赤ちゃんのお祝いといえば、お宮参りの後はお食い初めですよね。
お食い初めは、一生食べ物に困らないよう健やかな成長を願う、昔から行われているお祝いの儀式です。
お食い初めはお店を利用する方もいますが、自分で用意して自宅でささやかにお祝いする方が増えています。
昨今のコロナ禍でなかなか外出しにくいということもあり、自分で用意して自宅でお祝いしてみてはどうでしょうか?自分でお食い初めを準備する方法や、儀式の方法についてご紹介します。
自宅でリラックスしながら、赤ちゃんの成長を祝いましょう!
お食い初めってなに?
お食い初めとは赤ちゃんの成長を祝う、平安時代から行われている儀式の一種です。
乳歯が生え始める生後100~120日頃に行い、「一生食べ物に困りませんように」との願いを込めてごちそうを食べるマネをする儀式です。
100日前後の大安にする家族が多いようですが、厳密に100日にしなければならないというわけではないので、赤ちゃんの体調や機嫌を見ながら行う日を決めましょう。
誰とお祝いする?
昔は祖父母だけでなく、親戚中が集まってお祝いをしていました。
しかし近年では赤ちゃんと両親、そして祖父母と一緒にお祝いするのが一般的です。
さらに最近ではコロナ禍の影響もあり、赤ちゃんと両親のみでささやかにお祝いする家族も増えています。
お食い初めをする場所はどこ?
ホテルやレストランで行う方もいますが、自宅で必要なものを揃えて行う方もいます。
お店を利用する場合は、料理の準備などを全てやってくれるため楽な半面、費用が高くなってしまったり、赤ちゃんの体調などで急な予定変更の融通が効かない場合があります。
またフォーマルな服装や赤ちゃんの外出の準備などが必要となるため手間がかかります。
お食い初めは自分でも用意できる
なかなか外出しにくいという方には、自宅でのお祝いがおすすめです。料理などの準備を自分で行わなけれないけませんが、自宅であれば赤ちゃんがリラックスできるというメリットがあります。
さらに、自宅で家族のみのお祝いであれば堅苦しい服装も不要になり、カジュアルにお祝いができます。
お食い初めを自分で用意する時に必要なものはなに?
では自宅でお祝いをする際に、必要な準備があります。それが以下の4つです。
食器
お食い初めの料理を入れる食器です。通常は漆器のお食い初め用の食器を使います。
しかし、最近では自宅で簡略化して行う方もいて、食器は離乳食用のものや自宅にあるものを使う方も多くいるようです。
漆器は男の子用・女の子用とあるので、購入の際は気を付けましょう。
男の子用は全て朱塗りで、女の子用は外側が黒塗り、内側が朱塗りです。
ただし地域によっては逆の場合もありますので、注意してください。
お食い初めだけの為に漆器を買うことに抵抗がある方はレンタルという方法もあります。
歯固め石
歯固め石とは「石のように丈夫な歯が生えてきますように」との願いを込めて、「歯固めの儀」を行うために使います。用意の方法は以下の通りです。
・神社で借りてくる
・河原などで拾ってくる
・ベビー用品店で購入する
・お食い初め料理にセットになっているものを使用する
拾ってきたものを使用する場合は、しっかり煮沸消毒をしてください。
祝箸
祝箸とは、正月や婚礼のなどの晴れの日に使用するお箸のことです。主に柳で作られ、箸の両端が細くなるように丸く削られています。「両口箸」や「柳箸」とも呼ばれます。
衣装
自宅でお祝いをする際に、堅苦しい服装は必要ありません。しかしせっかくのお祝いですので、赤ちゃんの衣装を準備してみてはいかがでしょうか。
おすすめの衣装は袴風のロンパースです。ロンパースなので着せやすく、また袴風なのでお食い初めだけでなくお正月などのイベントでも着せられます。
赤ちゃんの衣装を選ぶ際はオーガニックのものがおすすめ。赤ちゃんの肌は敏感で弱いため、刺激が少ないオーガニックコットンで作られた肌に優しいものを選んでください。
お食い初めで用意する料理はなに?
お食い初めで大事なのは、料理の準備ですよね。
用意するのは、古くからの日本の食事の基本である「一汁三菜」です。
必要な料理と、その料理の意味をご紹介します。
①焼き物(祝い鯛)
鯛の尾頭付きといえばお祝いの定番ですよね。「めでたい」という意味もありますが、「首尾一貫」という意味も込められています。
②ごはん(赤飯)
赤飯もお祝いの定番です。赤飯には魔除けの意味が込められています。赤色には古くから邪気を払う力があると言われているためです。
③煮物
煮物は入れる材料にさまざまな意味合いがあります。煮物に良く使う食材の意味をご紹介します。
かぼちゃ…カメの甲羅の飾り切りをして、長寿を願う
れんこん…先を見通せる力が付くように
たけのこ…まっすぐ育ちますように
さといも…子宝に恵まれるように
にんじんや大根などの根菜…地に足を付けて家族が安定して生活できるように
④香の物
香の物は紅白なますやタコの酢の物を用意する方が多いようです。紅白なますは紅白の色合いが「めでたい」という意味があり、タコの酢の物は「多幸」の語呂合わせです。
⑤お吸い物
お吸い物には「吸う力が付くように」との願いが込められています。用意するのははまぐりのお吸い物が一般的で、はまぐりには「生涯の伴侶と巡り合えますよう」にという意味合いがあります。
お食い初めの順番ってどうやる?
続いては、お食い初めの儀式の順番をご紹介します。
①ごはん(赤飯)→お吸い物→ごはん(赤飯)→焼き物(祝い鯛)→ごはん(赤飯)→お吸い物の順番で口元に当てて食べさせるフリをします。
②上記を3回繰り返します。
③箸を石に軽く当てて、その箸の赤ちゃんの歯茎に優しくとんとんと当てます。これが歯固めの儀です。
食べさせる順番はありますが、多少間違えても大丈夫!赤ちゃんの機嫌を見ながら、楽しく行いましょう。
食べさせ役はだれ?
親族の最年長者が行うのが古くからの風習です。
また女の子の場合は祖母や母、男の子の場合は祖父や父が行います。
しかしせっかくのお祝いですので正式なやり方にこだわらず、家族みんなで食べさせてあげるのが良いでしょう。
お食い初めの料理は通販の利用もあり!
自分で準備をする場合、料理の準備もしないといけません。しかし、料理を作る手間や時間などを考えると結構大変ですよね。そこでおすすめしたいのは、通販の利用です。
通販サイトでは上記の料理が全てセットになったものを、お食い初めをする日に合わせて郵送してくれます。
見栄え良く作るのが難しい祝い鯛などを綺麗な状態で送ってもらえるのはありがたいですね。
さらにお食い初めの手順の冊子や祝い箸、歯固め石が付いているセットもあります。
通販には料理だけのものもありますが、食器がセットになったものもあります。
料理の準備が難しい方や、料理が苦手な方におすすめです。
自分で準備してお食い初めをしよう!
赤ちゃんが生まれて100日を祝う儀式「お食い初め」を、自分で用意する方法や儀式のやり方などをご紹介しました。
昔は親戚が多く集まってやっていたお祝い事ですが、コロナ禍の影響もあり両親のみでささやかにお祝いする家族が増えました。
自分で用意し自宅で行うメリットは、赤ちゃんを感染のリスクから守れること。そして赤ちゃんもパパもママもリラックスしてお祝いができることです。
料理に自信がなくても通販を利用すれば簡単に準備ができます。外でお店を利用するのも良いですが、自宅でのお祝いも検討してみてください。