「保育園に行くと子どもが泣いてしまう」そんな悩みを抱えている人はいませんか。
保育園にとっては、「よくあること」だとしても、当事者であるママにとっては深刻な悩みです。
私自身も泣き続ける我が子に、思わず泣きたくなってしまった過去があります。
「ずっと泣き続けるわけじゃない」と言われても、「今をなんとかしてあげたい」そう思うのが母親です。
そんなあなたに、「泣いてしまう我が子にママができること10選」を紹介します。
また逆効果のNG対応や、保育園との連携の取り方を現役保育園勤務、給食の先生が紹介していきます。
子どもさんはもちろん、ママも笑顔で登園ができるお手伝いをします。
保育園…泣いている子にママができること
保育園に行くと泣いてしまう子にママができることとは…
- お家での時間をゆったりめに過ごす
- 朝の準備を一緒にする
- 気持ちを受け止める
- 十分なスキンシップをとる
- 素直な気持ちを言う
- 大まかな今日の予定をお知らせ
- お迎えの目安を伝える
- 笑顔で 「いってきます!」
- 保育士にバトンタッチ
- 「バイバイ」後はすぐに園を出る
①お家での時間をゆったりめに過ごす
朝はどうしてもバタバタしがちです。自分の身支度はもちろん、我が子の持ち物の準備など、やるべきことたくさんがたくさんです。
「少しでも時間があれば、用事をこなしておきたい。」その気持ちはよくわかります。
その少しの時間を子どもさんと向き合う時間にしてみてください。
朝のバタバタする忙しい時間は、敏感な子どもさんにとっては心が不安定になってしまうこともあります。
この少しの時間が心の安定につながりスムーズな登園への第一歩となります。
②朝の準備を一緒にする
遅刻しないためにも、「少しでも早く職場に向かいたい」そんな気持ちもわかります。
しかしママの焦るそんな気持ちは、子どもさんにも伝わってしまいます。
保育園での朝の恒例行事「お帳面へのシール貼り」など「今日はどれにする?」などと声掛けすると子どもさんも安心できます。
③気持ちを受け止める
それでも「ママがいいー」と、泣き出してしまうこともあります。
そんなときは、必ず気持ちを受け止めてあげてください。
大人も子どもも否定されると、さらに落ち込んでしまいます。
まずは、「うん、そうだよね」と受け止めてあげることでモチベーションが今よりも下がらないようにします。
④十分なスキンシップをとる
0歳児であれ、5歳児であれしっかりとスキンシップをとってあげてください。
「ギュッと」することで、ママの温もりや匂いを全身で感じ、子どもさんにとっては安心できる要素がいっぱいです。
気持ちを落ち着かせてあげてください。
⑤素直な気持ちを言う
「ママも○○ちゃんと離れるの寂しいよ」など気持ちを伝えてあげてください。
「わかってもらる」、共感することは心のつながりをより強くします。
⑥大まかな今日の予定をお知らせ
「今日はお散歩に行くんだって!」
「今日はプールがあるよ!」など、子どもさんが好きなことや興味をもつようなことをお知らせしてあげてください。
「ママと離れたくない」そんな悲しい気持ちを、少しでも楽しいことで紛らわせてあげることも必要です。
「今日の給食は○○だって!いいな~。」なんて会話もよく聞こえてきます。
⑦お迎えの目安を伝える
例えば、「○○ちゃんがお昼寝をして、おやつを食べ終わったころには迎えに来るよ」
見通しが立つことで心の不安は少なくなります。
大人にとっては、朝保育園に預けて夕方迎えに行くことが当たり前でも、保育を経験したことがない子どもさんにとっては当たり前ではありません。
「このままずっと会えなくなる」そう思って不安になるのも仕方ありません。
子どもは繰り返し経験することでたくさんの当り前を学んでいきます。
⑧笑顔で 「いってきます!」
この段階でまだ子どもさんが泣いていたとしても、ママは笑顔で「いってきます」をしてください。
「怒った顔」、「不安な顔」、ではなくニッコリ笑顔を見せてあげてください。
笑顔は伝染します。あなたの元気を子どもさんにも分けてあげましょう。
⑨保育士にバトンタッチ
泣いているときは、保育士さんに頼ってください。朝は少ない人数で保育環境を整えたりしているので、気付かないこともあります。
そんなときは、遠慮せずに「先生いいですか」と声をかけてください。
子どもが泣いていても、先生はプロです。上手く気持ちによりそって保育へ入っていけるように促してくれます。
⑩「バイバイ」の後はすぐに園を出る
保育士さんにお願いをして、「いってきます」「バイバイ」をしたらすぐに園を出ましょう。
泣いている我が子を見ると、ついつい「大丈夫かな」と後ろ髪を引かれる思いになります。
ママの姿がいつまでもあると余計に泣いてしまう子や、気持ちの切り替えができない子もいます。
お互いにとって、ここが一番の頑張りどころです。
NG対応
次にNG対応について説明していきます。これだけはしないでください!
怒る
「当然」と思われるかもしれません。
それでもバタバタするときに、毎朝泣かれると「なんで泣くの!」「早くして!」なんて言いたくもなります。
大きく深呼吸をして、まずはママが気持ちの切り替えをしましょう。
ママも不安な顔をする
毎朝、我が子が泣くのを見ていると、「今日は大丈夫かな」とママも不安になります。
不安な気持ちを子どもは敏感に感じ取ります。
送り出すまでは、不安な顔はしないでください。
保育園に長時間の滞在
「一緒に準備をする」と言いましたが、ママが必要以上に保育園に滞在してはいけません。
長くなれば、お互いに離れるのがつらくなります。我が子の欲求を満たしつつ、ほどよい時間をみつけましょう。
子どもが見ていない間にいなくなる
子どもさんが他のことに気を取られているときに、「今がチャンス」といなくなってしまうのは絶対にNG行動です。
知らない間にいなくなってしまうのは、子ども心に傷をつけてしまいます。
気持ちの切り替えができずに、一日を落ち込んだ気分で過ごすことになってしまいます。
保育園との連携
登園時間によっては、担任の先生が不在ということもあります。園によってはある程度職員が揃うまで、一つの部屋で異年齢ごちゃ混ぜで保育をするところもあります。
特に早朝は、どこの園も少ない職員でまわしています。
その中で担任外の先生に「泣いている我が子に気づいて!」というのは難しいかもしれません。
「うちの子だけ申し訳ない」なんて思わず、「先生お願いしてもいいですか」と声掛けしてください。
まとめ
保育園に行くと泣いてしまう子にママができることを紹介しました。
- お家での時間をゆったりめに過ごす
- 朝の準備を一緒にする
- 気持ちを受け止める
- 十分なスキンシップをとる
- 素直な気持ちを言う
- 大まかな今日の予定をお知らせ
- お迎えの目安を伝える
- 笑顔で 「いってきます!」
- 保育士にバトンタッチ
- 「バイバイ」後はすぐに園を出る
子供は「十人十色」と言われますが、本当にその通りです。
ここに紹介したことが、全ての子どもさんに効果があるわけではありません。
泣き続ける子に対して、「家庭環境がよくない」や「コミュニケーションがうまくとれてない」など、心ないことを言う人もいますが、決してそうではありません。
大好きなママと離れなければいけないのですから、辛いのは当たり前のことです。
泣かずに行けるようになるまでの期間はそれぞれですが、いつかやってきます。
今が辛い、あなたのために少しでもお役にたてますように。