最近では、妊娠中にお腹の赤ちゃんが男の子か女の子かを知っている妊婦さんが多いです。妊娠何か月頃になると、お腹の赤ちゃんの性別がわかるか知っていますか?
また、妊娠中「お腹がせりでているから、男の子かしら?」なんてご年配の方に言われることもありますよね。ちまたでよく聞くお腹の赤ちゃんの性別ジンクスの真偽のほどについても、ご紹介していきます。
お腹の赤ちゃんの性別何で調べる?いつわかる?
妊娠初期のつわりの時期が落ち着くと「男の子ならキャッチボールを一緒にしたい。」「女の子なら一緒にお料理がしたいな。」とお腹の赤ちゃんのことを想像して、心躍らせる人も多いでしょう。
ママが赤ちゃんの性別を知れるのはもっと先ですが、実は胎児の性は受精の段階にもう決まっています。人間の性別は染色体によって決まります。女性の卵子はX染色体を持っており、男性の精子にはX染色体とY染色体を持っています。
X染色体の卵子にX染色体の精子が受精すれば「女の子(XX染色体)」、Y染色体の精子が受精すれば「男の子(XY染色体)」となり、赤ちゃんの性別が決まるのです。
赤ちゃんの性別は何でわかる!?
妊婦検診の時のエコー(超音波)検査で、赤ちゃんの性別診断をすることができます。エコー検査とは、専用の機械から羊水に満ちたママのお腹に超音波を発信し、その反射信号を画像に変換して胎児の健康状態などを確認する検査です。
男の子か女の子かを診断するために、医師はエコーに写る赤ちゃんの外性器の形を見ています。ただし、本来エコー検査は胎児が健康な状態で成長しているか、胎内の状態に異常はないかといったことを確認するために行われます。性別確認のためだけに行っているのではないことを、覚えておきましょう。
男の子の場合
男の子は、外性器がわかりやすいと言われています。男児と診断されるのは、ピーナッツのような突起物として陰茎が股の部分に見られた時です。さらに胎児が成長していくと、陰茎の根本に陰嚢が見られるようになります。
女の子の場合
女の子は目立つ外性器がないので判定が難しいですが、木の葉やコーヒー豆のような大陰唇が太ももの間に見えると女の子と言われます。さらに、子宮と膀胱が黒い点となって確認できることもあります。
妊娠何週目でわかる??
妊娠11~12週目になると、男の子の場合男性ホルモンが分泌されて陰茎の外性器が形成されます。16週目頃になると、エコー検査で性別判断ができるようになります。しかし、この段階ではまだ胎児の身体が小さいので、確実な判定とはなりにくいです。
お腹の赤ちゃんが男の子か女の子かはっきりとわかるようになるのは、妊娠後期の7か月目ごろが多いです。実際に、赤ちゃんの性別がわかった時期は6~7ヶ月頃だったという声が多いです。なかには、「性別は妊娠22週以降でないと教えられない。」という産院もあります。
性別診断は変わることもある??
エコー検査での性別判定は確率が高いですが、100%正しいということもありません。画像が鮮明に映らないこともありますし、エコー検査の時に赤ちゃんがいつも背中を向けていたり、下腹部が映らずわからない時もあります。
男性器が股の間、あるいは手や足の角度で隠れることもあり、女の子と診断されることもあります。反対にへその緒を男性器と勘違いし、女の子なのに男の子といわれることもあります。
「20週で男の子とわかった。26週には『やっぱり女の子だね』と言われ、実際出産したら男の子だった。」と判断がコロコロ変わったというエピソードを持つ妊婦さんもいます。
妊娠中に性別を聞く?聞かない?メリット・デメリット、医師への伝え方を解説
初めての出産を控えたパパママなら、「出産前に男の子か女の子かを、知っておくか知らないでおくか、どっちが良いのかな。」という点も悩みの種でしょう。出産前に性別を知るのも、知らずにいるのもそれぞれメリット・デメリットがあります。
自分の望むような出産にするために、「エコー検査で男の子か女の子かを知りたい、知りたくない。」をはっきりと産院に伝えておくことは大切なことなので、伝え方のポイントもご紹介します。
妊娠中に性別を知りたい!!
