妊婦さんの正しいバストケア方法とは?垂れ、形崩れを防ぐために

妊娠・出産

おなかに宿った新しい命の成長に感動し、少しずつ湧き出てくるママになるという喜び!

そんな喜びと共に、日々変化する情緒や自分の体の様子に戸惑ってしまうのも妊娠期の特徴です。
妊娠中は、女性ホルモンの活性化に伴い、情緒の変化、そして体の変化が女性の一生の中でも最も激しい時期です。特に自分の体の急速な変化には驚かされている妊婦さんも多いのではないでしょうか。
中でも、バストは妊娠・授乳に伴い大きく変化します。

今まで経験のない大きなサイズに、思わず嬉しくなってしまう妊婦さんもいるでしょう。逆に、大きくなりすぎてしまった胸に困惑している妊婦さんもいるかもしれません。

そして一番気がかりなのが、妊娠中に変化したこの胸が将来どうなってしまうのだろうということ。
残念ながら、妊娠・授乳終了後には形が崩れてしまったり垂れてしまうことも多く、妊娠前の状態には戻りにくいのが現状です。

しかし、妊娠中の正しいバストケアで、赤ちゃんへの授乳が終了した後もバストの状態を美しく保つことができます!
ここでは、妊婦さんでもできる正しいバストケア方法についてご説明していきます。

妊婦さんのバストはどう変化する?

まずはじめに、妊婦さんのバストはどのように変化するのでしょうか。
バストは、だいたい妊娠2ヶ月目を過ぎた頃から変化してきます。
全体的に大きくなりますが、特に下部分から脇の辺りにかけて大きくなっていくため、外側にひらくような形となり、乳頭間隔があいたように感じます。そして重量も増え、重くなっていきます。乳首は色が濃くなり、乳首周囲には小さなブツブツとした突起が目立つようになります。

妊婦さんのバストに変化が起きるのはなぜ?

では、妊娠中のバストの変化はなぜ起きるのでしょうか。
それは、妊娠に伴い赤ちゃんに母乳をあげる準備が着々と進んでいくからです。
まず、母乳を作り分泌するための乳腺が発達していきます。そして、赤ちゃんに栄養や免疫を与えるための重要器官である乳腺を守るために、その周りに脂肪が集まります。それが胸が大きくなる理由です。

また、乳首の色が濃くなるのは、視力の弱い赤ちゃんが見つけやすくするためだと言われており、小さなブツブツから分泌される皮脂は、乳首を乾燥や刺激から守る役割をするようになります。

妊娠中、妊娠後のバストの形崩れ、垂れの原因は?

そして妊婦さんが最も気になるのが、バストの形の崩れ、そして垂れてきているように見えること。
崩れや垂れの一番の原因としてあげられるのが、バストと大胸筋を繋いでいる靭帯(クーパー靭帯)が伸びたり、伸びきって切れてしまったりすることです。
このクーパー靭帯は繊維質状のコラーゲンでできており、一度伸びたり切れたりしてしまうと元に戻りません。
大きく重くなった胸がこの靭帯を伸ばしてしまうことが、胸が垂れてしまう原因となります。
さらに、大きくなったバストが皮膚を伸ばしその伸ばされた皮膚が戻りきれずに後々型崩れや垂れてしまう結果にも繋がります。

妊婦さんでもできるバストケア方法とは?

脂肪分の多い食品はとりすぎない

脂肪分の多い食品を取りすぎてしまうと、摂取した脂肪がどうしても胸に集まりやすくなります。その結果、急激に大きくなったバストが後に型崩れや垂れる原因となります。脂肪も赤ちゃんや妊婦さんにとって重要な栄養素のひとつであり、適度な摂取が不可欠ですが取りすぎには注意しましょう。

マタニティーブラで型崩れ、垂れ予防

妊娠中はバストの急激なサイズ変化があったり、敏感になったりすることで、ブラジャーをどうしても外したくなると思います。もちろん、サイズが合わないブラジャーは妊婦さん自身も苦痛ですし、乳腺の発達の妨げやトラブルに繋がることがあるので使用すべきではありません。ただし、ブラジャーをしない状態ではクーパー靭帯や皮膚に直接負担がかかってしまい、後にバストの形が崩れたり、垂れてしまったりする原因に繋がります。

胸の変化が気になり出したらすぐにマタニティーブラの使用を開始しましょう。マタニティーブラは、サイズの変化にも対応でき、そして敏感な肌や乳首にも優しい素材でできているため、つけ心地も良いです。妊娠中という短い期間のみのために購入するのは少し抵抗があるかもしれませんが、このマタニティーブラ使用の有無で、妊娠後、そして授乳期を終えた後のバストの形にも影響が出てきます。夜間寝ている間も、胸が流れてしまい形の崩れた状態になりがちです。ナイトブラも使用するようにすると良いでしょう。

