つわりの「ぶり返し」という言葉を聞いたことがありますか?
一般的につわりは12~16週ごろに終わる人が多いとされています。
しかし、辛かった時期がやっと終わって、ホッとしたのも束の間…妊娠中期・後期に吐き気や嘔吐がまたやってくることをつわりのぶり返しといいます。
この経験をする妊婦さんは少なくありません。ここでは、つわりのぶり返しはいつまで続くのか、またその原因や対処法を先輩ママの体験談を参考にしながらご紹介します!
つわりのぶり返しはいつまで続く…?
最初のつわりは一般的には、妊娠5~6週ごろに始まり、10週前後に辛さのピークが訪れます。
その後子宮内の胎盤が完成する12~16週ごろに終わりを迎える人が多いとされています。
しかし、つわりには個人差がかなりあるものです。一度治まったと思ったら、妊娠中期・後期にまたぶり返す人もいます。この辛さはいつまで続くの?と不安に思う人も多いですよね…つわりのぶり返し期間にも個人差がありますが、大体半月~1カ月ほどで症状が治まったという先輩ママが多いようです。しかし、中には3か月続いた、出産するまで症状があったという人もいるようです。
つわりのぶり返しの症状は?
妊婦さんを悩ませるつわりのぶり返しには、どのような症状があるのでしょうか?
基本的には妊娠初期と同じで、吐き気や胸焼け、胃痛といった症状があります。
代表的な症状の吐き気は、おなかが空くと気持ち悪くなる人もいれば、食べると吐き気がするという人もいて、個人差があることがわかります。ですが、どちらにせよとても辛い時期ですよね…このぶり返しでは、妊娠初期にはなかった症状が表れる人もいるようで、表れ方や程度もさまざまです。最初のころの症状よりも、後期の方が吐き気の症状が辛かったという人もいます。逆に、初期に感じる眠気や頭痛は、ぶり返しの際にはあまり感じないとも言われています。
お腹の中の赤ちゃんに影響はない?
安定期前に吐き気がしたり胃痛があったりはするけれど、それ以降にまた症状がぶり返してきて赤ちゃんは大丈夫なの?と心配になるかもしれません。お腹の中の赤ちゃんに何か影響があるのでしょうか?
基本的に、つわりのぶり返しが起きても赤ちゃんに何か異常があるわけではありません。このぶり返しは妊娠中にはよく起こることで、お腹の中で赤ちゃんがすくすく育っていることに変わりはありません。赤ちゃんが大きく元気に育っている証拠なので、不安に思う必要はないですよ。
つわりがぶり返す原因
辛かった期間がやっと終わってこれから安定期!と思っていたらまた吐き気や嘔吐がやってきた…このつわりのぶり返しはなぜ起きるのでしょうか?
妊娠中期以降、赤ちゃんが大きくなるにつれて妊婦さんの子宮もどんどん大きくなります。妊娠14週ごろの子宮は新生児の頭くらいの大きさですが、19週ごろには幼児の頭ほどになっており、とても大きくなっていることが想像できますよね。その大きくなった子宮が胃や消化器を圧迫するため、吐き気や嘔吐の症状が出るのです。
また、大きくなった子宮は腸の働きを妨げると同時に、妊娠中のホルモン分泌も腸の動きを悪くするので、便秘になりやすくなります。さらに、妊娠後期はお腹が大きくなり、寝返りがしづらく睡眠不足にもなりがちです。そういったことが、つわりのぶり返しの原因として考えられています。
つわりのぶり返しの対処法!先輩ママの体験談も
妊娠中につわりのぶり返しを経験する妊婦さんは少なくありません。
先輩ママたちは大変なこの時期をどのように乗り越えたのでしょうか?辛い思いをしているのは自分だけじゃない!こんな対処法があったんだ!と知るだけでも今より気持ちが楽になったりします。
ここでは、つわりのぶり返しの対処法を先輩ママの体験談を交えてご紹介します!