最近は、エコー検査で胎児が男の子か女の子かを調べるのが当たり前になってきました。妊婦さん同士、お腹の赤ちゃんの性別について話が盛り上がることもあるでしょう。妊娠中に知っておくことのメリット、デメリット、医師への伝え方をご紹介します。
メリット
妊娠中に胎児の性がわかっていると、赤ちゃんの洋服やおもちゃなどを男の子向け、女の子向けで用意しておくことができます。第2子以降の経産婦の場合、上の子と同性なら洋服などをお下がりで使えるとか、異性なら新しく用意しなければと考えることもできます。
性別を妊娠中に調べると、名前の候補を考えやすいというメリットもあります。赤ちゃんの名前は、出生届を提出する時までに決めておかなければなりません。出生届は産後14日以内に提出する必要があるので、前もって男児か女児かが分かっていれば、名前の候補がしぼりやすくなります。
また「男の子が欲しいと思っていたのに、女の子と検診で言われた。」という場合、出産までに気持ちの整理がしやすいという面もあります。
デメリット
「男の子だったらパパの名前から一字とって名前を考えようかな」とか「女の子ならこんな服が似合うかな」とか、パパとママが赤ちゃんとの生活に想像を膨らませることは、とてもワクワクする時間です。前もって性別を知っておくことで準備の面では楽になりますが、楽しみが1つ減ってしまうことはデメリットになるでしょう。
また妊娠中に聞いていた性と、産まれてきた赤ちゃんの性が違ったという話は珍しくありません。「妊娠中に女の子と聞いて名前の候補を考えていたけど、実際には男の子が産まれてびっくり!出産後慌てて男の子の名前を考えた。」なんて、予期せぬ事態に慌てることにもなりかねません。
赤ちゃんの名前は一生物です。お腹の赤ちゃんが男児か女児かわかっていたとしても、「万が一」にそなえて両方の候補を考えていた方が良いかもしれません。
また、「お腹の子は女の子と言われていたから、ピンク系の服ばかり買っていたのに、産まれたきたら男の子で、出産後買い直しが必要だった。」なんてこともあります。妊娠中の性別診断はあくまで目安の1つ。産まれてきたら違ったなんてこともありうることを頭に入れておきましょう。
先生にどう伝える⁉
胎児の性別を知りたい人は、安定期に入ったら先生に「男の子か女の子かわかりますか?」と聞いてみると良いでしょう。「まだわからない」と言われた場合には「では、わかったらぜひ教えてください」と一言言っておくと良いでしょう。
妊娠中期で「女の子です。」と言われた場合でも後期になって「やっぱり男の子ですね。」なんて言われることもあります。妊娠後期になって変わりないか気になる方は、改めて聞いてみるのも良いです。
ただし、検診において胎児の性別判断はそれほど重要ではないという考えの先生、間違った性別を伝えないよう慎重になり、なかなか教えてくれない先生がいたり。産院や先生の考えによって、対応は違います。
エコー検査はあくまで胎児とママのお腹の中の健康状態を確認するためのもの。男児か女児かを診断のためだけにおこなわれるものではないことを、ママも忘れないようにしましょう。
中には、「妊娠中に男の子か女の子かを知りたかったのに、通っていた産院が産まれるまで教えない主義のところだった。」なんて経験談もあります。妊娠中に性別を知りたいと思うならば、出産する産院選びも重要です。
妊娠中に性別を知りたくない!!
「胎児の性別を産後の楽しみにとっておきたい。」と考えるパパママもいます。家族で「男の子だったらあんなことがしたい、女の子だったら~。」なんて、色々と想像をふくらませる時間を大切にしたいと考える人も多いです。
お腹の赤ちゃんが男児か女児かを知らずにいることのメリット、デメリット、先生への伝え方をご紹介します。
メリット
やはりメリットは出産のときに、赤ちゃんが産まれた喜びと、性別を知る喜びを同時に味わうことができることです。性別を知った時の喜びと、赤ちゃんが無事に産まれてきた瞬間の感動は別物です。それがいっぺんに味わうことができるというのは喜びが倍以上に感じられるでしょう。
「辛い陣痛の中でも、男の子かな女の子かなと楽しみな気持ち、早く会いたい気持ちで乗り越えられた。」と性別を知らずに出産に臨むことが、出産の励みになったという経験談もあります。
デメリット
妊娠中に性別を知らないと、赤ちゃん用品の準備が難しいことがデメリットになります。筆者自身、産まれるまでお腹の子が男の子か女の子か知らずに準備しました。赤ちゃんの洋服は白か黄色や薄紫色、洋服のプリントは動物柄や、男女を選ばないキャラクターの柄(はらぺこあおむしやアンパンマンなど)しか選べなかった経験があります。
逆に、「あまり外に出歩くことのない新生児時期だから、白や黄色などの中間色のお洋服でも問題ない。」と思えば、デメリットとは感じない人もいるでしょう。
出産前に性別を知らないことで、周りのプレッシャーを強く感じるというデメリットもあります。第2子以降の場合、自身の両親や夫の両親から「次は男の子が良いね」なんてプレッシャーをかけられる人もいます。
出産まで、性別にかかわる周りのプレッシャーを感じ続けることが辛いという人もいるでしょう。その点妊娠中にわかっていれば、仮にお腹の赤ちゃんが希望の性別ではなかったとしても、ママも周りの人も気持ちを切り替える時間が十分にとれるかもしれません。
最近では妊娠中に性別を知っておくという妊婦さんが多いので、「あえて知らないで出産する。」というと「知っておいた方が楽だよ!」「なんて教えてもらわないの?」なんて言われることも多いものです。
先生にどう伝える?
