年齢が小さければ小さいほど親たちの悩みとなってくる「鼻ほじり」。
中には「ママ見て!おっきいの取れたよ!」なんて言いながらパクっとお口の中へインする子供まで…
鼻をほじること自体いい事ではない上に、人前でほじったり、いけないことと伝えても楽しんでしまっていたり。鼻くそを口の中に入れようものなら健康面での心配もでてきますよね。
また、小さいうちは子ども本人が「いけないこと」と判断できるまで時間がかかったりもします。
鼻をほじる癖…いつまで続くの?と不安になっている親御さんもたくさんいるのではないでしょうか。
そこで今回は辞めさせたい子供の鼻をほじる行為の危険性とクセの治し方をご紹介致します。
子供に辞めさせたい癖ランキング
一人一人によって子どものクセは変わってきます。
鼻をほじるだけでなく爪をかむ、指しゃぶり、歯ぎしりや性器いじり…さまざまな癖があります。
そこで親が気になっている子供の癖ランキングを調べてみました。
1位 鼻ほじり
2位 爪をかむ
3位 指しゃぶり
4位 歯ぎしり
5位 性器いじり
このような結果になりました。
2位の爪を噛むことは、昔は「愛情不足」なんて言われていましたが、ストレスが原因で癖がより強くなることはあっても、親からの愛情不足で治らないということはあまりないので不安にならなくて良いでしょう。
また、ランキングにも入っていた性器いじりはまだ、ソコがどんな役割をして、どれだけ繊細で大事な場所なのかをよく理解できていないことが多く、興味本位で触ってしまう子がとても多いようです。このクセに関しては「大事な場所」ということを根気強く伝えていく必要があり、ばい菌などが入り悪化すると将来にも関わる可能性があるため早急に辞めさせた方がよいです。
それでは、親が悩む子供の癖ランキングで一位になった鼻ほじりについて詳しく解説していきます。
鼻くそができる原因
ハナクソは、鼻水や血液が固まったことによって鼻の中にできる塊のことをいいます。
主に風邪などを引いた時に多くみられる症状で、鼻炎の子は年中鼻水が出るため、年中ハナクソが出てくるということになります。
その為、鼻くそができる原因、つまり風邪をひかないようにしたり、鼻水が出てきたらすぐに吸ってあげるなどの対応が必要になってきます。
鼻をほじってはいけない!?
そもそもハナクソとは、風邪や鼻炎、アレルギー症状が出た際に出てくる鼻水や細菌の塊で、鼻に溜まる「ゴミ」です。そのハナクソを取ろうとして清潔ではない指先を鼻に突っ込んでしまった場合、そこからばい菌が入り、感染症になる可能性もあるため、鼻はほじってはいけません。
また、尖った爪で鼻をほじることにより中を傷つけてしまい、そこから菌が入ってしまったり、粘膜を損傷することで出血することもあります。そのためすぐにでも辞めさせたいクセですよね。
鼻くそはばい菌の塊
上記でもお話しした通り、ハナクソとは鼻水や細菌の塊であるため、とても不衛生なものです。
そのことをしっかり子供に伝えてあげましょう。
正しい鼻くその取り方
指で取れないならどうしたらいいのでしょうか?答えは「吸引する」です。今やどこにでも売っている鼻吸引機。
親が息を吸う事で子供の鼻水がとれる手動式のものから、スイッチ一つで吸い続けることができる電動式もあります。
手動式のものなら約500円くらいから、電動式であれば約1万円から販売されています。手動式だと持ち運びが楽な分、息を吸わないと鼻水が出てこないので子供の鼻水の量が多いと親は酸欠状態になることもあります。
電動式だと吸うのが楽な分、機械音がするため怖がる子どもが多く、電動式に慣れるまで大泣きする子もいます。親子お互いに合ったものを選ぶようにしましょう。
また、吸引のみであっても耳鼻科や小児科は対応してくれます。自分で吸うのが難しい方や子どもが暴れて大変という方は病院に行くのもありです。
鼻の病気予防をする
ハナクソができる原因である風邪・鼻炎・アレルギーを予防してあげることが大切です。鼻炎を予防することは大変ですが、体調管理をしっかりすること・鼻水が出てきたらすぐに取ってあげることをしましょう。
よく、ハナミズをすぐに止めようと病院に行く方がいますが、ハナミズは出し切った方がいいため「止める」ではなく「出し切る」を念頭に置いておきましょう。耳鼻科でよく処方される薬はハナミズを止める薬ではなく「水を切る」薬なので、薬を飲んだからといってすぐに止まるわけではありませんが、不安にならないでくださいね。
鼻が出たらすぐに吸う・これを繰り返ししてあげることが大切になってきます。
鼻くそホジりの癖の治し方
言うだけじゃ治らない、子どものほじる癖の治し方を伝授いたします。
これには親も根気強く対応することがとても重要になってきます。
こどもだけに任せず、一緒になってクセの克服をしてあげましょう!
