新型コロナウイルスの感染を拡大させないために、保育園の現場もさまざまな努力や工夫が施されています。
そして、可愛い子供たちを守るため、保育園の先生方が精一杯頑張って下さっていることに感謝をしなければいけませんよね!
ただ、保育園は0歳の赤ちゃんから預かって貰えるので「どんな風にソーシャルディスタンスが守られているのか」と、不安に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「保育園で三密を避けるため、どのような対策をとっているのか」について詳しく解説していきます。ただし、保育園によってやり方には違いがあるので、参考程度に読み進めて頂ければと思います。
ソーシャルディスタンスとは?
新型コロナウイルスによって、感染症の対策がスタートし、さまざまな場所で「ソーシャルディスタンス」というワードを耳にしますよね。
あまり聞いたことがないワードなので「ソーシャルディスタンとは、どういう意味でしょうか?」と質問されても、きちんと答えられる方は少ないかもしれません。
そもそも、ソーシャルディスタンスというのはコロナ禍で、感染予防を目的とした「人と人の間に十分な距離を保つ」という意味合いがあります。
和訳すると「社会的距離」と呼び「ソーシャルディスタンシング」と記されることもあります。新型コロナウイルスは自分が感染していても、無症状であったり、軽症の場合が多く、知らない間に自分が人へ感染させてしまうことがあります。
そのため「自分が他の人に感染させない」もしくは「自分が他の人から感染しない」ように、ソーシャルディスタンスの考えを常に頭に入れておく必要があります。
三密とは?
ソーシャルディスタンスと同じようによく耳にするのが「三密」という言葉ですよね。
三密というのは「密閉・密集・密接」のワードから名付けられ、新型コロナウィルスの集団感染が発生したところの共通点を考えたときに、これら3つの密が類似していることが分かりました。
そこで、新型コロナウイルスの感染を避けるため「三密を控えましょう」ということになりました。では、三密がどんな場所なのか、詳しく解説していきます。
密閉
密閉は室内に窓がなく、換気がしにくい場所のことを指します。
- カラオケボックス
- 図書館
- 映画館
- 多目的室
- 会議室
など、これらの場所が密閉になりやすいと言われています。対策として、窓がある場合は1時間に2回以上、数分は必ず窓を開けて、換気をしっかり行いましょう。
密集
密集は人が大勢集まったり、人数が少なくても近い距離で集合することを指します。
- 大型の商業施設
- テーマパーク
- 学校
- 電車
- スーパー
などが、主に人がたくさん集まる場所として挙げられます。
- レストラン
- ライブハウス
- 喫茶店
などは、人が少なくても距離が近い状態で過ごす場所ではないでしょうか。対策として、テーマパークや大型商業施設などに行く場合は、人との距離を2m以上(最低でも1m)保つ必要があります。
レストランなどでは、お店側が対策として、座席数を減らすなどの努力をされています。そのため、私たちも座る場所は対面を避けたり、互い違いに座るなどの自己対策をすると良いでしょう。
密接
密接は人と人との手が届いてしまう距離で話や発声、体を動かすことを指します。特に密接はさまざまな場所で起こりうるため、注意が必要です。
- 飲食店
- 集団でのランニングやウォーキング
- スポーツジム
- 職場
- 電車やバスでの会話
など、近い距離で会話をしたり、運動したりする場はたくさんあります。
対策として、会話や発声、運動をする場合は距離を十分に保ち、マスクを必ずつけましょう。運動は大勢でするのではなく、出来るだけ人数を減らすことが重要です。
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保育園のコロナ対策を紹介
保育園の現場では、どのようなコロナ対策が行われているのでしょうか。さっそく、ソーシャルディスタンスの取り組みを1つずつ見ていきましょう!