食事方法を変えてみる
先輩ママたちで実践している人が多いのが、食事の方法を変えることです。
つわりの症状がある時は、お腹いっぱい食べたり一気に食べたりすると吐き気を催しやすくなります。
そこで、1日3回の食事を1日4~5回と回数を増やし、1回の食事量を少なめにする分割食の方法が効果的です。早食いにならないように気を付けて、しっかり噛んでゆっくり食べることも大切です。そうすることで、食事後の満腹感からくる吐き気やおなかが空いたときに感じる吐き気を軽減できると考えられます。実際に、一気に食べるより少量をゆっくり噛んで食べるようにすると辛さが半減した!という先輩ママもいました。また、食事の回数を増やすと体重の増加が気になったので、寒天を食べて乗り切ったという人や、さっぱりしたものを中心に食べるようにしたというママもいました。胃酸が増えると吐き気が出やすいので、胃酸を増やす甘いものや脂っこいものは極力控えたいですね。食欲がなくても、酸っぱいものなら食べられたという話をよく聞きます。グレープフルーツなどの柑橘系や酢の物を食べると口の中がサッパリするので、食べ物をあまり受け付けない人は試してみるのもおすすめです。
仕事や家事は極力控え、安静に過ごす
つわりのぶり返しが起こりやすい妊娠中期・後期ごろは、お腹も大きくなり、普段の生活の中で何気なくしていたことが大変に感じたり辛かったりしますよね。ちょっと歩くのも息が上がるこの時期は、自分の身体を第一に考えて安静に過ごすのが一番です!
仕事をしているママは無理のし過ぎは禁物!勤務先に相談して、勤務時間を短縮してもらったり休憩をもらったりなどの対応をしてもらいましょう。体調が悪い時は、無理せず休みをもらうことも大切です。家事も自分がすべてやろうとせず、頼れるところはパパに頼みましょう。
これから赤ちゃんが産まれてきたら、赤ちゃんのお世話が中心になり、今までできていた家事が負担になることもあります。この時期にパパと今後のことを話し合い、家事を分担しておくのもおすすめです。また、このぶり返しの時期、食欲があまりないと食事を作るのが辛いというママは多くいます。そんな時は、お惣菜を買ったり、宅配サービスを利用するのもいいですね。症状がひどい時は、立っているより横になっている方が楽で一日中寝ていたという先輩ママもいます。胃の痛みを和らげるのにみぞおちのところを温めたり、白湯を飲んでお腹を内側から温めると楽になったというママもいました。仕事や家事を極力控え、ゆっくり安静に過ごすようにしましょう。
かかりつけの産婦人科に相談してみる
つわりのぶり返しが酷くて辛い時は、産婦人科の先生に相談してみましょう。
専門の先生に話を聞くことで、何か解決策を提案してくれるかもしれません。食べ物だけでなく水分も全く飲めない人は、必ずかかりつけ医に相談を!栄養がとれないとお腹の中の赤ちゃんへの栄養も心配なので、必要なケアをしてもらい、体調を整えていきます。実際に、全く食べ物が食べれなかった先輩ママは、産婦人科の先生に相談して薬を処方してもらっています。妊娠中でも飲める漢方薬などがあり、薬を飲むと症状が和らいで体調が良くなったそうです。
便秘が辛くて悩んでいる人も、産婦人科で薬を処方してもらえば改善できますよ。その他、酷い頭痛や腹痛がある場合も早めに主治医に相談することが大切です。他の病気を見逃さないためにも、妊娠中に体調不良を感じるのは仕方がないことだと思い込むのは禁物です。
終わりは必ず来る!無理せず今はしっかり休んで
つわりのぶり返しについて、いつごろまで続くのか、またその原因や辛い時の対処法などをお伝えしました。
妊娠初期のつわりが終わって、中期・後期に入ってぶり返しを経験する人は少なくありません。
ママたちはその期間を赤ちゃんと一緒に乗り越えて、待望の対面を果たします。
いつまで続くんだろうと不安になる気持ちもあると思います。でも、終わりは必ず来る…!
もうすぐかわいい赤ちゃんと会えることを想像しながら、今は無理せずゆっくり過ごしてみてくださいね。