かわいいわが子のお宮参りは、パパとママのみならず両家にとっての一大イベントですよね。
ところが、コロナウイルスの流行により、お宮参りができないのではないかと悩むパパとママも多くいることでしょう。
また、同日に行われることが多い食事会や記念撮影などは、赤ちゃんにとっても生まれて初めての大仕事です。
せっかくの貴重な体験を、コロナでできなかったと後悔しないためにも、何かよい方法はないのでしょうか。
ウィズコロナでも、安全に行える方法をいくつかご紹介します。
そもそもお宮参りとは?
生まれてから1歳を迎えるまでの間に、赤ちゃんの健康と幸せを願うための行事がたくさんあります。
お七夜から始まる一連の行事のなかでも、お宮参りは盛大に行う行事の一つです。
まず、どのような行事なのかをご紹介していきます。
お宮参りとは
お宮参りとは、無事に赤ちゃんが生まれたことを感謝し、これからも健やかに育ってくれるように祈願する伝統行事のことです。
本来は、土地の氏神様に赤ちゃんとともにあいさつに出向き、氏子になったご報告をすることが由来だといわれています。
はるか昔には、お産が穢れとされていたため、ママの忌明けを意味する儀式でもあったようです。
現代では、以前よりも氏子や穢れという意識こそ薄れているものの、大切な赤ちゃんの成長を願う日本の通過儀礼として受け継がれています。
お宮参りの時期
行う時期には地域差があるものの、男の子は生後31日目、女の子は生後32日目に行うものだとされています。
(※参照:ミツモアMedia)
一般的には、1ヶ月健診で外出の許可が出されてからお参りに行く人が多いようです。
しかし、きっちりとこの日に行わなければならないというわけではありません。
お宮参りの予定日が暑い時期だったり、寒い時期だったりと赤ちゃんへの負担が心配な場合は、お食い初めと同日に行ったり、過ごしやすい季節になってから行うという家庭もあります。
また、産後1ヶ月のママの体調は万全ではありません。
体の不調だけではなく、日ごろの赤ちゃんのお世話で寝不足が続いたり、慣れない育児によるストレスを感じたりするなかで、準備をする余裕がないというママもいます。
どうしても、生後1ヶ月あたりでのお宮参りが難しい場合は、赤ちゃんとママが無理をしないですむ日程で計画を立てるとよいでしょう。
お宮参りを行う場所
宗派にもよりますが、その土地の氏神様を祀る神社にお参りをするのがよいとされています。
氏神様にお参りをすることで、その地域で育つ赤ちゃんが守られるという考え方があるからです。
実際には、遠くとも名の知れた神社だったり、安産祈願をした神社だったり、里帰り出産をした地元の神社であったりとお参りする神社の場所は各家庭によってさまざまです。
もし、両家の祖父母も招待するのであれば、アクセスのしやすさなども配慮するとよいでしょう。
お宮参りに招待する人
パパとママ以外に誰に声をかけるかは各家庭によってさまざまですが、一般的に両家の祖父母を招待することが多いようです。
以前は、父方の祖父母のみ招待する風習があったようですが、現在では儀式よりもお祝い事としての意味合いが強いため、その風習は薄まりつつあります。
また、パパとママの兄弟や親しい親戚に声をかける場合もあります。
必ずしもこの人を招待するべき、というわけではないので、パパとママと話し合って決めてよいでしょう。
コロナ禍でのお宮参りで気をつけること
コロナの影響が深刻な中で、お宮参りをどうしたらよいか不安ですよね。
我が子の可愛い晴れ姿を見たいのはもちろん、両家の祖父母に会わせたり、無事に成長することをきちんと願いたい親心だったりと、家族全員が楽しみとする行事のひとつでもあります。
これまで通りとはいかないものの、コロナにかからないように万全の対策をとることで、お宮参りは可能です。
具体的にどのような対策ができるのかをご紹介していきます。
短時間ですませる
長丁場になるお宮参りですが、なるべく短時間ですませるようにしましょう。
多くのお宮参りでは、祈祷を行ってもらうことが一般的です。
祈祷とは、神職から神様へ祝詞をあげてもらい、赤ちゃんの健康と成長を祈ることです。
しかし、祈祷はせずに参拝だけを行うという方法もあります。
初詣のように、お賽銭を入れて気持ちを込めてごあいさつをするだけでも立派なお宮参りといえます。
