あなたは、我が子を正しく褒めていますか?
ママやパパがしっかり褒めてあげることで子供は成長していきますが、褒め方を間違えると逆効果になってしまうことも。
今回は、意外と難しい「褒める子育て」についてご説明していきます。
効果のある褒め方
褒める子育てといっても、実際はどのように行うのがいいのでしょうか。
まずは、効果が高いと言われている方法をご紹介します。
努力の過程を認める
今までできなかったことができたら、誰でも嬉しいですよね。
子供にとって未知のことにチャレンジし、結果を出すというのはとても勇気のいることです。
新しいことが何かできるようになったら、まずは思いっきり褒めてあげましょう。
その際は「よくできたね、毎日頑張ったもんね」と、努力してきた過程を大切にしてあげると、モチベーションが高まりさらにチャレンジしようと頑張ります。
もし挑戦して失敗してしまっても、「あんなに練習したんだから、次はきっとできるよ」とママが見てきた過程に寄り添うことで、努力することの意味を知り、再度挑戦するようになるでしょう。
一緒に喜ぶ
せっかく頑張っても、ママが喜んでくれなかったら喜びは半減してしまいます。
子供が何か達成したときは、親も一緒になって笑顔で喜ぶようにしましょう。
「やったね、ママも嬉しいよ」と喜びの感情を共有することで、心の中には嬉しい出来事として強く記憶に残ります。
自分ができたことでママが笑ってくれたという事実は子供にとって糧になり、さらなる経験を求めて努力を続けるようになるでしょう。
自主性を認める
苦手な片付けや、ママの指示が守れた時「すごいね、いい子だね」と、おだてるように褒めることがあるでしょう。
もちろんその瞬間は嬉しく感じるかもしれませんが、おだて褒めが続くと子供は「褒められるためにやる」ことが常になり、受け身になってしまいます。
大人もそうですが、自分の意志で進んで行ったことや、得意なことを思いきり褒められる方が嬉しいですよね。
年齢別の褒め方
子供の年齢によっても、褒め方は変わってきます。
赤ちゃんのうちは無条件に褒めてあげてもいいですが、成長に合わせてどんどん変化させていくようにしましょう。
1歳頃まで
まだ小さいうちは、何事も大げさに褒めていい時期です。
寝返りができるようになり、ハイハイができるようになり、歩けるようになり・・・と、短い期間で大きく成長していきます。
その度に「すごいね!よくできたね!」と満面の笑顔で褒めてあげましょう。
ママが嬉しそうに褒めてくれることで、心が満たされ信頼感も深まります。
2~3歳頃
自分ができたことや見つけたことを報告してくるときは、褒めるチャンスです。
時間が経ってしまうと何のことかわからなくなってしまうので、「すごい、こんなのよく見つけたね」「そんなことできるようになったの!」と、その場で褒めてあげましょう。
だんだんと個性が出てくる時期ですので、ワンパターンではなく色々なバリエーションの褒め方をしてあげるといいですよ。
我が子の気持ちに寄り添って、頑張ろうと思った気持ちを大切にしてあげてください。
4~5歳頃
この頃になると、子供はママが本心で言っているか口先だけで言っているかが分かるようになってきます。
褒めるときは本音で、心からの言葉をかけてあげるといいでしょう。
記憶力も発達しているので、「3ヶ月前はできなかったけど、今日はできたね」など過去の結果と比較して褒める方法もおすすめです。
やってはいけない褒め方
褒める子育てはやり方を間違えると、可能性を潰してしまうことがあります。
やってはいけない褒め方は、いったいどのようなものなのでしょう。
結果や才能に注目する
前述したとおり、褒めるときは努力の過程をに注目してあげることが大切です。
「1位になれたね、すごいね」「100点とるなんて頭がいいんだね」というように結果や才能だけを認めてしまうと、子供にマイナスな影響を与えてしまう可能性があるのです。