手洗いを徹底する
手洗いは新型コロナウイルスが発生する以前から、手が汚れたり、食事前やトイレの後には必ず行っていたことですが、現在はより徹底しているようです。
例えば、園児たちにも分かりやすいように、歌に合わせながら手洗いのやり方を指導したり、さまざまな工夫を凝らしながら、子供たち自身も手洗いの大切さを学ぶようです。
しかし、保育園には1~2歳の園児たちもいるので、手洗いを1人で行うのは難しいこともあります。その場合は先生が補助につき、一緒に手洗いが出来るようにサポートをしてくれます。
保育園では外遊びや、作品作りなど、手が汚れることも多いので、手洗いは徹底する必要があります。
食事のときは仕切り板
園児たちの楽しみの1つ、それは「昼食タイム」ですよね!お弁当や給食を食べる際、飛沫を防止するために、仕切り板を置いている保育園もあります。
園児同士が向かい合って食べる場合、口から細かい水滴が飛び散り、それが目や口に侵入してしまう恐れがあります。そういった飛沫を少しでも防ぐことが出来るのが、仕切り板です。
仕切り板は飲食店などでも活用されているので、目にすることも増えてきたのではないでしょうか。仕切り板は室内で、ソーシャルディスタンスがなかなか取りにくい場所ならではの対策となります。
室内に十分な広さがある場合は、互い違いに座るなどの工夫もしているようです。そして、なるべくおしゃべりをしないようにするのもポイントです。
足跡マークを貼る
トイレの順番を待つときや、並んで歌をうたうときなどは、一定の距離を保つ必要があります。しかし、まだまだ小さい子供たちにとって、意識して距離を保つことはとても難しいことです。
そこでソーシャルディスタンスを守るために、足跡の絵が描かれたシートを床に貼ります。そうすることで、目印になり、その上に自然と立ってくれるようになります。
特に歌をうたうときは、飛沫の心配がありますよね。その際も、子供たち同士の距離を保つため、足跡シールを貼り、その上に立つように指示をします。
定期的な換気
密室を防ぐためにも、定期的な換気を行っています。室内で遊ぶことも多く、子供たち同士が密になることもあるので、換気はとても重要です。
窓を開けて空気の入れ替えを行うことで、密室の空間を防ぐことができます。
消毒を徹底する
共有スペースや手すり、おもちゃなど、先生や子供たちが常に触る場所やモノには消毒を行います。時間を決めて、先生たちが消毒を行ってくれています。
少しでも体調が悪い場合は休む
起床時に検温を徹底し、熱や風邪症状、体調が少しでも良くない場合は、自宅で休養をします。そのため、毎朝の体温チェックは必ず行いましょう。
行事は密にならないように注意
行事は密になりやすいので、三密が避けられるように対策をしなければいけません。保護者が参加する場合は、必ず検温を行ってもらいます。
人数が多い行事(運動会や音楽会など)は、日程を分けるなどして対策を行っているようです。三密が避けられない行事の場合は、中止や延期を視野に入れることもあります。
PTA活動
これまでのPTA活動は、定期的に集まり話し合いを行う機会がありましたが、密を避けるためにも、回数を減らしたり、書面でのやり取りを推進しているようです。
会合がある場合、保護者には検温を行ってもらい、風邪症状や体調が優れないときは欠席をお願いしています。
まとめ
保育園の現場でソーシャルディスタンスを保つことは、とても難しいことです。また、小さな子供たちにとって、マスクを付けながらの生活は困難でもあります。
そのため、出来る限りの感染予防対策を行いながら、みんなで乗り切らなければいけません。保育園の先生方は子供たちのために、さまざまな努力をして下さっています。
私たち保護者も協力して、1日でも早く以前のような生活が送れるように頑張りましょう!最後に…保育園によってそれぞれの感染対策があるので、今回紹介した対策方法が全てではありません。
最初にもお伝えしましたが、上記でお伝えした内容は参考程度に読んで頂ければ幸いです。いつの日か新型コロナウイルスが終息してくれますように、心から願っております。