参拝だけならば、密集を避けられてコロナ対策になるだけではなく、赤ちゃんのペースに合わせてゆっくりとお参りができます。
日程をずらす
この時期に人が多く集まるところに行くのはやはり心配だという場合は、思い切って日程をずらすことも対策の一つです。
コロナウイルスの流行はいつ終わりを迎えるか分かりません。
まだ外出に不慣れな生後1ヶ月の赤ちゃんを連れてお参りへ行くよりも、少しお出かけに慣れてき
た頃をめどにお宮参りを行うのもよいでしょう。
また、日程をずらす際には、赤ちゃんが着る予定の衣装のサイズは大丈夫か、記念撮影はどうするかなどをあらかじめ確認しておくことが大切です。
少人数で行う
コロナ対策として人が密集することを避けるようにいわれています。
お宮参りも、なるべく少人数で行うことを心がけましょう。
両家の祖父母や親戚を招いて盛大にお祝いしたいところですが、最大の目的は神様へのごあいさつです。
パパとママだけで参拝し、祖父母や親戚には後日写真や映像を送ったり、テレビ電話で様子を伝えたりとできることはたくさんありますので、有効に活用をしましょう。
食事会や記念撮影は別日にする
お宮参りが無事に終わると、そのまま食事会や写真スタジオに行くという家庭も多いことでしょう。
せっかく両家が集まったのだから、赤ちゃんと過ごす時間をより設けたいですよね。
しかし、赤ちゃんにとって一日中外出することは負担が大きいものです。
当日は、近所の神社でお参りだけ行い、後日改めて集まる機会を設けるのもよいでしょう。
食事会や記念撮影も、コロナ対策がきちんとなされているところを選ぶと安心ですね。
対策をしている神社を調べる
独自にコロナウイルス対策を行っている神社も増えています。
お宮参りに付き添える人数に制限を設けたり、マスク着用を呼びかけたりと神社側も安心して参拝してもらえるように安全対策に取り組んでいるようです。
お宮参りを予定している神社では、どのような対策が取られているかを確認するとより安心できます。
記念撮影をする際に気をつけること
お宮参りと同日に行われることが多いのが記念撮影です。
お祝い着を身にまとった赤ちゃんはとてもかわいらしく、きちんと記録にも残してあげたいですよね。
コロナ禍でも楽しく記念撮影ができるように、きちんと対策をしましょう。
少しでも安心して記念撮影をするためには、どのような方法があるのでしょうか。
自宅で記念撮影を行う
パパとママが協力して、赤ちゃんがいつも過ごしている自宅で記念撮影をしましょう。
周りを気にする必要もなく、赤ちゃんもリラックスして撮影に臨めます。
好きな衣装を着せたり、いつも遊んでいるおもちゃを一緒に映したりとこだわって撮影ができますね。
いつも過ごしている自宅でも、パパとママも正装で撮影を行うことで楽しい思い出になるのではないでしょうか。
お家で撮影を行う場合は、そのままみんなで一緒に食事をとることもできます。
神社や近所での出張撮影サービスを利用する
写真館など、屋内での長時間の写真撮影は心配かもしれません。
そのときは、出張撮影サービスを利用しましょう。
神社や希望する場所までプロのカメラマンが出向いて、記念撮影を受けられます。
神社で撮影ができると、短時間で済むうえに、移動する必要がないので赤ちゃんの負担も軽減できます。
普段とは違った雰囲気で写真を残せるのも嬉しいですよね。
貸し切り型スタジオで撮影をする
チェーン店などの大型店では、予約時間が細かく決められ、撮影が立て込んでいることも多々あります。
人が密集するところに行くのが不安、赤ちゃんが泣いて周りに迷惑をかけたらどうしよう、などと心配な場合は、貸し切り型スタジオでの撮影も検討してみましょう。
一軒家のように建物全体がスタジオになっているところが多く、予約をすると自分たちだけで貸し切って撮影をしてもらえます。
周りの家族を気にせずに、密集も避けられるのでのびのびと撮影ができます。
まとめ
コロナが流行しているとはいえ、赤ちゃんの成長と健康を願う大事な行事なので行いたいですよね。
お宮参りができないと悩んでいるのも、我が子のことを大切に思っている証拠です。
マスクを着用したり、少しでも体調面で心配なことがあれば延期したりと万全な対策をとりましょう。
また、コロナに関わらず、赤ちゃんと産後のママの負担にならないように配慮をすることが大切です。
しきたりを重んじることも大事ですが、時代に合わせた方法で思い出に残るお宮参りにしましょう。