かわいい我が子は、かけがえのない存在ですよね。
たくさんの笑顔と幸せをくれる一方で、時には悩みの種になることもしばしばあります。
パパやママは、毎日その悩みと向き合いながら、一生懸命に子育てに励んでいることでしょう。
もちろん、家庭ごとに抱える悩みの種類は違うものの、なかには共通しているものもあります。
世の中のパパやママは、どのような悩みを抱えながら子育てをしているのでしょうか。
ママの自身に関すること
最近では、育児休暇を取得するパパが増え、以前に比べて「子育ては夫婦で行うもの」という認識が広がりつつあります。
しかし、子育てを主にしているのはママだという家庭も少なくありません。
かわいいわが子と過ごす時間は、楽しいだけではありませんよね。
日々子育てをするなかで、ほとんどのママが感じている悩みについてご紹介していきます。
睡眠不足
出産という大仕事を終えたママは、休む間もなく赤ちゃんのお世話がはじまります。
3時間起きの授乳やミルクにくわえ、頻繁なおむつ替えや寝かしつけなど赤ちゃん中心の生活になるのです。
特に生まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜の区別がついていないため睡眠のリズムが整っていません。
さらに、ようやく寝たかと思うとすぐに目を覚ましたりと細切れ睡眠が続きます。
赤ちゃんのお世話をしながら、思うように寝られずに睡眠不足に陥るのです。
睡眠不足になると、体調を崩すだけでなく、場合によっては産後うつを招く恐れがあるので注意が必要です。
イライラしてしまう
出産直後は、体に大きなダメージを受けており、日常生活をこなすことがやっとです。
また、急激なホルモンバランスの変化により、イライラしやすかったり、涙もろくなったりと、精神的にも不安定になります。
それにくわえて、育児疲れや睡眠不足などで肉体的にも精神的にも追い詰められている日々が続くのです。
イライラしてしまうのは、決してママの性格や気分のせいではありません。
言葉も通じず、泣くことしかできない赤ちゃんの相手をすることはとても大変なことです。
イライラするのは、疲れがたまっているサインなので、早めに対策を練りましょう。
自分の時間がない
毎日子育てや家事に追われて、自分の時間が持てないというママも多いようです。
赤ちゃん優先の生活リズムで日々を過ごしたり、働いている場合は仕事にも追われたりと、自由に過ごせる時間はほとんどありません。
妊娠前に、自分の思うように過ごせていたことが懐かしく感じることもあることでしょう。
リフレッシュしたいのにそのための時間を捻出できないなど、ストレス発散も難しい状態なのです。
しつけや発達
大切な我が子には、なるべく穏やかに接したいですよね。
のびのびと、毎日を楽しく過ごしてほしいというのが親心かもしれません。
しかし、可愛がるだけでは赤ちゃんは成長しません。
将来苦労しないですむように、しつけや発育具合について悩んでいるママも多いようです。
しつけ
子どもが生きていくうえで、たくさんのルールやマナーを教える必要があります。
人に迷惑をかけないための公共のルールだったり、食事のマナーだったりと将来にも関わる大切なことです。
しかし、しつけを意識すると、「何歳からしつけをはじめればよいのか」「しつけを意識して、よく怒ってしまう」「何回言っても効果がない」などのママの悩みの種にもなるものです。
きちんとの目を見て、叱ることが理想的ですが、忙しさや疲れから思うように伝えられずにもどかしい思いをしているママもいるようです。
他の子と比較してしまう
ある程度の時期ごとに、成長の目安が決められていますが、その時期までに出来ていないと不安になったりしますよね。
同じ月齢の子はもうできていることが、我が子はまだできていないなど、ついほかの子と比べてしまいがちです。
1歳前後の、歩き始めたり、意味のある発語が出始める時期からこの悩みは多くなるようです。
赤ちゃんが成長するにつれて、発育だけでなく、性格や学力など比較対象は増えていきます。
しかし、できないことばかりに目をつけがちですが、成長のスピードや性格はその子の個性です。
