくつからでも遅くはありません。大人から始めてもその望みは叶えることができるからです。親子で体力作りにプールに通うのもいいですよね。
0歳から通えるベビースイミングもありますし、3歳以下でも水泳教室はあります。小さいうちは水に慣れるための教室であることが多いです。親も一緒に入ることになり、子供たちに安心感を与えつつスキンシップしながら楽しむことが目的です。水の感触を楽しむことで五感を刺激して脳の発達を促すこともできます。
3歳以降就学前のキッズスイミングでは、泳げるようになることが目的です。水難事故などに遭わないように水泳技術を学ばせたい場合はキッズスイミングからがおすすめです。1人で水に慣れるところから始めることができますし、早ければクロールなどの泳法も覚えていくことができます。また、この頃は集団でのルールや協調性を学ぶことにもつながります。
小学生からは学校の授業でもあるように徐々にレベルが上がってきますが、泳げるようになることがまず最初の目的です。小学生から教室に通い始めたとしても遅いことはなく、初心者コースから用意されていますし、人の話を聞けるようになってから学ぶことは習得率が高いのでメキメキ上達していくこともあります。ここから選手育成コースなども出てくるのでアスリートを目指す場合などの選択肢が増えてきます。
プールで養われる子供の能力
アスリートにすることは考えていなくても、水泳教室に通うことはたくさんのメリットがあります。泳げるようになる、泳ぐことが得意になること以外にも、身体的なこともそうですし、水泳教室はやれることが目に見えてレベルアップしていくので達成感もあります。小さい子供にもわかりやすい達成感を与えてくれるので、その後の自己肯定感を育むことにも役立ちます。
空間認識能力を鍛えることができるプール
空間認識能力とは物の位置や形、方向や大きさなどの状態や位置関係を素早く認識する能力のことを言います。この空間認識能力によって目の前にない物でも脳内でイメージできたりするのです。また、空間認識能力が高いことはIQが高いともされています。いろんなスポーツへも活用できますし、図形などの算数も得意になったり、想像力を発揮する職業への未来も開けます。プールの浮力を使って自由に体を動かすことが、空間認知能力を鍛えてくれるのだそうです。
体力がついて子供のストレスも解消できる
子供たちをプールに通わせて親が一番に気づく変化は、風邪をひかなくなったことではないでしょうか。体力がついたことと、温度調整がうまくなったことが考えられます。
また、水泳はストレスを軽減させやすいスポーツであるとも言われています。泳ぐことで脳内にセロトニンと言われる幸せホルモンが分泌されます。精神を安定させる役割を担っているホルモンなので、子供のストレス社会と言われている今を生きる子供たちにとって良い習い事と言えると思います。
子供時代相応の筋肉の発達
水泳は全身の筋肉をリズムよく使っていくスポーツです。代表的な有酸素運動であり、血液の巡りを良くすることも考えられます。基礎筋力が上がることで基礎代謝も上がり、冷え症にも効果的であると言われています。家の中で勉強やゲームなどでずっと同じ姿勢でいることが多い子供たちは知らず知らずに体の巡りを悪くさせているかもしれません。それを習い事で解消していけるといいですよね。水抵抗のあるプールの中では血流が良くなることは筋肉の持久的な能力は上がりつつも、腱や関節などに過度の負荷はかけないので、成長期の体を阻むこともありません。
集中力もつくことで勉強にもつながる
空間認知能力が上がることで算数の成績にもつながるかも、ということも書きましたが、一生懸命に泳ぎ続けるということは、集中し続けることです。どんな勉強も集中力は必要不可欠です。水泳では泳ぐことをやめてしまうと沈んでしまうので、集中して泳ぐことにつながるのだと思います。東大の学生さんにもスイミング経験者は多いのだそうです。
運動神経が良くなる
テニスや野球など片方の腕が主に動くスポーツは体のバランスの取り方に偏りが生まれてしまいます。スポーツはルールがあってそれに沿って行う文化なので、そのスポーツに長けていくことは体には偏りを生んでいくことになります。ですが水泳は、体全体を一度に使い、片腕だけの発達などはありません。バランスよく全体的に発達させることができ、心肺機能も高まるので、その後どんなスポーツに出会っても役に立つことだと思います。
プールでの習い事は外と違って怪我が少ない
子供たちにスポーツをやらせるにあたって、怪我の心配はどんなスポーツでも付きまといます。なるべく痛い想いをさせたくないママは多いことでしょう。水泳では、水の中なので衝撃も少なく、特有のスポーツ障害が少ないスポーツです。その点でも、メリットが多くデメリットの少ないスポーツだと言えると思います。
プール卒業はいつにする?
いいことばかりの水泳ですが、小学生高学年になると習い事をやめる子供たちが増えてきます。水泳技術の取得完了と、他の習い事への転換によりだんだんと水泳からは離れることが多いようです。ある程度泳げるようになり、心肺機能の向上や体力がついたと感じたら、習い事を辞めても問題ないと思います。高学年で泳げるようになっていたら、大人になっても泳げるままだと思いますし、就学前や低学年で水泳をしたことで、良い時期に体も脳もしっかり鍛えることでベースができたと思います。子供達と良く話し合い、子供達のやりたい気持ちをいつでも共有しながら習い事を考えていくといいでしょう。
もちろんオリンピックを目指し、プールに通い続けることも素晴らしいことです。アスリートとしてしっかり応援していってあげたいですね。
子供と一緒にプール行こう!習い事から親子の趣味に
水泳教室を辞めたとしても、塾や他の習い事で毎日忙しくなってしまう子供たちのストレスの解消としてプールで泳ぐことはとてもおすすめです。その時はぜひ、ママも一緒にプールに入って同じ時間を過ごすことで、親子の絆も深めていけるといいですね。大人にとってもストレス解消になるでしょうから、ママの方がスイミングにハマってしまうかもしれません。
最後に
子供たちのプールはメリットが多く、就学前からのキッズスイミングは脳と体の発達に関してとてもおすすめです。もちろん始めるタイミングは子供たちに合わせたり、いつになっても子供達のプラスであることは間違いありません。習い事人気ナンバーワンの水泳は、子供達の健やかな成長のために役に立つと思います。