子どもがやりたいと言ったり、大人がやらせてあげたいと思って始めた習い事。
最初はきちんと通っていたのに途中から通うのを嫌がるようになるのはよくある事です。
「せっかく始めた習い事なのに、どうしたらいいのだろう」と困ってしまう親御さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は子供が習い事を嫌がる原因、その対処方法、そして親は注意すべきポイントについて詳しく紹介していきます。
嫌がる子どもに親も困惑!習い事に行きたくなくなる原因とは
子供も習い事をしながら色々考えたり悩んだりしています。主に行きたくなくなる原因は以下の通りです。
人見知り、場所見知り
初めての環境に人見知りや場所見知りをして戸惑ってしまうケースがあります。
幼稚園・学校とはまた違い、年齢も性格も色んな子がいる場合には特に人見知りを起こしやすくなってしまいます。
人間関係
お友達との間に何かトラブルがあったり、性格が苦手な子がいたりして人間関係を苦痛に感じてしまう事もあります。
また先生が変わって馴染めない、担当の先生から少し注意されたなどの些細な変化にも子供は敏感に反応してしまいます。
その為先生が嫌になってしまっていきたくなくなってしまう子もいます。
友達と遊びたい
幼稚園・学校のお友達と遊べない事から、もっと友達と遊びたいという気持ちが生まれてしまいがちです。
特に仲の良いお友達と遊べる曜日がなかなか重ならない場合、一緒に遊びたい気持ちが一段と強くなりがちです。
疲れる、だるい
大人でも習い事をしていると「なんとなく疲れる、なんとなくだるい」と感じる事はよくあり、それと同じように子供も感じている場合もあります。
特に幼稚園・学校が忙しいシーズン・学校の宿題が多い時・季節の変わり目など疲れを感じやすい時には、よりだるさを感じてしまう事があります。
興味が薄れた
子どもは新しい物への興味関心が高い半面、新しい物を見つけると今までの物への関心が薄れるというデメリットがあります。
その為習い事に飽きてしまい、興味がなくなってしまった事から行くのを嫌がってしまう事もあります。
このように子供も大人と同じ様に精神的な理由や環境的要因から嫌がってしまう事があります。
習い事を嫌がった時の対処方法
では実際に習い事を嫌がった時に有効的な対処方法をご紹介します。
話し合う
なぜ行きたくないのか、何が問題なのか、子供の声を聴いてあげましょう。
解決できそうな課題であれば親が手伝ってあげても良いですし、子供本人に解決するように促してあげるのも良いでしょう。
親が想像しているのとは違う理由が出てくるかもしれず、子供の話によく耳を傾ける事が大切です。
ママに話しにくい場合には、パパに聞き役に回ってもらうのも良いです。
できるだけ子供の本音が聞けるように工夫して親子で話し合ってみましょう。
担当の先生、曜日を変えてみる
複数の先生が教えている場合、担当の先生を変更してみるのも良いでしょう。
人間同士なので相性の良し悪しはどうしても生まれてしまいます。
また曜日の変更ができる場合は曜日を変えてみるのも手です。
先生や曜日が変わるだけで状況が良くなり、また楽しんで通ってくれる事もあります。
友達の親御さんと話してみる
同じクラスにいる友達と何か問題がある場合、その子の親御さんと話し合ってみるのも良いでしょう。
友達の親御さんも子供たちの事について何か話を知っているかもしれません。
「うちの子がこの様な事で困っているみたいなのですが」と一緒に解決できるような話し方をしてみましょう。
またもし同じ習い事に仲の良い親御さんがいる場合には、その方に嫌がってしまっているという相談をしてみると良いアドバイスをもらえるかもしれません。
休ませる
嫌々しながら行かせるのは本人の為にもならず、精神的にも辛くなってしまうので一度お休みさせてあげるのも大切です。
その上で「次回は行こうね」と約束すると良いでしょう。
1回休ませてしまうとずるずるとずっと休んでしまうのではないかと心配する親御さんもいますが、休んだことでもう1回頑張ろうと思える子供もいます。
その為1回くらいは大目にみて心身ともに休憩させてあげましょう。
励ます
今行きたくないと言っている時に「行かなきゃダメでしょ!」と言ってしまうと、子供はより苦痛に感じてしまいます。
その為「今までよく頑張ったね」「あとちょっと頑張れば結果が出るよ」などと褒めて励ましてあげましょう。
結果が出なかったり、上達しない事が苦痛になり結果的に嫌がってしまっている場合もあります。
「今までの努力は大切だったんだ、意味がある物だったんだ」と本人に伝わるように話す事で、モチベーションを上げることができます。
期限や条件を決めて続けさせる
もう辞めたいと言っている場合、あと1ヵ月続けてみたり、発表会まで続けてみてそれでも嫌だったら辞めさせるなどの期限を決めて判断する方法があります。
また今やっている●級を合格したら、進級テストの結果が出たら、など何かしらの結果が出たら続けるかやめるのを決めるという方法もあります。
これらはいきなり辞めさせるのに抵抗がある親御さんには特にオススメの方法です。
子供自身も考える時間を持つことができるので、本当に辞めたいのかをゆっくり考え冷静な判断ができます。
辞めさせる
「行きたくない、辞めたい」などと大声で泣いたり、極端に嫌がっている様子がある場合には無理して続けるより辞めさせた方が良いでしょう。
本人が嫌々続けていても辛くなるだけで、何も身につかずに終わってしまいます。
習い事にかかる時間もお金ももったいないので、状況によっては潔く辞める判断をするのも大切です。
習い事を嫌がった時の注意点
子どもが習い事を嫌がっている時に気を付けたい親の注意点について紹介します。
物でつらない
モチベーションを高める為に「習い事に行ったら○〇買ってあげるよ」というものでつるのは止めたほうが良いでしょう。
1度してしまうと物がないとやらなくなってしまう可能性があります。
またモチベーションが維持しにくいというデメリットもあるので、できれば避けましょう。
厳しくしすぎない
子供は何かしらの原因があって嫌がっています。
その為「ちゃんと行きなさい」「しっかり頑張りなさい」と厳しく接すると逆効果になる恐れがあります。
嫌がっている時は子供もデリケートになりがちです。
親の思いは色々あってもできるだけ声に出さず、子どもには優しく接しできるだけ優しい言葉・思いやりのある言葉をかけるようにしましょう。
親が介入しすぎない
話しを聞いた段階で自力で解決できそうだと思った場合は、親が介入しすぎないように気を付けましょう。
ある程度の年齢になると親が意見を入れると「親がこうしなさいと言ったから」という理由で嫌がったりします。
自分で後悔しないように決断する練習をさせる第一歩と思い、続けるのか辞めるのかを選ばせるのも良いアイディアです。
まとめ
子供が習い事を嫌がった場合、なぜ嫌がっているのか原因を聞き親子で話し合うことが大切です。
そのうえで今後どうしたいか考える事が大切です。
今回は子供が習い事を嫌がった時の対処法をご紹介しました。これらを参考に自分たちに合った方法を試してみてください。
またその際の親がどう行動するべきかという注意点についても紹介していますのでぜひご参考ください。