どうしても気になる場合は、専門家に相談してみましょう。
ワンオペ育児
ここ数年で「ワンオペ」という言葉をよく耳にします。
ワンオペとは、ワンオペレーションを省略したもので、「家事や育児を夫婦のどちらか一人がすべて行う」ことを指しています。
共働き世帯や専業主夫が増えているとはいえ、どちらかといえばママがワンオペを余儀なくされる状況が多いようです。
お互いの勤務状況や、帰宅後の自宅での過ごし方などで家事や育児の負担の割合は変わります。
日々ワンオペに励むママたちは、どのような悩みを抱えているのでしょうか。
家事や育児の負担が大きい
ママは、赤ちゃんの機嫌やタイミングを見計らい、洗濯や掃除、晩御飯の準備などの膨大な家事を行わなければなりません。
四六時中、赤ちゃんのことを気にかけながら、家事もきちんとこなそうと、日々大きなプレッシャーと戦っています。
もちろん、予定通りに家事を進められるとも限りません。
いつもよりお昼寝が短かったり、機嫌が悪かったりすると、家事よりも赤ちゃんの相手を優先させなければなりません。
共働きの場合は、家事や育児にあわせて仕事もあるため、より限られた時間の中でバタバタしながら日々を過ごしていることでしょう。
パートナーであるパパの協力が必要不可欠なのです。
近くに頼れる人がいない
以前は、三世代同居をしていたり、ご近所づきあいも頻繁に行われていたりと、子育てを手伝ってくれる人が周りにたくさんいました。
しかし、現在では核家族化が進み、パパとママの2人だけで子育てを行っている家庭が多いのが現状です。
両家の祖父母が近所に住んでいれば、息抜きもできるかもしれません。
しかし、どちらとも遠方なうえに、パパは仕事が忙しく、子育てや家事を手伝う時間がない家庭も多いことでしょう。
一人で家事も育児もこなそうとすると、ママは心身ともに追い詰められ、余裕が持てなくなります。
頼れる人が近くにいるのといないとでは、ママの気持ちにも大きな違いが見られるようです。
悩みの対処法
では、これまで挙げた悩みを解消するにはどのような方法があるのでしょうか。
ママも、できることなら少しでもゆとりを持って子育てをしたいですよね。
赤ちゃん中心の生活では、なかなか時間を確保することは難しいでしょうが、ママが自分のために使える時間を捻出することが大切です。
息抜きをする
毎日、育児と家事に追われているママには息抜きが必要です。
つい自分のことは後回しにしてしまいがちなママは、自由も時間も制限されています。
そこで、読書や映画鑑賞、おやつを食べたり、ストレッチをしたりと気分転換できることを見つけましょう。
赤ちゃんがお昼寝している時間やテレビを見ている時間など、短時間でもできることを見つけることが大切です。
また、パパがお休みの日はバトンタッチをして、数時間でも自分のために使える時間を設けるようにしましょう。
ショッピングや、一人でランチをするなど、赤ちゃん連れではなかなか楽しめない時間を楽しむことで、よい気分転換になります。
一人で頑張らない
パパが仕事で忙しい場合、ママは特に自分ひとりで頑張ろうと思いがちです。
しかし、頑張り続けると、ストレスと疲れがたまり、赤ちゃんに優しくできなくなることがあります。
その時は、早めにパパの協力を仰ぎましょう。
パパは赤ちゃんと過ごす時間を確保でき、悩みや不安を共有することで子育ての足並みを揃えることに繋がります。
また、パパや他の家族、友人に相談しづらいことがあれば、子育て支援サービスを積極的に利用しましょう。
行政や民間では、孤立するママをサポートするための制度や施設がたくさんあります。
保健師さんや保育士さんなど、専門家と話すことで悩みが軽くなるかもしれません。
まとめ
真剣に我が子と向き合っているからこそ、悩みは尽きないものです。
年齢があがるにつれて、悩みの種類や深刻さも変わっていきます。
その時に大切なことは、家族みんなで協力し、片方にだけ負担が強いられないようにすることです。
また、我が子が将来苦労しないようにという親心も大切ですが、今、目の前にいる子はあっという間に成長して親元を巣立ちます。
適度に息抜きをしたり、一人で頑張りすぎたりせずに、日々の成長を楽しみましょう。