それは何故かというと、結果や才能は常に継続できるものではないため、次に同じような状態になれるとは限らないからです。
結果ばかり見られると、成功できないからと難しい課題を避けたり、失敗することを恐れたりするようになってしまうかもしれません。
失敗しても続けることが大切なので、必ずその過程を認めたうえで褒めてあげるようにしましょう。
曖昧な表現をする
子供は「すごいね」と曖昧に言われると、何に対して褒められたのかがよく分かりません。
例えば苦手な算数の宿題を終えたときに、「もうできたの?少し前まで全然終わらなかったのに、すごいね!よく頑張ったね」と具体的に褒めてあげると、「ママはよく自分のことを分かってくれている」と嬉しくなります。
他人と比較する
具体的に褒めようと思い、「〇〇ちゃんはできなかったのに、あなたはすぐにできてえらいね」など友達と比較するのはいけません。
比較されることで競争心を煽り、やる気を出すかもしれませんが、他人を蔑むような性格になってしまう可能性があります。
比較するならば他人とではなく、「この前はできなかったのに、頑張ったから今日はできたんだね」と、過去の自分と比べるようにしましょう。
夢中になっていることを褒める
好きで行っていることを褒められても、本人のためにはなりません。
せっかくやる気を持って自主的に取り組んでいるのに、ママやパパがあまりにも褒めてしまうと「褒められるため」に励むようになってしまいます。
絵を描くのが好きで画用紙を一日に何枚も使う子、歴史が好きで本を何冊も読む子、ダンスが好きでいつも踊っている子など、興味を持つものは十人十色です。
何かに夢中になっていたら大げさに褒めるのではなく、そっと寄り添って様子を見てあげたり、楽しそうに話を聞いてあげるようにしましょう。
褒める子育ての注意点
褒める子育てのポイントをご紹介してきましたが、ただ褒めるだけでは子供は伸びていきません。
時には叱ることも交え、一人一人に合った褒め方をしていくようにしましょう。
叱るときは叱る
褒めることは大切ですが、叱るべきときはきちんと叱らなければなりません。
叱らなければいけないシーンで放置してしまうと、間違ったことに気づけないまま成長してしまいます。
叱るときは過程ではなく、なぜそれをしてはいけないのかという正解を教えるようにするのがポイントです。
例えば、友達とおもちゃの取り合いをして喧嘩をしてしまったとします。
その際に「喧嘩しちゃだめでしょ!」と叱るだけではなく、「おもちゃを取られて嫌だったんだよね、でもお友達を叩くのはだめだよ」と、我が子の行動に寄り添ってから正しい答えに導いてあげるようにしましょう。
褒められ待ちにならないように
何を褒められているのか伝わらなかったり、簡単なことで褒めてばかりいると、子供は「褒められ待ち」の状態になってしまう可能性があります。
前述しましたが、難しいことに挑戦しなくなったり、できることだけやって褒められるの待つという状態になりかねません。
叱ることとのバランスをうまく取って、子供の自主性を高めるようにしましょう。
その子に合った褒め方をする
当たり前ですが、子供にはそれぞれ個性があります。
自分から進んで宿題をするような手のかからない子ならば褒めるポイントはたくさんありますが、いたずらばかりの子には叱ることの方が多くなってしまいます。
後者のような子に対し無理に褒めようとすると、間違った褒め方をしてしまうかもしれません。
やってはいけないことや間違ったことはしっかり叱って、ちゃんと良い行動を起こしたときに褒めてあげるようにしましょう。
まとめ
効果のある褒め方とやってはいけない褒め方をご紹介しましたが、いかがでしたか。
今日からでもすぐに実践できるので、しっかり行動を見てあげてください。
ポイントを踏まえて褒めてあげることで、子供が前向きに成長するだけでなく、ママやパパとの信頼感も生まれます。
叱ることとのバランスをうまく取り、我が子の可能性を広げる褒め方をしていきましょう。