妊娠中に魚を食べて良い?水銀の含有量や胎児への影響を紹介します

妊娠・出産

皆さん、こんにちは!

今回は”妊娠中に食べる魚に含まれている水銀”について、お話していきます。

魚は種類が多く、煮つけ・缶詰・刺身など、色んな食べ方がありますよね。日本人にとっては馴染み深い食材の1つなので、食卓に出る回数も多いのではないでしょうか。

そんな魚ですが、妊婦や赤ちゃんにとって…気をつけなければいけない”水銀”が含まれています。

少しでも食べたら危険!?というわけではありません。摂取量さえ守れば、全く問題はありません。でも、うっかり食べ過ぎてしまうと…赤ちゃんが障害を持って生まれたり、流産してしまったりするかもしれません…。

これから、水銀の摂取量や含有量の多い魚・少ない魚などを紹介していきます。”なぜ危険なのか”そして”どのくらい食べればいいのか”ぜひ、この機会に覚えて下さい。

ママと赤ちゃんのために、しっかり予防しましょう!

水銀って何?

“毒”です。

特に大きな魚に多く含まれています。とはいっても”無機水銀・有機水銀”など、色んな種類があります。その中でも、胎児に影響があると言われているのは”メチル水銀”。妊婦が摂取すると、胎盤を通過して赤ちゃんに栄養として送られてしまいます。体内にいる赤ちゃんは排出できないので、小さな身体に徐々に溜まってしまいます。そのためママは赤ちゃんのために、気をつける必要があるのです。

また、水銀は食品だけでなく”電池・蛍光灯・血圧計”などにも使用されています。これらの分別回収は厳しいですよね。それは地面に染み込んでしまうと”汚染”されてしまうし、燃やすと”気化”し空気中に飛散してしまうから。

もし製品が割れて漏れ出しても、決して素手で触ってはいけません。触るだけでも”水銀中毒”になってしまうほど、本当に危険なものなのです。

気化した状態だと肺で吸収されてしまい、肝臓や腎臓に取り込まれてしまいます。少量なら便や尿で排出できますが、大量に摂取してしまうと、一部は体内に残ってしまうのです。水銀問題では熊本県の”水俣病”が有名ですね。

胎児に与える影響は?

  • 認知障害
  • 発達障害
  • 自閉症
  • 運動障害
  • 感覚の低下
  • 聴覚障害 などの可能性があります。

水銀の毒性は強いため、脳神経を傷つけます。その結果、赤ちゃんは脳に携わる障害を持つ危険性が高まってしまうのです

私は妊娠中、ヨウ素と同じくらい水銀が怖かったです。だから”つわり”が落ち着いてからも、なかなか魚に手が出ませんでした。しかし”妊娠中に魚を食べると頭の良い子が生まれる”と母から聞いて、正直迷いました。頭が良ければ、それに越した事はありませんから。その後、ネットで食べても大丈夫な種類を調べて、少量ずつ食べるようにしました。水銀は目に見えないし、どのくらい赤ちゃんに送られてしまっているのか…”わからない”から怖いんですよね。けれど、こればかりはママが責任を持って、きちんと気をつけることが大切です。

なぜ魚は水銀が多いの?

水銀を含んでいる”プランクトン”や”小魚”を食べているからです

水銀は”海にある”というより、工場の廃棄物(水銀)が海へ流れてきたり、火山が噴火して地上に出た水銀が川を流れて海へ流出するのが原因。水銀を微生物が”メチル化”し、その微生物を魚が食べることで、水銀を含んでしまうのです。

つまりは”食物連鎖”という事。プランクトン(微生物)を小魚が食べ、その小魚を大きい魚が食べて、もっと大きい魚が…と、どんどん連鎖していくのです。大きい魚は水銀を含んだ魚を大量に食べるので、含有量が多くなります。

魚はどれくらい食べてもいい?

マグロ類(マグロ、カジキ)、サメ類、深海魚類、鯨類(鯨、イルカ)などメチル水銀濃度が高い水産物を主菜とする料理を週1回以内(合計で週におおむね50~100g程度以下)にすることをお勧めします。

日本生協連

1週間で50~100グラムほどです。とは言っても…種類によって、水銀が多い・少ない魚がいるので、それにより変わってきます。含有量が少ない種類は普通の量を食べられますが、多い魚は量を少なめに食べないといけません。

妊婦が安心して食べられる魚は?

  • さんま
  • アジ
  • ししゃも
  • ニシン
  • 貝類
  • アナゴ
  • エビ
  • イカ など魚をエサとしない小さめの魚が安心です。

ツナ缶も水銀の量が少ないので安心。”でもツナってマグロじゃない?大丈夫なのかな”と心配になった人もいるのではないでしょうか。確かにツナの原材料はマグロ。大きい魚です。でも、全てのマグロに水銀が多いわけではないのです。

”本マグロやメバチマグロ”は含有量が多く、”びんちょうマグロやキハダマグロは”少ないのです。ツナ缶は、びんちょう・キハダなどを使っています。

それに”ツナ缶=マグロ”ではありません。知っている人は多いかもしれませんが、カツオも混ざっています。実は”スズキ目サバ科マグロ属”に属していれば”ツナ”になります。カツオも属しているので、立派な”ツナ”の仲間。ちなみに、ツナ缶の”マイルド”はカツオです。これも含有量が少ない魚なので、安心して下さいね。