子ども自身で意識できる環境を作る
言葉だけではなかなか理解しづらいのがこどもです。「ダメだよ・いけないよ」と言ってもなぜダメなのか、なぜいけないのかをしっかり伝えなければ、いつまでも理解できないままになってしまいます。
まずは「~だからダメなんだよ」「~だからいけないんだよ」と、理由を一緒に教えてあげましょう。
大人でもいきなりこれはダメ!あれはやめて!と言われても、なぜ?と思うこと沢山ありますよね。こどもはもっとわからないことだらけです。一から教える気で対応してきましょう。
粘り強く練習する
鼻をほじることを辞めることで、こんないい事があるんだよ・こんな目に合わなくて済むよ、ということを教えてあげます。
それでも最初は子ども本人が意識しなければ治らないのが癖です。またやっていたら優しく「あれ?お鼻に指が入ってるよ」や「真っ暗な鼻の中にいたらお指さんが泣いちゃうよ」などの言葉で指摘してあげると良いかもしれません。
また、クセが出ていない場面があれば「すごいね!お約束守れたね!」など褒めてあげるといいですね。子どもは親が喜んでいる姿を見ると自分も嬉しくなり、もっと頑張ろうという気持ちになります。
絶対にしてはいけない言動
一緒に癖の克服をしていく中で、なかなかスムーズに進まないと、親も人間なのでイライラしてきてしまうことがあると思います。
ただ、克服中に絶対にしてはいけない行動・発言があります。それは「叱る・怒る・罵声を浴びせる」です。
本人が一生懸命治そうとしている時にたまたま出てしまった癖を過度に怒られたり、なんで出来ないんだ、などと言われると子どもは委縮してしまいます。
自分はできない子と思ってしまうと、クセの克服どころか将来自分を表現できない大人になってしまう可能性もあります。親のたった一言でもこどもは覚えているものです。
人間誰しも最初から上手くいく人なんていませんよね。今存在している人たちは全員、なにもわからない子どもの時期があり、周りの大人に教えてもらい、出来なかったこともできるようになってきたはずです。
自分ができる事を当然のことと思わず、相手がどうしたら克服できる・しやすいかを考えながら教えていきましょう!育児とは親子で楽しんでしていくものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
なかなか治らないこどもの強い癖に悩むがゆえに、どうしたらいいかわからず強く当たってしまったりしたことはなかったでしょうか?親だって人間ですのでイライラしてしまうことがあるのは当然です。そんな時は落ち着くために一旦注意期間を離れ、子供本人が理解できる時期になったら再開する、でもいいと思います。
大人になっても人前で鼻をほじる人はあまりいませんし、本人が理解できない時期に無理に伝えても親が疲れてしまったり悪循環になってしまいます。
いつかは理解していくものと思い、焦らずゆっくり、一緒に克服していけるように心がけましょう!
どうしても自分だけじゃ対応しきれない!となれば、専門家に相談に行くなど様々なサービスを利用するのも良いです。
そうすることで自分にもゆとりができ、こどもも視野が広がり、楽しく克服できると思います。