保湿で皮膚を柔らかく!おっぱいにも妊娠線予防

おなか同様、急激に大きくなった胸に伸ばされ、皮膚に妊娠線ができてしまうこともあります。この妊娠線も、一度できてしまうと将来ずっと残ってしまう可能性があります。妊娠線の予防としては、保湿クリームで皮膚をやわらかく保つことが重要となります。そうすることで皮膚の伸縮性が高まり、亀裂のような妊娠線ができるのを防ぐことができます。逆に、乾燥して硬くなった皮膚は柔軟性に欠け、皮膚がサイズアップについていけなくなるため、妊娠線ができる原因となります。

妊娠線予防専門のクリームも売っていますので、妊娠初期からお腹と一緒に使用するようにしましょう。

乳頭のケア

乳頭も、ケアをしていない状態だと、赤ちゃんが吸った時にその刺激で痛んでしまい、ひび割れたり痛みが強くなったりする原因となります。それに伴い乳首の形がいびつになってしまうことがあります。乳頭には出産後も使える、赤ちゃんが口に入れても問題ない乳頭保護クリームを塗布し、保湿しておくのが良いでしょう。ただし、乳頭刺激は、やり方によっては子宮を収縮させてしまい、お腹の張りにつながることがあります。それは産後、子宮の回復、収縮を助けるために、生まれてきた赤ちゃんが乳首を吸うことで子宮が収縮するという仕組みになっているためです。よって、乳首を軟らかくするためのマッサージを取り入れての乳頭ケアは、妊娠後期、医師の許可が出てからするようにし、それまでは乳頭の刺激は極力避けてください。

妊婦さんがしてはいけないバストケア

胸が垂れないように、張りを保つようなサプリメントがありますが、妊婦さんがそのようなバストケアサプリメントを摂取するのは禁忌です。バストケアのサプリメントには、女性ホルモンの分泌を促す物質が含まれているものが多く、摂取により女性ホルモン過剰やトラブルにつながります。
赤ちゃんに危険が及ぶこともありますので、サプリメントによるケアはしないようにしましょう。
サプリメントを使いたい場合は、赤ちゃんの授乳期が終了してからにしてください。

また、バストアップや、形を整えるためのマッサージは、発達途中で過敏な乳腺を痛めてしまうことになります。子宮の収縮、おなかの張りに繋がることもあるのでやめましょう。

おっぱいマッサージとは?

妊婦さんのおっぱいマッサージというのを聞いたことがある人、マッサージはダメなの?と思ったかもしれません。
おっぱいマッサージとは、授乳がスムーズにいくために、赤ちゃんが母乳を飲みやすい状態のおっぱいを作っておくことです。そのため、おっぱいの血流を良くし、母乳が出やすい状態を作ったり、乳首のマッサージをして赤ちゃんが吸いやすい乳首を作ることが目的であり、お母さんのバストの形を美しく保つためのマッサージとは異なります。マッサージで乳首をやわらかくしておくことで、授乳開始時にかかる乳首への負担を軽減し、裂傷等のトラブルを予防することもできます。

この場合もマッサージが子宮の収縮に繋がり、おなかの張りが出ることがあるため、妊娠後期に医師の指示に従って始めてみましょう。切迫流産の兆候がある場合は避けましょう。
おっぱいマッサージについては、母親学級で指導してくれたり、産院に資料があったりしますのでぜひスムーズな母乳育児へのプロセスとして実施してみてください。

出産後、授乳期にできるバストケア

出産後、授乳の仕方によってもその後のバストの状態が変わってきます。
授乳をする際は、左右均等に授乳をしましょう。あげ方が偏ってしまうと、乳腺の発達に偏りが出たり、乳腺炎に伴うしこりや腫れの原因になったりと、左右のおっぱいの大きさが変わってしまいます。

そして授乳の際は、乳首が伸びないよう、赤ちゃんが乳首を引っ張らずに飲める位置を常に保てるようにしましょう。添い寝も赤ちゃんが寝た状態で下から乳首を引っ張る形になるため、できればやめた方が良いでしょう。

また、卒乳をする際はゆっくりするのが良いでしょう。
急に授乳をやめると乳腺が急激に縮み、バストが垂れたり、形が崩れてしまったりする原因になります。

まとめ

妊婦さんの体は、生まれてくる赤ちゃんのために着々と準備を進めています。
日々変化する体型に戸惑ったり、ショックを受けたりしてしまうかもしれませんが、それもママになる証。

変化した体を見て、もう自分だけの体ではないんだという実感も湧いてくるかもしれません。
そして妊婦さんの体は、おなかの赤ちゃんを守り、無事に迎え入れ、そして栄養や免疫を分けてあげるという、ママにしかできない大切な過程を歩んでいます。
それはとても素敵なことです!自信を持ってください。

そしてさらに、赤ちゃんが無事誕生、成長し、授乳期を終えた後でも自分に自信が持てるよう、そして素敵なママでいられるように、妊娠中からのバストケアもぜひ実施できたら良いですね。

 

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この記事を書いた人
のん

現在小学5年生の息子と夫の3人家族。
令和3年1月に11年ぶりの出産をひかえています。
毎日喧嘩ばかりの母と子ですが、3人で過ごす残り少ない時間を大切に…と思いつつ怒鳴り声が響いているにぎやかな我が家です(^u^;)

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