出産するまで知らずにいたいと考える人は、妊婦検診の時にはっきりと「性別は知りたくないです。」と伝えた方が良いです。最近では、妊娠中に性別を知っておくパターンが多いので、先生が気をきかせて、うっかり「男の子だね~。」なんて言われてしまうこともあります。
産院によっては出産までに性別を知りたいかを、事前にアンケートのような形で聞いてくれるところもあります。さらに、「産まれるまで性別は知りたくない」と伝えていると、エコー写真も下半身が映らないような写真を撮ってくれるといった配慮をしてくれます。
里帰り出産で妊娠後期に別の産院に転院する妊婦さんは、転院先の産院にも「産まれるまで、男の子か女の子かは知りたくない」ということを早めに伝えるようにしましょう。出産まで楽しみにとっておきたかったのに、転院先の産院でうっかり「女の子ですね。」と言われてしまってがっかりした、なんていうケースもあります。
性別診断ジンクスってうそ?ホント?
「昔は妊娠中に男の子か女の子か、わからないのが当たり前。」とはいえ、昔の人もお腹の赤ちゃんが男の子か女の子かを気にしながら妊娠中を過ごしていたのは同じです。
お腹の出かたやつわりの強さ、ママの顔つきまで妊娠中の性別診断ジンクスはいまでもよく耳にします。しかし、これらは医学的な根拠が確認されていない物ばかりです。そんな妊娠中によく聞くジンクスや迷信を集めてみました。
お腹の出かたやつわりの強さも!?性別診断ジンクスあれこれ
妊娠中によく聞く、お腹の赤ちゃんの性別に関するジンクス。産まれてきたらジンクスが当たっていた、外れていたなんて話もママ同士盛り上がる話題の1つです。ママのお腹の出かたから、上の子の特徴までありとあらゆるジンクス・迷信があります。
これらはどれも根拠のない物です。しかし、エコー検査によって妊娠中に赤ちゃんの性別を知るといったことができなかった昔の人にとっては、大切な言い伝えだったので現代まで残っています。
昔は「ぜひ、跡取り息子を産まなくては。」と、今よりもプレッシャーがかかる妊婦さんも多かったのでしょう。そういった思いが、妊娠中の性別ジンクスを生み出したと考えられています。
お腹の出かた
ママのお腹が前に突き出していたら「男の子」
ママのお腹が丸みを帯び、横に広がっていたら「女の子」
お腹の出かたに影響が出るのは、妊婦の骨盤の形の違いです。骨盤の広い人は、胎児の頭や身体が骨盤に収まりやすいのでお腹がせりでにくく、骨盤が狭ければ骨盤の中に収まりきらずに前にせり出る傾向があります。
ママの食べ物の好み
妊娠前と比べて酸味・辛味のあるものが食べたくなったら「男の子」
甘い物が食べたくなったら「女の子」
つわりの強さ
つわりが軽いと「男の子」
つわりがひどいと「女の子」
ママの顔つき
妊娠前と比べて、ママの顔つきがきつくなったら「男の子」
顔つきが優しくなったら「女の子」
5円玉占い
糸を通した5円玉を妊婦のお腹の前にぶらさげて、
横に揺れたら「男の子」
円を描くように揺れたら「女の子」
生まれ月の来客の性別
出産予定日になって初めての来客が男性なら「男の子」
女性なら「女の子」
上の子の特徴
(2人目以降の場合)上の子のつむじが右巻きだったら上の子と同性
左巻きだったら、上の子と異性
上の子が産まれてすぐの太ももに線が1本だと次の子は男の子
2本だと女の子
性別診断ジンクスはコミュニケーションの1つ!!
夫婦で男女の産み分けに挑戦していたり、今でも「絶対に男の子が欲しい」「我が家には女の子を」と望む人も多いです。そういう方にとっては、いくらジンクスや迷信と言われていても、それに敏感になってしまう人も多いもの。しかし、上記に紹介した物はみんな根拠のない非科学的なものです。
とはいえ「お腹がせり出ているから、男の子かな」とか、「妊娠してから、甘いお菓子ばかり食べているから女の子かもね」なんてみんなでお腹の赤ちゃんのことを話すこと。これを妊娠中のコミュニケーションの1つととらえたら、ジンクスを楽しむことができるのではないでしょうか。
これらは、昔から語り継がれているものも多いです。ママやパパの両親と妊娠ジンクスについてワイワイ話しながら、お腹の赤ちゃんのことを想像して楽しい時間を過ごすためのツールの1つとなるでしょう。
男の子でも女の子でも赤ちゃんが元気に産まれることは奇跡!!
「男の子が欲しい」「次は絶対に女の子が欲しい」と思っているパパママにとって、お腹の赤ちゃんが望んでいた性別と違うと分かると、落ち込んでしまう人もいるかもしれません。
でもそれば一時的な物です。望んでいた性別と違っていても、日々ママのお腹の中ですくすくと育っている赤ちゃんを感じると「元気に産まれてさえくれればよい」と、穏やかな気持ちで過ごすことができるでしょう。
赤ちゃんがママのお腹に宿る事、無事にお腹の中で成長すること、元気な産声をあげて産まれてくること。すべてが当たり前のことではなく、いくつもの奇跡の連続からなっていることを忘れずに、マタニティライフを充実させてください。