あとは貝やエビなどです。色んな料理に使われている食材なので、少ないと分かってホッとした人は多いのではないでしょうか。

これらの水銀量が少ないからといって、食べ過ぎると総量が増えてしまいます。”1週間の摂取量を守って”食べる事が前提なので、忘れないで下さいね。

アレルギーが強い食べ物には気をつけよう…

含有量が少ないエビやイカですが、私は”アレルギーが強い”ので控えるようにしていました。

なぜなら2つ理由があります。1つは”胎児にアレルギーが出ないようにするため”。もう1つは”妊婦アレルギー”

まずは胎児のアレルギーからお話しますね。妊婦が食べた物は赤ちゃんに影響があるため、”卵や蕎麦を好んで食べていたら、赤ちゃんにアレルギーが出た”という話を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

それに…私の友人は”蕎麦にハマってよく食べていたら、生まれてきた子供が蕎麦アレルギーだった”そうです。友人は悔やんで泣いていました…。

それもあり、なるべくアレルギーの強い物は食べないようにしていました。もちろん、食べないようにしたからといって”必ずならない”という保証はありません。それでも”なるべくアレルギーにならない可能性を高めたかった”ので、気をつけていました。

2つ目は妊婦のアレルギー。妊娠時の身体は”ホルモンのバランスが崩れて、免疫力が落ちている状態”なので、アレルギーになりやすい状態です。普段なら問題なく食べられていても、妊娠している時”だけ”はアレルギーになる可能性があります。”妊娠中だけアレルギー”とも呼ばれているんですよ。

痒みや喉の渇きなどのアレルギー反応が出たり、悪化すると呼吸困難に陥ったりする事もあります。怖いですよね…。ここまでになると、酸素が赤ちゃんにも行き届きにくくなります。”もしかしてアレルギー?”と思ったら、病院へ行って調べる事をおすすめします。

控えたおかげか、我が子に今のところアレルギーは出ていません。エビやイカは食べてはいけない物ではありませんが食事をする時は、頻度や量に気をつけて下さいね。

妊娠中に食べる魚の栄養素は?

  • DHA
  • EPA
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • ビタミンD
  • ビタミンE
  • 不飽和脂肪酸 など

脳や骨の発達に必要な栄養素は多いので、適度に摂りたいですね!

妊婦の時に魚を摂取すると”赤ちゃんの認知障害の予防効果がある”という研究結果もあるそうです。

水銀が多い魚ランキング

  1. バンドウイルカ
  2. コビレゴンドウ
  3. マッコウクジラ
  4. ツチクジラ
  5. イシイルカ
  6. メカジキ
  7. メバチマグロ
  8. 本マグロ
  9. キンメダイ
  10. ヨシキリザメ など、大きくて小魚を食べる魚が多いようです。

イルカやクジラのお肉は、スーパーでよく並んでいますよね。でも水銀量が”かなり多い”ので、食べる時は量に気をつけましょう。キンメダイも食卓のお馴染みの食材。タイは鯛でも、実は”真鯛”は含有量は少ないのです。なので”キンメダイ”が食べたくなったら、代わりに真鯛を食べてみてはいかがでしょうか?

マグロとサメも多いようです。サメといえばフカヒレ…高価なものなので、頻繁に食べる人はあまりいないと思いますが1回の食事量には気をつけましょう。

妊婦はお寿司を食べない方がいい!?

良いとも悪いとも言えませんが、上記の魚の摂取量を守れば食べても問題はありません。

ただ、生ものは”食中毒”や”寄生虫”の危険性があります。妊娠中は免疫力が低下しているので、感染症にかかりやすい状態です。感染症の中でも一般的なものをご紹介します。

まず食中毒から。生ハムやナチュラルチーズなどの”加熱されていない”物に含まれるリステリア菌。加熱していないので刺身やお寿司にもリステリア菌がついている危険性があります。特にお寿司のネタには生ハムを使用している物も…。”魚を避けて頼んでいたのに~!”なんて落とし穴にはまる事もあるかもしれません。

寄生虫はトキソプラズマ原虫。こちらも加熱処理をしていない魚や肉、猫の糞から感染する可能性があります。お肉を中まで加熱処理できていなかった場合は要注意。きちんと火が通っているのか、確認してから食べるようにしましょう。

リステリア菌・トキソプラズマ原虫も、妊婦が感染すると”流産”や”胎児に障害が出る”可能性があります。赤ちゃんの命が危険に晒されるので、どちらも妊婦にとっては避けたいもの。しかし、お寿司や刺身を食べたら”必ず感染する”というわけではありません。

ちなみに私も、夢に出るくらい食べたかったのですが…我慢しました!食欲よりも、食べてから心配する方がイヤだったので赤ちゃんの安全を優先しました。皆さんも後悔しないよう、よく考えてから食べるかどうかを決めて下さいね。

おわりに

いかがでしたでしょうか?水銀や胎児への影響について少し理解できましたか?

水銀は胎児に少しずつ溜まってしまうので、摂取量に注意が必要です。含有量が多いと言われる”マグロ”ですが、少ない種類もあるので、食べたくなったら”びんちょう・キハダ”を選ぶといいかもしれません。

量に気をつければ、含有量が多い物でも食べられます。でも生の刺身やお寿司で食べる時は、食中毒や寄生虫に気をつけて下さいね。

どうか、この記事が皆さんのお役に立てますように。幸せな妊娠生活を過ごして下さいね!

 

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この記事を書いた人
あやぱん

ちょっぴりわがままな長女と、とってもマイペースな次女を持つママライター。
都内で美容師を経験し、今は現役専業主婦でまだまだ忙しい子育て・家事に追われてます!
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